神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

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うちの奥さんもここんとこテレワークである。会社定年で辞めてからはウチで仕事してることがけっこうあるから、そう違和感ないっちゃあないんだが、きょうは初めて一躍話題のZoomってのを使って仕事をしてましたね。こちとらその間、居間で息を殺してじっとしてようかと思ったが、そんなことしてるより今のうちにとスーパーへ買い物に出かけたんでした。

いやそれにしてもさ。とにかくテレワークテレワークと世間がうるさくなってからこっち、平日夕方のスーパーがやたら混雑するようになっちゃってね。

つい先日までのスーパーマーケットといえば、平日はたいていどこも奥さんひとりか子どもがそれにくっついて買い物に来るくらいなもんで、それが土日祝日になるとそこにダンナが加わる。そうすると平日夕方の倍の人で店内はけっこうな混雑になっちまう。

その混雑というと、なかでも50代以上のトシ食ったダンナはたいてい通路のまん中らへんを奥さんと喋るでもなく自分が周囲のジャマになってんのにも気づかず、ちょっとエラそうにだらんだらん歩いてるのが多い。せめて奥さまのカートでも押すくらいはやってやれと思うんだが、きっと会社でもあんな感じで周囲の若者にエラソーにしてんだろうなあこのオッサン。

いっぽう若いダンナはというと自分でカート押してたりすんのはいいんだが、こんだは陳列棚のとこにアタマ突っ込んであーでもないこーでもないと奥さん相手にゴタク並べてんのが結構いる。ほらコレ使ってさ、アレ作るとけっこう美味しいんじゃね? とかさ。いやースキヤキだったらこっちの和牛にしようよ。ねえ和牛。おいしいよ和牛。え? 高すぎるって。いいじゃんいいじゃん、たまにはさー。とかさ。

いいんだよ全然。たまの休日なら。この混雑も一家団欒のうちかもしれんし。

それがここしばらくはテレワークのおかげで平日なのにダンナがついてくる。じつに困ったもんである。混雑が毎日になっちゃった。都心なんて自粛自粛で人いないのに、ちょっと外れた住宅街のスーパーが押すな押すなになってるって、なんちゅうか、そこはかとない不条理を感じたりするんである。ねえねえ、テレワークってなんのためにやってんのさ。

この際、一家団欒・夫婦和合はウチの中だけに限定してほしいもんである。スーパーにはおのおのの家庭で代表者ひとりを派遣してもらいたい。ひとりでじゅうぶん。そういうのを「不要不急の外出」ってんじゃあるまいか。

慣れないテレワークで疲れてんのはわからんでもないよ。でもね。息抜きしたいんだったらダンナ。あんたひとりで買い物しなさいって。きょうはおれが買い物に行ってくるよと言えば、たいていの奥さんは、あーらウレシイわって言うと思うよ(なんか古臭いか)。

たまには夕飯どうしようかって悩んで悩んで途方に暮れるってのも悪くない経験ですぜ。脳が活性化しますね。ふだんほとんど使ってないでしょ、脳。もし自分で晩メシこさえられないんだったら奥さんにメモでも書いてもらえば大丈夫。あなたでもきっとお買い物できますから。初めてのお使い。どーっすか。

つうわけでおれは最近夕方の混雑を避けて、手押し車のおばあさんたちに混じって昼間のうちに買い物してるのであった。

で初Zoomを無事終了した奥さんと夕方散歩に出たんである。もう桜は終わった。どこ行こう。足はなんとなく泉岳寺に向いている。魚籃坂を上り伊皿子坂を下っていくとすぐそこが浅野長矩、瑤泉院、義士たちの眠る泉岳寺なんである。

泉岳寺のほうへ曲がろうと、ふと目を上げると第一京浜の泉岳寺の丁字路がいつのまにか十字路になっており、新しくできたらしい道路の向こう側に視界がバーンと開けて青い空が広がっている。なんじゃこりゃ。

これって新しくできた高輪なんちゃら駅じゃないの? 奥さんが言う。そういや先月開業したっていってたな。なんだか遠い昔のような気が一瞬したが、アレの蔓延ですっかり忘却の彼方に押しやられてたんだ。じゃあってんで、せっかくだから見物に行こう。どうもあんまり人がいる感じでもないし。

つうようなわけで赤穂義士の皆さんには悪いけどそのまま直進して行ったのである。

そして建設現場のなかに突然そびえ立つ立派な「仮設駅舎」みたいのが冒頭の写真なのであった。なるほどこれが話題の明朝体の駅名か。たしかに近づかないと読めない。そういえば大昔、中学の体育祭の「入場門」(ゲートだ❗)の看板文字を中坊のおれがイキがって明朝にしようとしたら美術のヤマグチ先生に、こういうところに明朝体を使うと遠くから読みにくいからゴチック体を使いなさいと教えられたのを思い出した。よっくわかりましたヤマグチ先生。先生の教えを半世紀を経て実感したのであった。




