swingin' godzilla ! (Kouichirou "ゴジ" Okada):食いモンは恥ずかしいぞ
2023-12-04T07:46:14+09:00
god-zi-lla
神はどーだっていいとこに宿る
Excite Blog
近所のスーパーの産直コーナーから聖護院かぶら救出
http://sgodzi.exblog.jp/29758024/
2023-12-02T19:10:00+09:00
2023-12-04T07:46:14+09:00
2023-12-02T12:54:46+09:00
god-zi-lla
食いモンは恥ずかしいぞ
いつも行ってるスーパーの〈産直野菜〉コーナーにゴロっとひとつだけ、ゲンコツくらいの大きさの「かぶら」が転がってた。手に取ってみるとそれは珍しくも『聖護院かぶら』なのだった。いやーずいぶんぶりに見たなー聖護院かぶら。つか、ここいらへんのスーパーで売られてるのを見るのって初めてな気がする。
だけど、外観はちょっとショボい。葉っぱも付いてないし、夕方遅い時間でほかの「産直野菜」がおおかた売り切れたそのコーナーで、なんとなく売れ残りっぽい雰囲気でごろっと転がってたんだった。
もしもし。おまえをここから助け出してあげるから、きっと美味しい千枚漬けになるのだよ。
ずっと以前(もう10年以上前か)、これより大きくて立派な聖護院かぶらを手に入れたときは結構マジメに京都の漬物屋で売ってるような「本格的」な千枚漬けをこさえてしまったモンだが、近ごろそういう凝り性な台所仕事は(寄る年波で)極力やらないようにしてますから、今回はもっとずっとチャチャっとやっつけてみたんでした。
見つけたコイツは聖護院かぶらとしちゃ結構ちっちゃいから、「まる」のまんまをスライスして漬けてもそんなに面倒はなさそうだったけど、どうせ食べるときには包丁で切ってやらなきゃなんないしさ。タテ半分に切ればスライサーでシャラシャラと薄切りに出来そうだったから、「まる」じゃなくって「半月」にして漬けることにした。
そしてまず塩で下漬けして16時間くらい。本漬けは味醂と砂糖と塩と酢、それに刻み昆布と輪切りの唐辛子。ホントの千枚漬けは「かぶら」と昆布を1枚1枚交互に重ねて漬けてくんでしょうが、そんなことはもちろんやらない。ま、テキトーに重なってくように漬け物器へ仕込んでく。
こんな感じに漬けてって、フタをしてぐりっとハンドルをひねってちょっとだけ「圧力」かけてひと晩置いて、それから別の保存容器に移して冷蔵庫。
どうです、見た感じはなかなかイイでしょ。食べてみてもフツーにうまい。
まだちょっと浅漬かりで薄味ですけど、少しずつ取り出して食べてくうちちょっとずつ深く漬かるようになって、そういう変化も一緒に味わえばよろしいんです。
ところで最近、台所で普段使う「塩」を変えました。
長いこと愛用してたベトナムの《カンホアの塩》の500グラムの袋入りが手に入らなくなって、ここしばらくいろんなのを試してみてるんだけども、今回の千枚漬けは下の写真の《シママース》ってのを使ってる。
料理の味つけはもちろん、野菜やパスタを茹でるときとか、なにかを塩蔵するときとか、よーするにお値段のこと気にせず遠慮会釈なく使えて、なおかつそこそこ美味しい塩を「常用」したいわけだ。
沖縄の塩っつうと、たとえば《粟国の塩》なんてのはたしかにとても美味しい。だけどおれの感覚としてはうんと高い。高いからパスタを茹でるのに使おうとすると、おれみたいな気の小さいニンゲンは手が震えちゃう。その点これはそんなに高くない。そのうえわりとどこでも買える。だけど、そこそこ美味しい。
こういうの大事よね。
ところでコイツのパッケージの表面には "メキシコまたはオーストラリアの天日塩と沖縄の海水でつくりました" と比較的大きく表示してある。
これがさ。国産のわりかしお高い塩のなかに、「どこそこ(国内の地名)の塩」と謳ってるんだけど裏面に小さく「なんちゃら国の海塩に『どこそこ』の海水(あるいはニガリ)をブレンドしました、みたいなことをコッソリ記載してるのが意外とある。そのくせ結構高い。
やっぱ正直なほうがいいと思うよ。表示してるんだからウソついてるわけじゃないでしょうけど、なんかこのシママースのバカ正直っぽいところも一緒に気に入っちゃったりしてさ。
しばらくこの塩を使ってみようと思ってる。
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〈さいきんのおだいどこ〉 おっかなびっくりRED & GREEN
http://sgodzi.exblog.jp/29367023/
2022-10-13T07:42:00+09:00
2022-10-13T08:09:19+09:00
2022-10-12T11:49:30+09:00
god-zi-lla
食いモンは恥ずかしいぞ
れいの家庭菜園やってる友だちが甘長唐辛子(伏見唐辛子とか万願寺唐辛子とかの親戚ね)をくれた。今年の夏の最後の収穫だったけど、家族はもう飽きちゃって食べてくれないからオマエに全部やる、だと。黙ってりゃ、おーサンキュー助かるよって素直に喜べるのに余計なこと言うヤツだぜ。でもまあ、ありがたいこっちゃ。
で袋の中を見るとわりかし細めの甘長唐辛子の、緑色のと赤いのが半々くらいになってる。あのさ、この赤いのって辛くないの? なんかいかにも「トウガラシ」って感じなんだけど平気? あ、それか。大丈夫だよ全然辛くないって。緑のとおんなじ。
ま、生産者がそう言ってんだから間違いないとは思うんだ。思うんだがじつはここんとこ二度ほどスーパーで買った甘長唐辛子にすごくビリビリくるやつがあってね。
シシトウなんかだとひとパックのなかにときたますごく辛いやつが混じってることがあるけど、あれ以上の辛さ。ほぼ鷹の爪つか。とにかく買ったぶん全部が「野菜」として食えないくらいに辛いってことが一度、もう一回は半数以上がそんな感じ。オカズのひと品にしようと思ったのが、ひと口食ったらギャっと飛び上がった(結果、オカズが減った。悲しい)。
そんなことが先日あったばかりだったから、大丈夫と言われてもちょっと半信半疑でね。さて食おうかという段になって、とりあえず種の部分をあらかた取り除いちゃうことにした。まあホントに辛いヤツは全体が辛いんだけど、万万万がイチの「保険」ってことで。
でまあ、当たり前に味醂と砂糖と醤油で軽く炒り煮にしてみたナベの中が写真なのだった(ちょっと慌ただしかったので盛り付け前に撮影)。
食ってみると、たしかに生産者の言うとおりであった。辛くない。つか、むしろ赤いほうが少し甘くもあって、ちょっとパプリカっぽい。おーこりゃなかなかイケるわい。これだったら家族がもう飽きて食べないっつうんだったら毎回全部おれんちに回してくれよ。あ、でもおれにくれるためだけに作るわけないよな。
ところでその家庭菜園は毎年3月が使用期限で4月からはまた抽選に当たらないと借りられないんだそうだ。よしんば当たっても同じ区画じゃなくてシャッフルされちゃうんだと。だからその切り替え時期を跨いで栽培しなきゃならない作物は植えられないってことみたいだ。
そいつの奥さま(じつはダンナ以上に古い友人)は、もう甘長唐辛子なんかいらないからタマネギとか作ってよと言ったらしいんだが、その「作付け制限」に引っかかってムリなんだってさ。
いろいろあるんだなあ。
だけどもしタマネギ作って余ったらお願いしますね。
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〈さいきんのおだいどこ〉 ポテサラをやっつける
http://sgodzi.exblog.jp/29359854/
2022-10-06T08:14:00+09:00
2022-10-06T14:50:36+09:00
2022-10-05T09:29:46+09:00
god-zi-lla
食いモンは恥ずかしいぞ
たまには食いモンの話題でも。
