神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

カテゴリ:オーディオもねぇ…( 299 )

アレのストレスで衝動買いしたわけではない、と思いたい。つか、そういう物欲を刺激するテのブツじゃないし(お題も長いがマクラも長いうえにサゲはない)_d0027243_22571464.jpg


なんか最近、めずらしくこのブログ更新が頻繁になってんなー、たいしたネタでもないのに。と訝っておられる方もいらっしゃいましょうが、そうなんです。お察しのとおりこれはストレス解消策のひとつでございます。

どーでもいいような話題をあーでもないこーでもないとこねくり回してれば、その間はアレのことを考えないですむからね。

あ、そうそう。今後このブログでは「アレ」のことを「アレ」の脅威が去るまでのあいだ、直接「アレ」の名前を記さないで「アレ」と表記することにしたんです。もう決めてしまったので「アレ」がなんのことなのか、もう書くわけにはいかない。

でもまあ、イマドキ「アレ」といえばアレのことに決まってるから分かるでしょ(つか、かえって煩わしいか)。

つうわけでトランスが上の写真である。トランスといってもステップアップトランス、電灯線100ボルトを115ボルトに昇圧するトランスです。いわゆるひとつの外国の電化製品を日本で使うためのアレね(『アレ』といってもむろんあっちのほうの『アレ』ではない)。

つまり別段オーディオ専用のキカイつうわけではない。だからこいつにアメリカ製の電気炊飯器なんかを繋いだっていっこうにかまわない。かまわないんだがウチにゃそんなモンないし(どこならあるのかUSAの電気釜)、アメリカの家電品(って呼んでいいのか迷いますけど)ちゃあおれんちではアンプである。

でコイツを秋葉原に買いに行ってもよかったんだけどアレのこともあるしさ(不要ではないが不急ではある)。それにどう考えたって金属のカタマリだから重たいので、ラジオデパートにあるトランス屋さんのネット通販で買って宅配便で届けてもらったんでした。

でもそれがさ。配達に来た宅配便の人は若いニイチャンでなくて、もうちっと年配の、つか、ずっと年配の、ひょっとしたらひょっとして、おれとあんましトシの変わらないふうに見えるおじさんでしかもやや弱っちい雰囲気の、どう見たっておれのほうがいかついガタイのおじさんなんである。

我が身を振り返り、ビミョーな罪悪感を感じる。

このおじさんにこんな重たいもの持たすんだったら、アキバへおれが行ったほうがよかったのではあるまいか。おれってなんか人の道を外したことしてんじゃないのかって。

話は変わりますけど、ちょっと上等なホテルなんかでチェックインするとベルボーイがさっと寄ってきて荷物を持ってくれたりなんかするでしょ。まあ、それはそういうモンだからそれでいい。でもさ、近ごろはそれがベルボーイじゃなくて「ベルガール」だったりすることが結構多い。

あれ困るんだよな。お客さま、お荷物お持ちしますったって、お嬢ちゃん、アタシがアンタに持たすのかい? こっちがもう足元もおぼつかないようなヨボヨボのじいさんならいいけどさ。どう見たって荷物持ってやるのはこっちのほうだって。お嬢ちゃんに荷物持たしたら、ほかの人が見たらまるでおれが虐待してるみたいじゃんか。

これが若いニイチャンだったらひょろひょろだろうが青瓢箪だろうが、腕の太さがおれの半分だろうが、おう頼むぜって遠慮会釈も情け容赦もなくドンと持たせるんだけどさ。

って、そういうのないですか? かりに吉田沙保里や浜口京子のような人なら別だけど、なぜかそのようなベルさんを見たことはない。

いやいやそんなことじゃないんだって。

もう、かれこれ12年近くにもなりますか。marantz 7をステップアップトランスを使わずにずっと使ってきたんだよ。こいつのリアパネルの電源コードの生えてるあたりには117ボルトと印字されています。まあ本来こいつはその電源電圧で使うべきモンであることは承知のうえで、しかしトランスを介さずに使い始めたんであった。

その前にね、そもそも我が家の電灯線にはいったい何ボルトの電気が来てるんだろうかとテスター突っ込んで調べてあった。そしたらいつ計っても105ボルトより下になることがないんだ。だったらまあいいんでないかい? 昔のアメリカの家庭用電源ってのはけっこう大ざっぱで高かったり低かったり、そもそも117ボルトなんて中途半端な数字そのものがアヤシイ。

marantz 7を100ボルトで使うと音がナマるとか優しくなるとかという話はいくつか耳にした。そうなのかもしれない。でもウチは105ボルトだしって開き直ったりなんかして。