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エスカレーターを上がると改札口のフロアに出る。改札のところから構内を見てみたが別段特産品を売ってるようでもない。品川のような「エキナカ」はない。そりゃそうだよな。でもゲートウェイ饅頭とかゲートウェイ大福とか、そのくらいはあってもいいのではあるまいか。あったら買ったのにさ。

改札の左のほうに行くと記念スタンプを押す場所があったが誰もいない。スタンプ台の横にアルコール消毒液があったので消毒だけしようかとも思ったが、それも申し訳ないような気がしたのでヤメた。すると「3階デッキ」に上がるエレベーターというのがあった。




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おー、これはなかなかの眺めではないか。この3階デッキから決死の覚悟で飛び降りれば無賃乗車出来そうであるが、そんなことをするヤツがよもやいるとは思えない。それにしても最初から「耐震補強」したような鉄骨だな。

それにしてもホームも構内もガラガラじゃんよ。そもそも利用者がそんなにいないのかアレによる自粛のせいなのか、ぜんぜんわからん平日の夕方5時ちょい前である。ひょっとすると電車の乗降客よりも、おれらのような物見高い見物人のほうが多いんじゃあるまいか。写ってる電車は山手線の外回り・品川方面行きのお尻なり。

でもホントついてないよね。こんな時期に開業だなんて。




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駅舎の外側のペデストリアンデッキのようなとこから東京駅方向を見たとこ。正面の高層ビル群はとなりの田町駅周辺に比較的最近できた。

その手前のごちゃごちゃした工事現場の仮囲いには〈UR〉のロゴがあったからここに「タワマン団地」でも作るんだろうか。でも結構な広さだぜ。そんなにたくさん建ててどーすんのかね。人口はどんどん減ってんだし。でも「タワマン団地」って、ちょっとスゴくない? 台風で水浸しになった武蔵小杉のイメージか。そういえばここはもともと海だ。海抜表示は見なかったけど、せいぜい2メートルとかそんなもんじゃあるまいか。江戸時代は泉岳寺からすぐ海を見下ろせたんだと思いますね。

つうわけで高輪なんちゃら駅(知ってるくせに頑なに、なんちゃら駅で押し通す奥さん)。最寄り駅じゃないから次はいつ来るのかわからない。ショッピングモールでも出来ればいっぺんくらい覗いてみてもいいかもしれないけど、この様子じゃあ出来るとしたってずいぶんと先だろうな。





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# by god-zi-lla | 2020-04-08 23:59 | 物見遊山十把一絡げ | Comments(0)




昔の東京の味のする芝居弁当が_d0027243_10594293.jpg





虎吉さんのコメントで知ったんだが、歌舞伎座向かいの弁当屋「木挽町辨松」が今月20日をもって店を閉めることになったんだそうだ。あまり経営がよろしくなかったところに今回のアレが禍したようだ。

歌舞伎座前のお弁当屋だもん。そりゃあ小屋がひと月半以上開かないんじゃ干上がっちまう。なんだか寂しい話だなあ。

木挽町辨松の弁当といえば「甘くて濃い」。卵焼きなんて自分でこの甘さにこさえようと思っても手が震えて砂糖を入れらんないんじゃないかと思うくらい甘い。もちろん弁当だから「持ち」のいいようにと考えた味つけなのでしょうが、これはしかし「江戸の味」でもあるよな。佃煮なんかでもそうだけど東京の古い店のはたいがいとっても「甘っ辛い」。べったら漬けなんてのはもう、途轍もなく甘い。

でも、あれがいいんだよって江戸っ子の末裔は言うんだ。

江戸っ子じゃないおれにはだからやや濃すぎる味つけに思えるもんですから、そうそうしょっちゅう食ったわけじゃない。でもなんか、ときどき無性に懐かしく思い出されるような味でもあってね。開幕前にここに寄って「赤飯弁当」を買い、晴海通りを渡って歌舞伎座に入ることがときたまあった。

歌舞伎座のほぼ真向かいなのに横断歩道は三原橋の交差点か、晴海通りを少し勝鬨側に寄った万年橋の交差点しかなくて最短距離を渡れないのがイライラだったりしてね。

まあしかし、閉店だからといってこのご時世ちょっと買いに行ってみるという気分にもなれないところが残念なり。

そこで探してみたら8年前のエントリに弁当の写真を載っけてた。歌舞伎の幕間、自分の席で膝の上で包みを広げたところを撮ったみたいで(歌舞伎は通例ほかの芝居なんかとちがって客席で弁当食ってよいことになっている)、これがまったくヒドイ写真だもんですからボロ隠しをしたのが上のヤツなり。