ここんとこ、メシの支度にできるだけテマヒマかけずに済まそうって心がけてんです。なんとなれば、そこにかける時間をほかのことに回したいってのがまず第一。それから後片付けの洗い物の量を減らしたいってのが二番目。手間暇かければそれだけ使う道具は増えるからね。ま、これだって「時間」をひねり出すためってことじゃ同じだけども。
それからなにより、凝ったモンこさえて食っても以前のように楽しめなくなってるってのが大きい。これってナゼなんだろ。まあアレだ。近ごろはよくワカランことは全部トシのせいにして特にモンダイも生じてないから、おそらくトシのせいだ。
とにかくあまり手をかけず、それでもそこそこウマいもんを「一品」だけはこさえて、あとはスーパーの出来合い惣菜とか作り置きとか到来物(めったにないけど)とかで済ましたい。
で、ポテトサラダだ。
ポテサラなんてのは食卓の主役にはならんけども、脇役のくせに結構ハラ持ちがいいので、主菜がショボいときの「論点ずらし」にも最適です。パンに乗っけて食うのもウマいし。なにより「作り置き」にうってつけだもん。
今回のポテトサラダはたまたまジャガイモが残ってたから、芽が出る前になんとかしようと作ったひと皿である。家庭の台所ってのはある意味そういうことばっかりだよね。
今回の材料は
ジャガイモ(男爵) 中2個
玉ねぎ 中1/2個
キュウリ やや小1本
マヨネーズ 適当
オリーブ油 適当
ワインビネガー(白) 適当
塩 適当
黒胡椒 適当
その他の材料も全部台所にあったのを使っただけで、ポテサラのために買ったものはナシ。だからホントは材料や分量書き出したってあんまり意味ないんだけどさ。あるモノだけでなんとかしただけ。言い方を変えればヴァリエーションは無限てこと(今回は最低限の材料に近い)。ワインビネガーは好きで日常的に使ってるから切らしたことがない。塩はこの10年ずっとヴィエトナムの海塩。マヨは普通のキューピー。オリーブ油はスーパーに売ってるギリシア産のエキストラヴァージンお買い得品900ml。
ジャガイモは皮ごと蒸かした。およそ30分。竹串が通ればオッケーだけど、その「通り方」の感じは経験。少なくとも串が難なく通ってさえすれば腹コワすことはないから、あとはガリっと硬いポテサラからマッシュポテトみたいのまで好きなようにすりゃいいのである。
なぜジャガイモを茹でずに蒸かしたかってば、茹でるより時間かかるけど仕上がりが水っぽくなりにくい。つか仕上がりのコントロールがしやすい。水っぽいのを「水っぽくなく」するのはメンドいけど、その逆はすごく簡単です。この日は時間があったので蒸かした。時間ないときは茹でてます。そんなもんさ。
その後、ガマンすれば触れる程度までジャガイモが冷めたら(つまりまだ熱いうちに)皮をむく。理由はあんまり熱いとヤケドするし、完全に冷めるまで待つのは時間が惜しい。そんなもんさ。
皮をむいたジャガイモは大ざっぱに切ってテキトーなボウルに放り込み、スライスしたキュウリと玉ねぎをブチ込む。
そのうえにマヨネーズをぶりぶり絞り出し、さらにオリーブ油とワインビネガーと塩をテキトーにぶっ込む。先に別のボウルなどで攪拌し「ドレッシング」状態にしたのをかけ回す、なーんてことはしません。どーせ混ぜるんだぜ(ここで洗い物ひとつ省けるし)。
で、調味料投下したらゴムべらで全体をガシガシまぜる。まぜ始めはちょいボソボソだけど、だんだん野菜の水分が出てくるし、ジャガイモが少しずつ崩れてって、そのうち「いかにもポテサラらしいイイ感じ」になったところが出来上がり。最後のひと混ぜのときに黒胡椒をゴリゴリする。
あとで冷蔵庫を見たら、何かに使ったレーズンが少し残ってた。アレを入れても良かったかもな。そういうポテサラはよくある。秋田の「いぶりがっこ」を細かく刻んだのが混ざってるポテサラをどっかの居酒屋で食ったことがあった。アレもまあ悪くなかったね。いま思いついたんだけど、赤シソと茄子だけでちゃんと発酵さして作った真っ当な「しば漬け」を刻んで混ぜるってのはどうかな。色合いもなんかいい感じな気がする。
完全に冷めたところで保存容器に移して冷蔵庫で保存、食事のときに食べる分だけ器に盛る。保存する分に直箸つけないよう注意すればそこそこ持つ。
老夫婦で4回に分けて食った。もちろんふつうにちゃんとウマいよ。
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奈良の奈良漬け、京都の奈良漬け
http://sgodzi.exblog.jp/28674176/
2021-06-26T13:13:00+09:00
2021-06-26T17:40:14+09:00
2021-06-15T12:19:59+09:00
god-zi-lla
食いモンは恥ずかしいぞ
を
が
ウリ
キュウリ
ナス
で
にして
を
鮭
そのあと
ホッケ
その後、もう一度サケのハラスを漬け込んで食ったが、似たような姿カタチなので省略。漬け床はかなり水っぽくなってきており、もう1回くらい行けるかとも思ったけど季節も季節だからここでおしまい。
もとはといえば数か月も前のこと。京都の「奈良漬け」がウマイなんてモノを知らぬのにもほどがあるようなことをヌカしたのを見咎めた大先輩から、こともあろうに「奈良の奈良漬け」を頂戴してしまったんであった。大先輩は奈良のお生まれである。
奈良の奈良漬けは、言うまでもないがウマかった。しくじりついでに知ったふうなことを言えば奈良の奈良漬けは小細工なしに一直線の「万葉」で、それにくらべて京都の奈良漬けは洗練とイケズの加わる「古今」なのだった。
つうわけでこの奈良の「森奈良漬店」の奈良漬けの包みに添えられていた栞にあるとおり、ウリとキュウリとナスを美味しく頂戴したあとにたっぷりと残った酒粕の漬け床に鮭の切り身を漬け込んでみた。
そして四日後に引き上げ「フュージョンクッカー」で焼いて食った。これがもう、じつにウマいったらありゃしない。いいのかこんなに酒粕大盤振る舞いしてと本気で思った。
鮭の切り身を引き上げたあとの漬け床を、一旦フリーザーに放り込んで冷凍。ひと月ほど経ったところでスーパーの鮮魚売り場にホッケを二枚に下ろした片身を売ってたので、こんだはコイツを下拵えして漬け込んでみた。五日後、焼いてみるとこれがまたウマい。ナマのホッケなんてめったに見ないけど、こういうクセがあってなおかつ脂の乗った魚が粕漬けにはぴったりな気がする。
正直言って、おれ的には人形町の「魚久」の粕漬けと遜色ないくらいウマい。
いやー、じつに3か月以上にわたってホントに楽しませていただきました。でも申し訳ありませんでした。京都の奈良漬けがウマいなんて、奈良の奈良漬けを味わったこともないくせに言うなんてホント恥ずかしいです。勉強になりました。ありがとうございます。
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関係者(約3名)以外にはなんのこっちゃらさっぱり判らないでしょうが、いいんですそれで。
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初めてのことを三つ一緒にやるのはムリがある(そのうちの1コがシークケバブ)
http://sgodzi.exblog.jp/28551194/
2021-04-20T13:58:00+09:00
2021-04-20T13:58:28+09:00
2021-04-20T07:40:42+09:00
god-zi-lla
食いモンは恥ずかしいぞ
シークケバブを作ってみた。
二、三日前、カレーを作って食った。たいてい一般家庭でカレーを作ると近日中にまたカレー、ヘタしたらその近日中にもっぺんカレーというようなことが起こる(つか、わざわざそうする)。戦後76年わがニッポンの庶民はそのように慎ましやかにファミリー経済史を刻んできたんである。なんつて。
だけどね。そのカレーの二回目を晩メシにするにあたって、それだけじゃいかにも手抜きな感じで気が引けるじゃんか。だから何か新しいものにチャレンジしてみようと思ったんです。カレーはもう出来てるわけだしね。そのぶん時間も体力も余裕があると思うのが普通だ。