それからしばらくしてプレーヤーとかプリアンプとか、システムの上流を屋内配線からアイソレートさせる用にプライトロンのトランスを入れたんだよ。ステップアップするんじゃなく1対1のタップから引き出してコンセントボックスを付けてさ。

で、間違いなく1対1のタップなのにテスターで計ったら107ボルトくらい出るんだよ。でもまあいいや。マランツもここに刺そう。それが11年前のことで、それ以来ときどきテスター突っ込んでみましたけど107ボルトより下だったことはないから、わがmarantz 7はずっと107ボルトで鳴らしてたわけだ。そしてそれに、なーんの不満もないまま幾星霜。

でもさ。そこはそれ。なんとなく長年にわたって「定格」117ボルトで鳴らすとどうなんだろか、とか。やっぱご老体だからちゃんと定格電圧で使ってやったほうがいいでないか、とか、そういうことを折に触れ思わないではなかったんだ。でも、やってみようってとこまで行ったことは一度もない。横着だから。

それがいまさらなんなんだと言われれば、そう「アレ」のせいなんである。言い換えるなら「アレ」のせいで小人が閑居してたら、つい不善を為しちゃったんである、ポチっと。現代の「不善」はまさに一瞬のデキゴトである。

そして届いてみると前述のごとく、宅配便のおじさんに持たすのが悪いと一瞬思うくらの重さがあるし、段ボールから出してみると(あらかじめ寸法を確認してから注文してるのに)思ったよりもデカい。んー。そういえばウチにはもうこんなブツを置く場所なんてないじゃんか。でもね。来ちゃったものはもうしょうがないんだよ。

来ちゃったものは使うしかない。まずはコイツを何か板っぺらに固定してやろう。

こういうものは経験上なるだけ厚みと重さのある材料に固定してやったほうがいいと分かってる。それに、ともかく「台座」に取り付けてやんないと、取り回すときあちこち傷つけたりして危ない。ちなみにプライトロンのトランスは東急ハンズで買ったカリンの端材に2口のコンセントボックスと一緒に固定した。いっときカリンの端材が横浜ハンズの材木コーナーにいっぱい積んであってさ。そのときにけっこう買い漁ったんだよね。

でもさすがに10年以上前のことだから、家じゅう探してもカリンはもう風呂の焚き付けにもならんようなカケラしか残ってなかった。そのかわり21ミリ厚のシナ合板の端材が残ってたから、これから切り出して台座をこさえ木ネジで固定してみたのが写真である。

そしておもむろにコイツを壁のコンセントに繋いでテスターを刺してみたんであった。するとテスターは119ボルトを表示する。ちなみにトランス自体の定格表示では「input 100V / output 115V」となっている。

いや、そもそも壁のコンセントに105ボルト出てるんだから「100→115」のトランスなら117ボルトくらい出るよなーとは思ってたんだけどね。んー、こんだは定格より高めかあ。まあでもアメリカの電源電圧は115ボルトから120ボルトの範囲ってことのようだからオッケーってことで(だから『なか取って』117ボルトなんてハンパな表示になるんだろうな)。

それでも念のため(オッケーとか言いながら内心気になってる)、「April 1959」と末尾にクレジットのあるmarantz 7のインストラクション・マニュアル(ネットで見つけたPDFファイル)を見てみると、

Pulg the power cord into source supply 105 to 125 Volts, 50 to 60 cycles AC only.

なーんだそうだったのか、おれんちじゃ最初っからずっと許容範囲だってことじゃんか。今ごろ気づいてどーすんだ。すいません、英語苦手だもんでちゃんと目を通してませんでした(しかし、これって当時のUSAの家庭用電源事情を反映してるってことですかね。大変だねアメリカの家電メーカーは)。

つうわけで、めでたくmarantz 7は公称115ボルト、実測119ボルトで稼働し始めたのであった。スイッチオンするとパイロットランプが以前より心なしか明るく輝いているような気がするが、多分気のせいだろう。

音のほうはといえば、107ボルトのときより気持ちバリッと張りのある音になって低域の輪郭が少しはっきりしたような気もするが、気のせいかもしれない。いっぺんトランスの有り無しを比較してみればいいんだが、なにしろ横着者だもんでね。一体いつのことやら、ホントにやってみるのやら一向にわからないのであった。

つうわけでマクラばかし長くてすいません。ちなみにトランスはゼネラルトランスのU-1500EDで「オーディオや音響、ギターアンプ向き」と紹介されてます(『オーディオ』と『音響』はどう違うのであろうか)。ゼネラルトランスはアキバの老舗「ノグチトランス」を引き継いだ会社のようだね。