そのエントリの本文に「『赤飯弁当1番』695円」とある。弁当の名前に番号が振ってあるのがなんかいいよね。ちなみにいまは同じ名前の弁当が730円とHPにあり。8年で35円の値上げ。良心的といっていいんじゃあるまいか。そのホームページによれば中身は「赤飯 玉子焼 蒲鉾 めかじき味噌焼 うまに(筍・つと麩・牛蒡・椎茸) その他」とある。写真のまんまだ。

ちなみに「日本橋辨松」という店もあって歌舞伎座にほど近い銀座三越にも店を出してるが、こっちのほうがやや値が張り味のほうも木挽町より薄味の「一般的な」味わいだと思う。ようするに「木挽町」のほうが庶民的なんだろうな。値段も味も詰めた折の体裁も。

ふたつの「辨松」は、昔は知らず現在はなんの関係もないらしい。







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# by god-zi-lla | 2020-04-06 11:51 | 食いモンは恥ずかしいぞ | Comments(2)
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近所のなんとかタワーの児童公園。

いい天気になったので奥さんと歩く。べつに桜の名所に行かなくったって、歩いて行ける範囲にけっこう見事な桜の木はあるんです。そいういとこなのよ日本てのは。つことでご近所の桜を見て回りながら、引きこもりの老夫婦は運動不足を少し解消しようと出発したのであった。目標1万歩。


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古川っぺりの児童公園。

じつは白金公園って名前だったんだと今回初めて知った。この写真左手はすぐ古川です。上に首都高がおっかぶさってきわめて殺風景なぞっとしない風景なんだが、この桜はなかなか立派なので満開のころは散歩がてら桜見物に来てる人がけっこういる。



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その児童公園のハナカイドウ。

この前、お寺の境内に咲いてるのを見てネットで調べて初めて名前を知ったんだけど、ここは公園だからちゃんと名札が付いてました。あれから1週間たってるから、ここのはずいぶん花が開いてる。


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光林寺の三門前。

ここはなかなかの名刹なり。幕末アメリカ公使館の通訳ヒュースケンが薩摩藩士らに斬殺され、そのお墓がここにあるという話。でもそんなことより、じつにきれいなお寺で桜が見事なんだよ。


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三門から桜を見る。

この眺めだけでも歩いて来る値打ちあり。



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そして境内の立派な桜。

この日は職人が何人も入って庭の手入れをしてた。裏の麻布の山の斜面にけっこうな墓所があって外から見るとそこの桜も見事なんだが、ちょっとそこまで入っていく勇気はない。



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これも光林寺。

そういえば先般、樹木希林のお葬式をここでやったと報道されてた。生前このお寺が気に入って頼んであったんだってね。



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天現禅寺。

首都高の料金所の名前になってて古川(渋谷川)の橋の名前になってて、そっちのほうが有名だけどお寺はちゃんとある。しかし桜を求めて境内に入ったのはこれが初めてだった。

上空に飛行機が写ってますが、これが羽田への新たな進入路で昼間3分に1機くらいは飛んでる。この写真じゃわかんないけど頭上を飛ぶのを見上げると車輪を出してるのが視認できるくらの高度だからけっこうな騒音もある。

でもいまはどの飛行機もほとんど空っぽで飛んでるに違いないんだ。




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都立広尾病院。桜は明治通りの街路樹。

天現寺橋交差点の歩道橋の上で写真撮った。明治通りの広尾から恵比寿にかけての桜並木はかなり見応えがあって、満開のころはここをバスで通るだけでも楽しい。でも、ちょっと遅かったな。この桜は少しだけ遅咲きのようでなかなかでしたけど。

しかしさ。大病院のすぐ目と鼻の先の大きな交差点にかかる歩道橋にまったくエレベーターがないんだぜ。交差点自体に横断歩道がひとつもないんだから年寄りも身体の悪い人もみんな階段を上り下りしなきゃ渡れない。まったくひどいもんだ。



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広尾の町に入って祥雲寺。

ここはいくつも塔頭のある大きな禅寺なんだと今回初めて知りました。20年くらい前にここでお葬式があってお通夜に伺ったことがあるんだが、そのときは暗い夜道を案内看板だけ見ながらたどり着いたもんで門前に塔頭が並ぶような大きなお寺だとまるで気づいてなかった。


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広尾の商店街のお寿司屋さん。ほんと大変なことになった。

こんな時ですから、おれたちも歩いて、頑張って、生き延びよう。

(舗道に桜の花びらが)















# by god-zi-lla | 2020-04-04 09:01 | 物見遊山十把一絡げ | Comments(3)