でね。いっぺんシークケバブに挑戦してみるってのはどうかと思ったんであった。きょうびそこいらへんのチェーンのインド料理店でも普通に出すアレなり。日ごろお世話になってるインド料理のお料理本(ヘンな言い方でスマンね)に出てて難しくもなさそうだし、そのうちこさえてみようと前から思ってたんだよ。
材料欄を見ると合挽肉(ホントはヤギか羊でしょうが)、パクチー、ニンニク、生姜っつうメンメンにパウダースパイスとしてコリアンダー、ガラムマサラ、黒胡椒、唐辛子とある。なーんだ、挽肉だけ買ってくりゃ出来ちゃうじゃん。あとは全部ウチにある。
金串を久しぶりに戸棚の奥から出した。20年くらい使ってない気がする。
串っちゃあシークケバブ(=シークカバーブ)の「シーク」はヒンディー語で「串」のことなんだってね。ほいでもってケバブ(カバーブ)は「焼いた肉」なんだと。「串に刺した肉」。なるほど。つことはジャパニーズ伝統庶民フードの「焼き鳥」もシークケバブなのか。
あらかじめ炒めといた玉ねぎと、挽肉とスパイス全部を混ぜて捏ねて金串になすり付け、オーヴンでジュウジュウ焼き上げるだけ(インドじゃタンドール窯で焼くんだと)。ぜんぜんムツカシクない。しかもオーヴンで焼き始めたらもう家の中じゅうインドだ。こりゃいいや。
ところがだね。つい欲張っちまった。せっかく最近はインド料理のお料理本読んでカレー作ってるんだから(今回のはちがうけどね)、いっぺん「バスマティライス」ってのを炊いてみたい(お米は買ってあった)。よーしやってみようじゃん。しかし考えると野菜不足だな。なんか肉肉した老夫婦の食卓にあるまじきガッツリ過ぎの晩メシな気がする。そこでインド料理のお料理本(しつこいね)を開くとゴーヤーの炒め物が「おかず」として紹介されてる。おー、これいってみよう。カンタンそうだし。
でもさ。バスマティライス炊いて(つか茹でて)シークケバブ焼いてゴーヤ炒めて、全部作り終えてからようやっと気づいたんである。いくらムツカシクないもんばかりの献立ったって、3つが3つ初挑戦というのはちょっとチャレンジの度が過ぎた。なにしろ初めてだから全部インド料理のお料理本(すまんね)と首っ引きじゃなきゃ出来ないんだ。カレーあっためるだけだから余裕だなんて、そんな余裕カマす余裕はどこにもないのであった。
つことで、写真に記録できたのは辛うじて上のシークケバブのみ。チカラ尽きた。そのうえバスマティライスはちょっと柔らか過ぎた。んー、これだけに専念してたらもっとウマく炊けた気がするのに。
でもね。食べてみると柔らかすぎてもバスマティライスを添えたほうがカレーは美味しいってことがわかったし、シークケバブはそのへんのカレーチェーンで食うより自分で作ったほうのが、当たり前だけど断然ウマい。それからゴーヤーの新しい調理法も知ったしさ。
最後に残ったカレーはさっき昼メシに食った。きょうは近ごろ珍しく「おひとりさまの昼メシ」。オクラとサツマイモとチキンのカレー。ちょっと前に思いつきで作ったのが意外とイケまして。ジャガイモじゃなくてサツマイモってとこがいいの。甘くて辛いってのは、やっぱアジアでしょ。
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タケノコ茹でカウンター新開発(なんちて) 初登場でいきなり「4」!
http://sgodzi.exblog.jp/28520463/
2021-04-02T23:27:00+09:00
2021-04-03T09:48:04+09:00
2021-04-02T23:27:22+09:00
god-zi-lla
食いモンは恥ずかしいぞ
1本目、2本目、3本目。
近所のスーパーで「見切り品」、1本280円。うんと小さかったから3本買ってまとめて茹でた。
10日ほど前。
タケノコご飯と若竹煮にした。
4本目。これも近所のスーパー。
これは今日。
タケノコといやあ以前は奥さんの親類からもらったのを茹でてたもんだったが、それがここんとこは近所のスーパーで買ってくるばかりなのだった。震災が境目だったかもなあ。原木シイタケとか「山の幸」のおすそ分けに預かれなくなっちゃった(関東南部の里山にも放射能は降った)。
まあそれはともかくとしてだな。「カキフライカウンター」もそろそろ店じまいの時期が近づいてることだし、せっかくだから「旬」のカウンターにタケノコを加えてみることにしました。
タケノコ茹でるのは大きなナベを出したりして面倒なところもあるけど、とくに難しいもんでもないしね。それにやっぱり食べてみれば茹でたてのタケノコには格別の風味と香りと旨味があるから、茹でたタケノコを買ってくるのとは全然ちがう。
さて、短い間にどれだけカウンターが回るもんでしょうか。
とりあえず今夜は味噌汁の実にしてみた。ちょっと贅沢でしょ。
残りは茹で汁に漬けて冷蔵庫へ。
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これだから安物買いはやめられないんだってばさ(つうことを書こうとしてたら枝線に入っちまった)
http://sgodzi.exblog.jp/28421179/
2021-01-31T09:12:00+09:00
2021-02-01T10:09:28+09:00
2021-01-30T09:33:19+09:00
god-zi-lla
食いモンは恥ずかしいぞ
パックには「生アトランティックサーモンあら」と印字されてスーパーの鮮魚コーナーのすみっこの、「あら」のパックが重なってる場所に紛れてたのを掘り出してきた。「あら」ったって、これはいわゆるひとつの「ハラス」ってヤツである。
食いもんに定規なんか当てちゃイカンとは思ったんだけど、いちおう大きさを確認してもらおうと思いましてね。分量としたら多くないけど、大きさはとくにちっちゃいわけでもない。
これが38円(税別)。税込みだって41円だ。
イマドキのスーパーで50円未満で買えるオカズなんてほとんどない、いや全然ないか。単価的にはお買い得とまではいかないかもしれんけど「38円」のインパクトはデカイぜ。とにかくこれを買わないで立ち去ることはおれにはできない。
買って帰って塩して焼いて食った。めっちゃウマイ。
でもなんでこんなハンパなパックを38円で売ってたんですかね。
イマドキ焼魚を惣菜として並べる店は珍しくない。ここのスーパーでも結構いろんな種類の切り身を塩焼きにして、鮮魚売り場のすぐ横で売っている。ハラスもカタチの揃った食べやすそうなとこだけ焼いていくつかまとめてパックにしてある。だからナマで売ってんのはこういうハラビレのあるところとか厚みが不揃いなとことか「惣菜」として売りにくい中途半端なのばかりで、そういうところは出る量も少ないからあんまり並ばない。ほとんどは塩焼きにされてパックになっちゃってる。だから見かけたらその日の献立構想お構いなしにカゴに入れる。
おれは自分じゃ調理済みの焼き魚なんて買わないんだけども最近は種類も増えて、ひょっとしたらナマで並んでる切り身より種類が多いんじゃないかと思うときもある。
ハナシは変わるが以前アメリカ映画なんか見てて、シングルマザーが仕事を終えて大急ぎで買い物して帰宅し、待っていた子どもに夕食を食べさせるなんてシーンがあると、大抵買い物袋から取り出されるのはピッツァかフライドチキンばかりだった。あとは甘そうなマフィンとか。
あーどこの国でも働く母ちゃんは大変だよなあ。でも、毎晩こんな夕食じゃあ子どもの健康はどうなっちまうんだろうなんて余計なことを思わず思っちゃったりしたもんだ。
日本だって事情はあんまり変わんなかったと思う。シングルマザーだってシングルファーザーだって共稼ぎ家庭だって平日の夕飯どうするかは大問題である。以前は焼き魚に限らずスーパーやコンビニにいろんな種類の出来合い惣菜が並んでたわけじゃないから、いきおい毎日似たような食卓にならざるをえなかったし、栄養のバランスなんてことは考えたくったって考えようがなかった。