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by god-zi-lla | 2020-03-23 12:48 | オーディオもねぇ… | Comments(0)

焼きかつおスピーカー

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これが近ごろ世間を騒がしている「焼きかつおスピーカー」というんである。え、知らない? そうかなあ。

斯界の著名人、新忠篤氏の考案されたこの新機軸スピーカーを、新氏から池袋の某所で密かに直接製造術を伝授されたわれらのアンプ師匠がパーツ調達から何からナニまですべてお膳立てしてくださり、湯島のいつものあそこに先週の土曜日の午後数人の物好きなおじ(い)さんたちが集まって開催された工作教室で悪戦苦闘すること数時間。ついに完成したのが上のナニのアレなのであった。

こうして写真に撮って眺めてみると、どどーんと赤いボール紙の大筒のスピーカーってのはヴィジュアル的になかなかのインパクトやねえ。

しかしじつにこの赤いボール紙のアレが「焼きかつおスピーカー」の「焼きかつお」部分なんである。「いなば」の「焼きかつお」。どうも高級なキャットフードで、そいつがこの紙筒のパッケージにぎっしり詰まってるらしい。

どうもネコちゃんはこの赤い紙筒には見向きもしないらしく、ネコといっしょにヤギでも飼ってりゃまだしも、けっこう立派なパッケージが哀れゴミになる運命であったところを新先生がスピーカーのエンクロージュアに使ってみようと思いつかれたんだそうだ。

で先月のこと、それを実地で教わったわれらがアンプ師匠が持ち込まれた「焼きかつおスピーカー」をみんなで聴かせてもらったところ、その笑える外観とはウラハラな良い音に一同ビックリ、自分で作ってみたかったら教えて進ぜようという師匠のお言葉に甘えて総勢5人のおじ(い)さんが生徒になって、ひとによっては小学校以来の「工作」の時間になったんでした。


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これが5セットぶんのパーツ。SPユニットはSTEREO誌別冊のムックの「付録」になってるマークオーディオ製8センチフルレンジユニットで、こいつは各自が密林や本屋などで調達して持参した。袋には師匠がすべてのパーツを揃えて入れてくだすっている。まったくもう、手取り足取りおせんにキャラメル。じつにありがたいことである。



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しかし一同、どーせ紙を切ったりなんかするだけのことでしょと、甘く見てたのが間違いのモトなのであった。やってみるとそうは問屋が卸さない。なにしろテキは厚紙ですからユニット取り付け穴はサークルカッターで地道にゆっくり開けてやらなきゃならない。取り付けビスの穴だって千枚通しでグリグリってなわけにはまいらない。ましてドリルでぐいーんなんてこともできません。ひとつひとつカッターナイフでちっこい穴を切り出してくんだ。

師匠は師匠で、あたしらの技量について買いかぶりすぎてたね。2時間もあれば悠々完成でしょうなんて言ってたら、多少の個人差はあれども全員フィニッシュするのにおおかた3時間を費やした。もうメガネの度が合わないだのカッターが切れないだの、原因は全部自分以外のせいにしながらそれでも幸いにしてコーンをカッターで突っついてオジャンにしたっつうような重大事故も発生せず、最後にはちゃんと全員音が出たのでありました。


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これはひとつひとつ音出しテスト中の焼きかつお君たち。右端に見えているのはテスト用に師匠が持ち込まれた数千円の中華アンプと中華DACであるが、それぞれに師匠自作のヒミツの電源が奢られていてちょっと信じられないような音がするんだが、それはまた別のハナシ。

いやーもう大満足の楽しいひとときでね。おれも去年はマトリックススピーカー作ったりしてましたけど、なんつったって一人でシコシコやってるからね。楽しい語らいだとか、グチの言い合いだとか、イチャモンの付け合いだとか、そういうコミュニケーションがありませんから、一人で工作やってると作業が行き詰まったときにそのまま煮詰まったりなんかする。

それがこうやって大勢で床にすわりこんでやいのやいの騒ぎながら、いいトシこいたおじ(い)さんたちが手を動かしてるのって思いのほか楽しいモンなのであった。

工作が終わるとその後はいつもの湯島天神下のあの店で、忘年会を兼ねた打ち上げに突入。帰りはおのおの自分でこさえたスピーカーを大事に抱えて帰路についたんでした。途中、転んでハコをぶっ潰したとか、電車の網棚に乗せたまま眠り込んで遺失物とか、そういうハナシも今のところは聞いてないので、おそらくめでたしめでたしの一日が終わったんじゃあるまいか。