勤めから帰宅途中に食材買い物して、一目散に帰ってすぐにイチから晩メシの支度すんのがどんなにシンドイことか。いくら料理好きだって毎日そんなことしてたら、そのうち持たなくなる。これが料理嫌いなひとなら一体どうなっちゃうんだろうか。
だからねえ。近ごろのスーパーやコンビニはありがたいよねえと心底思うんだよ。きょうびどんどん増えてる独居老人含め、どんだけのひとたちが日々増殖を続ける「惣菜コーナー」に助けられてるか。しかもね。大事なのは最近のこういうお惣菜が、以前とは比べようのないくらい美味しくなってるってことだ。増殖だけじゃなく「進化」も続けてる。
なのでおれだって焼いたハラスは買わないけど、晩メシにあともうひと品っていう惣菜はしょっちゅう買います(選ぶのがそこそこ楽しかったりもするしね)。
ところがだよ。そういうイマドキの「おうちゴハン事情」についてとやかく言うジジイやババアなどがたまにいる。一体全体ヨノナカのどこを見てるんだ。この国の未来にとってあんたらのような存在がどんだけ大きな障害であるか。いやマジ、黙ってどっか行っちゃいなさい(あの世でもどこでも)と言うほかはない。
アレ? なに書いてたんだっけ。あ。38円のハラスか。
余計なこと書きそうだから(いやもう書いたのか)、これでヤメとこ。
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おひとりさまの昼メシ RETURNS ! ☆ Wheelin' New Men なんつて
http://sgodzi.exblog.jp/28385875/
2021-01-06T22:54:00+09:00
2021-01-09T07:59:16+09:00
2021-01-06T14:48:20+09:00
god-zi-lla
食いモンは恥ずかしいぞ
寒いねえ。
奥さんが仕事でひさしぶりに外出したので、こっちはひさしぶりの「おひとりさまの昼メシ」を作って食った。
とにかくリモートワークだからね。奥さんフリーになってからずっと自宅を仕事場にしてるわけだけど、週の半分くらい打ち合わせなんかがあれば出かけてたのを、去年の春以降はそれもZOOMで済ますようになり外で仕事することがほとんどなくなった。
結果、昼メシもおれが作ることになって必然的に「おひとりさま」状態が解消されてしまったんである。
つうわけで、おひとりさまの昼メシ リターンズ❗ しかも今回かぎりの「VSOP」、' Very Special Onetime Performance ' なんつて。
覚えてますかVSOPクインテット。ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、フレディ・ハバード、ロン・カーター、トニー・ウィリアムズのスーパーバンド。なにしろ「1回きり」とか言いながら、来日してライブ・アンダー・ザ・スカイで土砂降りの田園コロシアムでやったりとか、何回もやって、なんなんだよーって感じだったんだけどね。
寒いからうどん作って食おうと思ったら、いつものカトキチの冷凍うどんを年末に食っちゃったのを忘れてた。仕方ないので面倒だけど代わりに半田そうめんを一把茹でて「煮麺」てことにしたけど、「半田そうめん」はそうめんにしちゃぶっとくて、ほとんど細うどんみたいなもんである。ダシはイリコで取った。
浮かんだナルトは正月の雑煮に使ったのの残りです。ナルトって最後は残って賞味期限来ちゃうんだよ。飾りみたいなもんだから雑煮のお椀に薄っぺらいのが1枚ありゃいい。カマボコはおせちの定番だけどナルトに居場所はない。しかもあんまりウマくない。ほんとツブシの効かないヤツ。だからこんなところで六つも渦を巻いてる。ホンマもんの鳴門海峡だってこうはいかない。
それからレンコンの天ぷら。レンコンも正月の筑前煮に入れた残りをゆうべ揚げて晩メシに食った残り。あ、一緒に揚げた長芋の天ぷらも乗せてあるな。
こうやって眺めてみるとナルトの渦巻きに加え、レンコンもなんとなくクルマのホイールかSLの動輪みたいだから名付けて「くるくる煮麺」。正月らしくおめでたいネーミングじゃないか(どこが)。英語でいうと Wheelin' New Men ! とかいっちゃって。
さて、また緊急事態宣言なんて言い出したから、奥さんも当分在宅で昼メシもふたりだ。つぎの「おひとりさま」はいったいいつになるんだろうな。ふたりだと、冷やゴハンに永谷園のお茶漬け海苔ってわけにもいかず、朝昼晩ちゃんと作んなきゃなんなくなってけっこう忙しくなるんです。
まあいいんだけどさ。
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どうでもいいんですけど、ウィキペディアの「鳴門巻き」の項には「鳴門の渦潮」の写真も掲載されている(ほらね)。
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冷蔵庫の整理も兼ねて「粕床納め」とか言っちゃって
http://sgodzi.exblog.jp/28375894/
2020-12-30T22:53:00+09:00
2020-12-31T09:25:52+09:00
2020-12-30T07:10:25+09:00
god-zi-lla
食いモンは恥ずかしいぞ
たしか7月ころ何かほかの料理をするために酒粕を買い求めたんだけど、どっかの県のアンテナショップで買ったこれがいい酒粕でね。料理に使う分量なんてたいしたことなかったから残りで粕漬けを作ろうと思ったわけだ。甘酒にするなんてのもあるかもしれないが、だいたいおれのような飲んだくれは甘酒なんて飲まないってのが通り相場でね。まあなかには酒精の香りがすりゃあ甘酒でしょーが卵酒でしょーがなんだっていいっつう意地汚い呑兵衛もいないわけじゃないですけど。ま、とにかくおれは粕漬けをこさえたんである。その酒粕をベースに作った粕漬けの「モト」を粕床と言います。
そしてここ数年お世話になりっぱなしの「白ごはん.com」によると粕床は冷凍して使い回せば1年くらい大丈夫というじゃんか。そりゃいいことを聞いた。そうすると、とりあえず今日あしたは食わないがちょっとお買い得な切り身などがたまたま店先にあったとき、粕床を解凍して漬け込んどくっつう使い方が出来るってことだ。
ちなみに最初はこんな感じだった↓ 写ってる切り身はスズキだったかな。忘れた。
それから何回漬けたか数えてなかったけど、以来ときどき自家製の粕漬けを漬けちゃあ晩メシのオカズにしてきたんでした。粕床のこさえ方なんてのは上記「白ごはん.com」はじめネット上でいくらでも教えてくれる人がいるからいちいち説明しませんけど、じつに簡単なくせにスーパーなんかに売ってる安直な粕漬けよりはるかに上等で美味しいのができる。うまく漬かれば老舗の粕漬け屋にもひょっとしたら負けないんじゃないかくらいのが出来上がることだってある。
つうわけで今年最後に漬けたのがこのノルウェーサーモンのハラスなのだった↓ 近所のスーパーの鮮魚コーナーの隅っこのところに、ときどきブリのアラだの鯛のアタマだのをこっそり並べてるところがあってさ。そこに時たま雑にぶった切られたハラスのパックがひとつかふたつ隠れてることがある。
どうもこの隅っこの一角をウォッチしてる「常連さん」が何人もいるらしく、こないだなんかメジマグロの刺身にした残りのスジの多そうな切れっぱしみたいのをゴチャっとパック詰めしたのがあって、あーこれでネギマ鍋などやったらさぞかし旨かろうなあなんて思いつつ一瞬よそのコーナーへ目を移したスキに消えてなくなって地団駄踏んでも後の祭り、なんてことがあった。
まあそれはともかくとしてだな。とにかくこれでひとパック198円。老夫婦ふたりなら十分の量なり。今回は5日漬けて取り出した。当たり前だけど長く漬ければそれだけ濃厚な味わいになるけど、そこんとこは魚の種類、好みやほかのオカズとのバランスもあるしね。
パックから取り出したコイツに軽く塩をしてから粕床に埋める。そして冷蔵庫にしまって4日から1週間くらいすると、あーら不思議、ちゃんと粕漬けになってるじゃありませんか(当たり前だけど)。それが冒頭の写真なり。まだ埋まってるのと取り出して水洗して酒粕を落としたのと。シッカリ漬かってれば切り身についた酒粕を完全に洗い流したほうがおれはいいと思ってますけど、そこも好みかな。当然ながら酒粕は焼けば焦げます。注意しないとまっ黒けになる。
ウチではここんとこずっと魚、とりわけ粕漬け味噌漬けなどの漬け魚はもっぱら「フュージョンクッカー」つう台湾製新兵器で焼いてる。いままではガスコンロのグリルで焼いてたわけだが、もはやグリルで焼く魚はサンマくらいなモンである。
今年の4月だったか5月に入ってたか、Studio K'sのヤマモトさんがHPでこれを紹介してるのを見た瞬間ピンときてしまったんである。こいつはぜってー使えるヤツだ。ヤマモトさんに直接聞いてみると、これはいろいろ使えてオカダさんなら買って損しないよ。日本の電気調理器具のように自動化のしすぎってことがないから、使う人がいろいろ工夫する余地がある。買いなよ買いなよ。「大同電鍋」も一緒に買うとなおさら楽しいよ。
まあ「大同電鍋」のほうは収納場所のモンダイもあるので次回ということにしましたけど、これは買って正解だった。いろいろ凝った料理も出来るけど、それだけのためだったらそのうちどっかにしまい込んで使わなくなる。日常的な使い道があって、いつでも出して使えるところに転がっていてこそいろんなことを思いつくってもんだ。
ブツが届いて説明書を見ると焼き魚もオッケーとあったので数回試してみたところ、漬け魚でもまっ黒けになるようなことなく、じつに美味しく焼けるのであった。こりゃあいいや。多分コイツがある限りもう二度とガスコンロのグリルで粕漬けや西京漬けを焼くことはないだろうな。
つうわけでコイツは今年買った道具器具家電品などのなかで一番のクリーンヒットだった気がする。しかもどうやら日本仕様の製品は製造終了のようでずいぶん安い。たぶん、なんでもオマカセでやってくれる器具じゃないから日本じゃ人気が出なかったのかもな。そのあたりの、ちょっと大ざっぱなところがいいのにさ。
でそのフュージョンクッカーで焼いたノルウェーサーモンのハラスの粕漬けをゆうべの晩メシにしたのでしたが、焼き上がってフタを開けたところの動画を10秒だけ(焼き上がったら即食うんだから)撮ってみた。ジュージュー焼ける音付き。
さて、これで粕床は一段落。明日の朝からおせちの準備だ。
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こういうときのおだいどこ
http://sgodzi.exblog.jp/28060903/
2020-05-01T16:27:00+09:00
2020-05-02T07:13:21+09:00
2020-05-01T11:27:19+09:00
god-zi-lla
食いモンは恥ずかしいぞ
その1。
このひと月以上、乗り物という乗り物にいっぺんも乗ってない。とりあえず芝居も全部中止だし映画館も閉まってる。おれにはほかにわざわざ電車やバスに乗ってく用事もないんだが、しかしたとえばいつも新橋のアンテナショップで買ってきて使ってる「伊吹いりこ」なんてものが底を突いてきたりなんかすると、やっぱちょっと困る。
考えてみりゃあこういう買い物は「ついで」にやってりゃ用が済んでたのよ。映画見たあと、ときたま日比谷から新橋までブラブラ歩いてって、買って帰る。映画なんてしょっちゅう見てるわけだから「伊吹いりこ」ひと袋使い切る間にいっぺんも新橋界隈に出る「ついで」がないなんてことは、これまでただの一度だってなかったもんな。
しかしそれがどうしたことだ。こんなに長いことバスにも電車にも乗らない日が続くなんて思ってもいなかったよなあなんて呟くうちに、とうとう残りのカタクチイワシはあと何尾かと数えるほどになっちまった。
煮干しなんてものはそこいらへんのスーパーにいくらでも売ってるもんではある。それでダシが取れないなんてことはもちろんない。おれもずっとそうしてましたからね。だけどいつだったかずいぶんと前、新橋にある香川と愛媛が一緒にやってるアンテナショップを冷やかしたとき試しに買った「伊吹いりこ」ってのがウマくってね。上品ないいダシがしっかり取れる。ちょっと高いけど、それだけの値打ちがある気がした(高いったってイワシなんだからタカが知れてる)。
スーパーにもいい煮干しが出てることはあるんだ。そういうのを発見して、あーこれはいいなと思って何回か買う。だけどさ。たまたまおれが見つけて気に入ってた煮干しがある日棚からコツゼンと消える。消えてそれっきり。じつはこういうことってわりかし多いんだよ、スーパーマーケットの品揃えってさ。
そこいくと、どうも「伊吹いりこ」っていうのは瀬戸内海の伊吹島の漁協がブランド化して押し出してるみたいで、アンテナショップには讃岐うどんほどじゃないが常時何種類も並んでる。
で、仕方ありません。今回ばかりは「伊吹いりこ」をネットで探して買うことにしよう。まあでも、なにしろ「ブランド」ですからネットで買えないんじゃないかなんて心配はハナっからしてない。案の定チョチョチョイと検索すりゃあ何個も出てくる。ほーらね。
でもね。モンダイは分量だ。乾物だからそこそこ日持ちはするけど、美味しく食うには限界ってモンがある。いつも買ってるのはいったい何グラム入りなのかと見てみると200グラムと袋にある。んー、けっこういっぱい入ってると思ってたけどグラムにしたらたった200だったのか。その200グラムが老夫婦ふたりの食卓ではひと月以上持ちます。いや、ふた月近くあるか。
しかし200グラム入りってのをネットで見ると、ひょっとしたら送料のほうが高い。んー。見れば500だって1キログラムだって送料は一緒だ。でっすよねー。なにしろ軽いんだもん。でもなー。200グラムでふた月持つんだから500で5か月、キロ買うと10か月。んー。
そういうチマチマしたとこでさんざぱら悩むこと数日。その間にも我が家のカタクチイワシは減り続け、追い詰められたワタクシは意を決して500グラム入りを注文したのであった。
で、それが上の写真。大きさがよくわかんないでしょうけど、1尾の煮干しがだいたい8センチから10センチくらい。煮干しとしたら相当にリッパなお姿といえましょうか。しかしやっぱり500グラムっつうのはけっこうな嵩だわ。ウマいうちにせっせと使っていいダシ取ってやろうじゃん。
その2。
ところで都知事やなんかがスーパーに行く回数を減らせとか言ってんじゃん。たしかに緊急なんちゃら発令の前からスーパーが混み始めた(けっして発令後に始まった現象ではない)。ひとさまに言われなくったって、このご時世混雑は気持ちいいモンではないから、そういう時間帯とかに飛び込まないよう十分すぎるくらい気をつけちゃあいるわけだ。
で、なんのハナシかっつうとだね。そういう日常のある日たまたまスーパーの鮮魚売り場にちょっといい切り身だのがあったとする。しかもなかなかのお値頃でさ。でも、その日の晩メシは(その日の冷蔵庫の都合なんかもあって)もう決まってる。だけどこの切り身はちょっと欲しいかも。
つうようなとき、この「ご時世」になってからこっちは躊躇せずに買い求め「味噌漬け」にしちゃってるんである。そうするとウマそうでお値頃な魚をゲットして賞味できるうえに、その後のスーパー訪問回数か滞留時間をちょっとだけ減らすことができる(かもしれない)。
なのでここんとこウチの冷蔵庫には仕込み中の魚の味噌漬けがあることが多いんです。上の写真もそうなり。ちょっと冷蔵庫から出して写真だけ撮った。食うのはあと数日後だな。左のラップの包みの中身はブリ。右はノルウェーサーモンのハラス部分。
国内で水揚げされた天然のブリが最近なんとなく安い気がする。つか、トンでもなく安いときもあったりする。しかもウマそうで切り身ひとつがデカいんだ。しかも店頭にすごく沢山並んでることが多い。もしかして豊漁なのに需要が減ってるとかってことがあるか? とにかくまあ安くてウマそうなもんは買うしかないだろ。それが左だった。
右のハラスはブリのアラなんかといっしょに鮮魚コーナーのすみっこに並んでたから、サーモンを切り身にしたときに出たもんだろう。塩してないナマのハラス。鮭の切り身の味噌漬けはなかなかにイケるんだがハラスをやったことはない。だけどひとパックたった98円で、中身の分量は老夫婦にちょうどいいくらい。ハラスは極端に脂っぽいのがちょっとだけ気になるけど、この際やってみよう。
ところで、いろいろ試してみた結果、味噌漬けは写真のごとくラップの上ですべての作業を完結さしてしまうのがいろいろと都合いいです。最終的にラップでぴっちり包んでしまえば使う味噌の量がそんなに多くなくてもムダなくしっかり漬かる。終わったあと保存容器が洗いやすい。魚を1種類ずつラップで包んでしまえば、上の写真のようにひとつの容器で複数種の味噌漬けを仕込めて、取り出すときもラクチンになる。
まあ、こういう工夫は往々にして誰でも同じような結論に到達するわけで、実際どうやるかはネットで検索するといくらでも出てきます(最初はおれの『発明』だと思ってたんだけど、そんなわけねーよな。わはは)。
魚の味噌漬けってのは「保存食」として適切な扱いさえすれば味噌の配合なんかはテキトーでも結構美味しいのが自分ちで作れるので、こういう「ご時世」テレワークに馴染めなくて困ってる魚好きのオトーサンなんかにも挑戦してもらいたいもんです。
付録。
この「ご時世」とはあんまし関係ないですけど、外食が減ってウチでゴハン作る助けになるかもしらん実用情報をひとつご紹介いたしましょう。
とにかく、なんでもイチから作るってのはタイヘンよ。家族で食卓を囲むとなれば台所担当者はそれなりにヴァラエティと栄養とを考え合わせた「献立」つうものを考えなきゃならない(まあ、カレーライス単品の日ってのもありますけど)。
しかし、せめて最低ひと品くらいはインスタント物でなんとかゴマカせないか。あるいはなんかひとつ作って、もうひとつはスーパーの出来合い惣菜ですませ、あと味噌汁とかスープとか「汁物」はインスタントにしよう。とかね。
上の写真はニチレイの〈酸辣湯〉ひとパック2人前。
だいぶ前にスーパーで98円だったので試しに買ってみた。レトルトパウチみたいのにドロッとした「酸辣湯の素」が入っててこれを分量の水に溶かしてナベで熱し、仕上げに卵を1個溶いて流す。それだけ。こういうので汁物が済んだら中華の献立のときなんか便利でいいじゃんと思ったんだよ。
ひとりのときに昼間こっそり作って食ってみた。
そしたらなんつうかさー。食ってみたら「酸」でも「辣」でもないの。つまりこれは酸辣湯ではありません。不合格。
こういうものって多分、子どものいる家庭でも抵抗なく食えるようにってブナンな味つけにしてんだと思うんだよな。あんまし辛いのとか酸っぱいのは子どもは苦手でしょうからって。
しかしだぜ。だったら商品化のさいに「酸辣湯」つうのを選択したのが、そもそもの間違いってんモンじゃないでしょうか。出すんだったらそういう味にして「お子様向けではありません」て表示するとか「R13」指定するとかさ。とにかく「酸」でも「辣」でもないスープを「酸辣湯」とはこれ如何に。
しかし食ってみると素性は悪くないような気がした。いかにもインスタントっつう感じがわりかし薄い。やりようによっちゃどうにかなるんではあるまいか。
つまり「酸」と「辣」を足すんだな。以下その作業手順(つうほどのモンでもないけど)。
まず、ハコに書いてある分量の水なりお湯なりを加えてナベを火にかけたとき、唐辛子粉とか一味唐辛子とか刻んだ鷹の爪とかハバネロとかの辛味を適量加える。辛味は個人差大きいからね。おれはカレー作るのに使ってるインド産唐辛子粉(そう辛くもない)をティースプーンの先っちょほど投入。それからハコに書いてあるとおり煮立てる。
つぎに、ハコに書いてある通り煮立てた後、酢を小さじ1(5cc)加える。そして、ほんのちょっと煮てから溶き卵をハコに書いてあるとおり加えて完成。
さて、これで「あーこれって酸辣湯じゃん」と思える味になりました。メデタシメデタシ。
お試しあれ。
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昔の東京の味のする芝居弁当が
http://sgodzi.exblog.jp/28030818/
2020-04-06T11:51:00+09:00
2020-04-06T12:06:20+09:00
2020-04-06T10:54:55+09:00
god-zi-lla
食いモンは恥ずかしいぞ
虎吉さんのコメントで知ったんだが、歌舞伎座向かいの弁当屋「木挽町辨松」が今月20日をもって店を閉めることになったんだそうだ。あまり経営がよろしくなかったところに今回のアレが禍したようだ。
歌舞伎座前のお弁当屋だもん。そりゃあ小屋がひと月半以上開かないんじゃ干上がっちまう。なんだか寂しい話だなあ。
木挽町辨松の弁当といえば「甘くて濃い」。卵焼きなんて自分でこの甘さにこさえようと思っても手が震えて砂糖を入れらんないんじゃないかと思うくらい甘い。もちろん弁当だから「持ち」のいいようにと考えた味つけなのでしょうが、これはしかし「江戸の味」でもあるよな。佃煮なんかでもそうだけど東京の古い店のはたいがいとっても「甘っ辛い」。べったら漬けなんてのはもう、途轍もなく甘い。
でも、あれがいいんだよって江戸っ子の末裔は言うんだ。
江戸っ子じゃないおれにはだからやや濃すぎる味つけに思えるもんですから、そうそうしょっちゅう食ったわけじゃない。でもなんか、ときどき無性に懐かしく思い出されるような味でもあってね。開幕前にここに寄って「赤飯弁当」を買い、晴海通りを渡って歌舞伎座に入ることがときたまあった。
歌舞伎座のほぼ真向かいなのに横断歩道は三原橋の交差点か、晴海通りを少し勝鬨側に寄った万年橋の交差点しかなくて最短距離を渡れないのがイライラだったりしてね。
まあしかし、閉店だからといってこのご時世ちょっと買いに行ってみるという気分にもなれないところが残念なり。
そこで探してみたら8年前のエントリに弁当の写真を載っけてた。歌舞伎の幕間、自分の席で膝の上で包みを広げたところを撮ったみたいで(歌舞伎は通例ほかの芝居なんかとちがって客席で弁当食ってよいことになっている)、これがまったくヒドイ写真だもんですからボロ隠しをしたのが上のヤツなり。
そのエントリの本文に「『赤飯弁当1番』695円」とある。弁当の名前に番号が振ってあるのがなんかいいよね。ちなみにいまは同じ名前の弁当が730円とHPにあり。8年で35円の値上げ。良心的といっていいんじゃあるまいか。そのホームページによれば中身は「赤飯 玉子焼 蒲鉾 めかじき味噌焼 うまに(筍・つと麩・牛蒡・椎茸) その他」とある。写真のまんまだ。
ちなみに「日本橋辨松」という店もあって歌舞伎座にほど近い銀座三越にも店を出してるが、こっちのほうがやや値が張り味のほうも木挽町より薄味の「一般的な」味わいだと思う。ようするに「木挽町」のほうが庶民的なんだろうな。値段も味も詰めた折の体裁も。
ふたつの「辨松」は、昔は知らず現在はなんの関係もないらしい。
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おひとりさまの昼メシ2019-2020 青息吐息あっち向いてホイ編
http://sgodzi.exblog.jp/27972618/
2020-02-16T22:43:00+09:00
2020-02-18T07:16:37+09:00
2020-02-16T13:29:25+09:00
god-zi-lla
食いモンは恥ずかしいぞ
とはいえ、毎日ヘンテコリンなもんデッチ上げちゃあ食ってるわけじゃない。寒くなりゃあウドンが続くし、夏は夏で連日ソーメンすすってたりするわけだ。それに晩メシの残り物を添えるだけとか。
そんなこんなで昼メシ作って食っちゃスマホで撮ってはみるものの、後で見返してみればあーこれは前に載せたよなーっつうのばっかでさ。そりゃそうだよ。こんなことをかれこれ10年もやってんですから。もうネタはとっくに尽きておるわい。
これなんかもうこのブログに何回登場したかわかんない牛バラ煮込みのぶっかけご飯。晩メシに作ったこれが少し残るとホントうれしい。翌日の昼が楽しみだもんな。自分で作っていうのもナンですが、これはマジうまいっす。だけどウマいもんがそうそう沢山残るわけはない。なのでブロッコリの茹でたの乗せて増量せり。2019年4月5日。
タケノコご飯。これも前の晩残るとうれしいよねえ。でも同じくコイツも残ったってせいぜいが茶碗に軽く一杯あるかないか。なのでこの日は「タケノコご飯セット、あったかいソバでお願いね」と自分で自分に注文出してかけソバ一杯こさえて一緒に食ったのであった。あーもちろんタケノコは自分で茹でたヤツだからね。2019年4月20日。
ナポリタンのズッキーニ入り。ただそれだけのことよ。
残った野菜を「処分」するのはおひとりさまの昼メシの重要な任務である。もちろん処分先は自分の胃袋なり。不法投棄はイケマセン。2019年5月18日。
これはねえ、モツの味噌煮込みをあっためたウドンにぶっかけただけ。いきつけの飲み屋で「沢山買ってきたからひとつあげるね」と言われて貰ってきた調理済みのモツ煮込み。どっかの(どこだか忘れたけど)有名な店だっていうんだけど、こりゃあたしかにウマい。
モンダイはこの頂き物のモツ煮込み、500グラムと結構な分量なんである。しかも困ったことにウチの奥さんこのテのオカズが得意じゃないときたもんだ。仕方ないからおれがひとりで昼メシに食うことにする。
たしかこのとき4日くらい続けてこのモツ煮込みを昼メシに食った気がする。ウドンにぶっかけたり。白いご飯で食ったり。
どうなんですかね健康という観点からこういう昼メシってば。
青い小ネギは刻んで冷凍してあったのをひとつかみしたから霜っぽい。こういう小ネギは絶対使い切らないうちに萎び始めるから早いうちに見切って全部刻んで冷凍するが吉。2019年11月22日。
チクワの卵とじ丼。そんだけのもんさ。2019年12月26日。
かき餅ちからそば。面妖なり。
冷凍庫に眠る、緑色のナニモノかが入った薄切りのモチのようなものの真空パックが長いこと気になっておった。だいぶ前にだれかに貰ったのをそのまんまフリーザーに放り込んだみたいだが、いったいだれに貰ったこれはなんなのか思い出せない。たぶんモチだろう。色からするとヨモギでも入ってるのか。
おそるおそる取り出し油で揚げて、かけソバに乗っけてチカラそばということにした。
するとこれはモチではなく多分かき餅で、しかも緑色はヨモギじゃなくって青ノリであることが判明したのである。揚げたらちょっとヌチャっとした。
まあしかし青ノリの香りも悪くないし、一時はどーなるかと思ったが意外に真っ当な昼メシになったんであった。2020年1月5日。
けんちん炊き込みご飯。これは珍しいよ。何が珍しいってひとりの昼メシにご飯炊いたんですから。
前夜のけんちん汁がわずかに残ってた。しかも汁はほとんどなくて具が残ってる。どうすべ、こんなモン。しかもフリーザーに冷凍ご飯の在庫がない。
で、ふと思いついた。コイツをご飯に炊き込んだらどうだんべ。小さい土鍋で炊いて、そっから茶碗によそって食えば洗い物も少なくてすむんじゃあるまいか。電気炊飯器で炊くより直火で炊いたほうがずっと早く炊き上がるしね。
これはしかし見栄えは良くないけど、おひとりさまの昼メシ的には絶品級でしたね。おこげもうまい具合に出来たし。いやーこれはまたやってみよう。2020年1月17日。
中華丼みたいなもの。前の晩、白菜やらなんやらと豚肉で中華風の炒め物をこさえて食った。炒めただけだから汁気はない。フリーザーに冷凍食品の「シーフードミックス」つうのが残ってたので、それを少し取り出して野菜炒めの残りと炒め合わせ少し味を足したのちお湯と紹興酒少々を差して煮込み、片栗粉でトロミをつけてご飯に乗っけた。
まあ見かけどおりの味のもんです。2020年1月29日。
ポトフのスープが残った。「具」の残りはベーコンと牛肉が1個ずつ。おれは市販の調合済み「カレー粉」というのはめったに使わないんだが、奥さんが市販のカレースパイスセットを調合したカレー粉があるのでそのスープをやや煮詰めて味を濃くしたのち、くだんのカレー粉を投入さらに仕上げにガラムマサラを少々。
これは意外にイケたね。ポトフのような煮込み料理って大量に作らないとウマくないから、老夫婦だけだとどうしても何日も続けて食わなきゃなんなくなる。最初はウマイウマイと食ってても最後は飽きる。そうか、このテがあったか。こうすりゃまるで別モンだ。それになにより各種肉野菜のダシが効いてるからウマいに決まってら。なんで今まで思いつかなかったんだろか。2020年2月12日。
ところで今回は前回までのように皿全体ドンブリ全体の画像を載せるのをヤメて、小汚いところをできるだけ隠蔽すべく大胆にトリミングすることにした。今までは全体を見てもらったほうがビンボ臭くて小汚い感じがよくわかるかと思ってそうしてたんだけど、まあなんちゅうか、自分でも小汚い昼メシにウンザリしてんだろうな。
つうわけで、これで11か月分だからさ。このぶんだと次回は来年中にやれるかどうかすらアヤシイ。それにさ、奥さんも勤めを辞めてフリーになったからウチにいることが増えた。つまりウチで昼メシ作って食っても「おひとりさま」じゃないことが多くなった。「おひとりさまの昼メシ」の機会そのものが減ってるんである。
なので事情ご賢察のうえ次回を期待せずにお待ちくださいませ(誰も待ってないって)。
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京みやげは梅小路で梅小路
http://sgodzi.exblog.jp/27923749/
2020-01-04T12:33:00+09:00
2020-01-04T14:48:12+09:00
2020-01-04T10:56:37+09:00
god-zi-lla
食いモンは恥ずかしいぞ
ようするに、ここと定めたところに注力するとか注目するとか、そういうことなんでしょうけど、すわりのいいような悪いような言い回しではある。「…スす…」てとこがよくないのかもしれない。「ディスる」とか「バズる」みたく、そのうち「カスる」とか言うようになったりして。
そういや大昔「フォーカスされる」っていう言い方があったな。たいして有名でもない芸能人がサングラスしてゴミ出ししてるとこやなんか写真撮られたりして。写真週刊誌のアレ。あれがなくなってみんなの記憶からあとかたもなく消えたから「フォーカスする」が出て来れたんだな、きっと。
それはともかく、たまにゃあハヤリの言い回しに倣ってこのブログも年初にあたりガラにもなく所信でも表明しとくとするか。
しょうむないことにフォーカスする。
ずっと前からしょむないことしか書いとらんやないかと言われりゃそうなんだけどさ。虫眼鏡でお日さまの光り集めるが如く、そこんとこにより一層フォーカスしてやろうと。
つまりアレだ。神はどーだっていいところに宿る、っつうブログのテーマにもっと忠実にやってこうという所存なのでございます。ひとさまが面白いかどうか一切考えない。もちろんひとさまの役に立とうなんて、鼻毛の先ほども思わない。
だけどこれが難しいんだ。いつもそう思ってんのに邪心が混ざる。
そして冬の京の旅の思い出の続き。
京都駅に急がなきゃと後ろ髪を引かれるように扇型機関庫を後にしたのにもかかわらず、ふらふらと「ミュージアムショップ」という名の土産物屋に寄ったんである。
それというのもホラ。あの肉うどんに浮かんでいた〈ドクターイエロー〉のカマボコがぜってー欲しいじゃないか。あれを薄く切って片方裏返しにして並べたら「2両編成」になるよな。売ってたら帰って試してみたい。もうひと編成作って「上り」「下り」でドクターイエローがすれ違うという夢のようなシーンだって、うどんの上でなら実現できる。サイコーじゃん!
そしたら売ってないんだよこれが。すごい残念。
でもまあ、せっかく覗いたんだからなんか買って帰りたいよなー。梅小路だから「梅糀漬け」なんてモンがあったりなんかしてさー。まさかそんなモンあるわけないよなー。
そしたら、ありやがんの。
京都鉄道博物館の地名
「梅小路」にちなんで、
「梅」と「糀」で大根を漬け込みました。
梅のさわやかさと、糀の甘味が
絶妙の京つけものです。
だって。しかも「西利」製だって。ゼツミョーだって。
わはは、なんだかいいねえ。京都のひと、ちょっとだけ見直しちゃったぜ。
ドクターイエローの代わりはこれだ。
冷静に考えればこっちのほうがいいかもしれない。
いや、そもそもこういうおミヤゲを買うというところでもう冷静さを失っているのかもしれないが。
とにかくミヤゲは買った。
急げ京都駅へ。
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おのぼりさんの京みやげ その1野菜編
http://sgodzi.exblog.jp/27757939/
2019-09-07T00:01:00+09:00
2019-09-07T07:34:09+09:00
2019-09-06T17:04:19+09:00
god-zi-lla
食いモンは恥ずかしいぞ
つうわけで南座で歌舞伎見物してきたんでした。
そして旅といやあミヤゲである。
芝居が跳ねて新幹線まで時間もたっぷりあるので四条河原町の高島屋の地下をうろうろ冷やかしてたら、青果売り場に見慣れぬ葉っぱが並んでる。近寄ってみれば「葉唐辛子」と書いてあるじゃんか。ぢつは、佃煮じゃなく「野菜」として売られてるのを我が六十有余年の人生で初めて見たのである(大げさだなあ)。
しかしね。こっちが人生振り返るくらいの勢いなのに、当の葉唐辛子といえばとくに特別な感じでもなんでもなく、ふつうにほかの(京都の伝統野菜とかそういうのじゃない当たり前の)野菜といっしょに並んでるんだよ。
いやーすごいなー、京都の人ってこれ買ってきてフツーにおウチで佃煮にしてたりするんだろうな。だよなー。きっと作ってんだろうなー、東京のイナカもんなんかにはヒミツでコッソリと。やだねー、イケズだよねー。うらやましいよねー。
もう葉唐辛子の佃煮好きとしちゃあコレ買ってって自分で佃煮こさえて食う以外の選択肢はありません。なにしろ葉唐辛子。「佃煮」でさえウチの近所じゃあめったに見ないんだからさ。大きなデパートかなんかの立派な佃煮屋さんの陳列ケースを仔細にチェックでもしないかぎり見つけらんないからね。
それで、どうも調べてみると葉唐辛子ってのは京阪神を中心に作られ、かつ食べられてる野菜らしい。そもそもは「伏見辛」という唐辛子の茎と葉っぱの部分が日常的なオカズになったり佃煮にされたりしたのが始めのようだから、品種の名前からして京都発祥だよな(『伏見甘』がいわゆる伏見唐辛子みたいね)。
よーするに「葉唐辛子」っていう野菜があるんじゃなくって、トウガラシの葉っぱを野菜として食べてるってことなわけね。
つうわけで能書きはそんくらいにして早速佃煮にしてやろうと袋から取り出して葉っぱを掃除してみると、青い唐辛子の赤ちゃん(青いのに赤ちゃんもないもんだけど)がいくつもくっついてる。どうしようかと思ったが、一緒に佃煮にしてやることにする。
高島屋でこの葉唐辛子を置いてあったカゴに小さな手書きのPOPが添えてあって、それには「一度茹でてから調理するほうがよいです」とあった。帰って調べてみるとアクがけっこう強いらしいので、注意書きどおりざっと茹でて湯を切ってから佃煮にしてみたのがその次の写真なり。
炊き上がってみると、おー、ちゃんと佃煮屋で買ってくるのと同じ葉唐辛子の香りがするじゃんか。もちろん食べてみれば紛れもないおれの大好きな葉唐辛子の佃煮ちゃんである。
しかしそんなに辛くはないね。ためしに一緒に佃煮になった青唐辛子も食ってみたがこれも辛くない。でも、なかなかいい感じに出来上がったじゃないか。これで材料代は299円(ちなみにボウルは直径22センチ)。ほいでもって出来上がった佃煮は、ちょいと偉そうな老舗で買やぁこんくらいの量で千円はラクに超えますぜ(ちなみにタッパーの1辺10センチ)。
まあ、しみったれた話はともかくとしてだな。葉唐辛子ってのはどうやら夏の真っ盛りに収穫する作物のようで、それをたまたま覗いた京都のデパ地下で見つけたわけだ。じつにラッキー。旅のミヤゲはすべからくこうでありたいモンだよなーなんてね。
贅沢だよな。299円のわりに。
to be continued
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慶楽の牛腩飯(Come Back KEIRAKU!)
http://sgodzi.exblog.jp/27453342/
2019-02-21T12:37:00+09:00
2019-02-23T11:53:07+09:00
2019-02-21T11:39:39+09:00
god-zi-lla
食いモンは恥ずかしいぞ
日比谷の、晴海通りからJR高架脇の狭い道を帝国ホテル方向に向かっていく中ほどあたりにある古い中華料理店〈慶楽〉が昨年末で「一旦閉店」してたなんて。ショック! そういえば今年になってから行ってなかったんだな。店頭に貼ってあったっていう閉店を知らせる貼り紙も見てない。んー。
おれにしちゃ極めて珍しいことにたった1枚だけ写真を撮っていた。2014年にひとりで昼メシに入ったときに撮ったらしい〈牛腩飯〉。スープも写っている。右上隅の調味料のトレイにあるのは唐辛子を甘酢につけたもの。
まったく知らなかったんだけど、閉店したと知ってからネットで検索してみると同店は昔、タイの大使館の人からの要望で彼の国の若い人に食事を出してたことがあったんだそうだ。この、昔っから当たり前にある唐辛子漬けはその名残りなのかもしれない。
そういえばこの店には〈タイ式焼きそば〉って頼むと出てくる辛い焼そばがあった。いま風にいえば「裏メニュー」ってヤツかもしれないが、もしかしたらメニューにはあったかもしれないけど漢字で書いてあるだけだからわかんなかったのかもしれない。だけどとにかく、「タイ式焼きそば下さい」といえば当たり前のように出してくれました。
そういえば(そういえば続きでスマン。思い出すままに書いてるもんで)写真の〈牛腩飯〉も最後までどう読むのか知らないままだった。ギューナンハン?
昼間はテーブルにランチメニューのプレートが立ってて、そこにこう書いてあるだけだった。
だけどね、べつに読めなくても「牛バラご飯下さい」といえばコイツが出てくるので、40年近くの間そう頼んでるだけでなんにも困らなかった。
あーでも〈炒飯ランチ〉の写真もこんなことなら撮っとけばよかった。オカズが2品とゴハンは炒飯(白いゴハンのはたんに『ランチ』)とあとザーサイと胡麻団子が楕円形のワンプレートに全部乗っかってて、別にスープが付く。当然食べ進むうちにオカズ2品と炒飯が混ざり合ってきたりするわけで、几帳面な性格の人にはオススメできないランチでしたがボリュームは満点。
若いときは普通に平らげてたのが50を過ぎたあたりからちょっと荷が重くなってきてね。
そうそう、そのランチに付いてくる甘い胡麻団子ですけど、まあランチだから作り置きで冷めてるのが普通なんだけど、たまに「胡麻団子は後でお持ちしますねー」って言われたときは思わずココロの中でラッキーと叫ぶ。こういうときは必ず作り置きが終わってアツアツのが来るんです。なんかうれしい。
写真を見てると、あーそういえばあそこはずっと昔からコップに水じゃなくってこの懐かしい湯飲み茶碗(昔はどこへ行っても『会社』や『食堂』の湯飲みといえばコレばっかだった)でお茶だったね。お茶のおかわりを頼むと、この水玉の湯飲みとお揃いのこれまた懐かしい大きな急須で淹れてくれた。
夜もよく行きましたけども、たまたま去年の秋ころに娘と息子を誘って四人で晩メシに行ったんだよ。で、そのときは子どもらにメニュー持たせて全品注文させてみたら、おれが注文したことない料理ばかり頼んでこれがどれも面白くかつ美味いものばかりで、あーやっぱり慣れたモンばっかり食ってても世界は広がらんなーなんてみょうに感動したりなんかしたんだけどね。
あれも「想い出」になっちゃった。
これでとうとう日比谷界隈に真っ当な中華料理店はひとつもなくなった。
店頭の貼り紙には「一旦閉店します」とあったそうだから、その「一旦」に一縷の望みを託したいものであります。
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