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つことで、一夜明けてこんだは自分ちの慣れた装置に繋いでみる。SPケーブルがユニットから直出しなので物置部屋のQUAD405で音を出す。FMとApple Musicで慣らし運転すること数時間。それからSL10でレコードも聴いてみた。

いやーいい音だなあ。どうしてもヒイキしちゃうよね。自分で作ったものはやっぱりカワイイ。客観的に評価することなんて出来ません。いや実際けっこういい音なんだよ。もしかしたらオーディオなんてこれで十分なんじゃないかって、結構マジで思ったりもする。

年の瀬に、こういうのを作ってハッと我に帰るってのも悪くないかもね。




by god-zi-lla | 2019-12-16 17:12 | オーディオもねぇ… | Comments(0)
バカの馬鹿力にゃホトホト困ったもんぢやとGEの#49は言った_d0027243_10130342.jpg



marantz 7のパイロットランプが切れた。

ふつうの白熱電球だから寿命が尽きれば当たり前のように切れるんです。

パイロットランプの交換の実際についてはこのときこのブログにしちゃあ珍しくウソ偽りなく懇切丁寧にレポートしてるので、必要な人はご参照あるべし。

11年前、marantz 7本体と一緒に予備の電球も2本譲ってもらったんだが、その後米国製の古い電子部品のデッドストックを買い集めちゃ商売をしているパーツ屋さんのサイトにGE製の#49つう純正品があるのを発見(純正ったってmarantz 7のバックパネルには単に#49と規格表示があるだけだけどね)。何十個も買うようなモンでもないので、とりあえず10個買ってみたんでした。

で、いただいた予備球も尽きていた今回、初めてそのデッドストック品を取り付けることになった。それが写真のビニール袋に入ってるヤツね。古いもんだから真鍮の部分に少し錆びが浮いてたりするのは仕方ありません。

でまあ、前掲エントリーのごとき手順で電球を交換、新しい電球の付いたソケットをフロントパネルに装着する前に電源を入れて点灯を確認、その後フロントパネルから突き出た金属板にソケットを差し込みボンネットをネジ止めしたうえでmarantz7本体を棚に戻して元通り結線したのであった(せっかくだから接点やらなんやら掃除したけどその話は省略)。

そしてあらためて電源投入。
しかし点灯しません。

え? なんで。

なんかやっちまった、おれ?
とうとうmarantz 7をぶっ壊した?

なにしろつい何分か前に点灯を確認してるんだから、真空管の足だのソケットだの掃除してるときに致命的ななんかをやらかした可能性がないとはいえない。血の気ひく。冷や汗すこし出る。

とにかく確かめるしかありません。パイロットランプは点灯しないけど電源スイッチはONの状態のままパワーアンプの電源を入れて、そこいらへんにあったCDをかけてみた。

そしたらちゃんと音が出る。なによこれって。しかもあちこち掃除したおかげでしょう、最前よりもフレッシュでクリアないい音がするんだよ。んー。つことは、なんなんだろか。

もう一度電源落として、しばし考えた。

んー、そういえば古い電球を外して新しい電球をソケットに取り付け、光り漏れを遮断する白い樹脂カバーを電球にかぶせてからソケットをフロントパネルから出っ張ってる金属板に差し込んだ。

そのとき、ちょっと以前やったときよりもグイっと奥まで行ったかなという手応えがあったのを思い出す。

ちょっとだけグイっと。グイグイとかグリグリまでいかない。

もしかしてもしかすると、アレか。

また血の気ひく。また冷や汗。

恐る恐るボンネットを外し、ふたたびソケットを引き抜く。一瞬電球は無傷のように見えた。

しかしそれはたんにおれの老眼のせいで、小型のマグライトで電球の先を照らしながら凝視すると、たしかにアタマのところが割れて小さな穴が開いている。ちょうどエッグスタンドに乗せた半熟卵のアタマを、スプーンの背でトントンと叩いて開けた穴のように。

それにしてもこれってすごく薄いガラスだな。顕微鏡用のプレパラート作るときに使うカバーグラスよりも薄いんじゃあるまいか。いやいやそんなことに感心してるばやいじゃないだろ。あー、きっとあの時チカラを入れすぎてフロントパネルに当たって割れちゃったんだ。しまったなあ。

しかしモンダイはその先にあったのであった。

なにしろそんなに薄いガラスの豆球の、しかもアタマのところに穴が開いてる。じつに脆い。ちょっとつまんでみるとピッと亀裂が入った。外して新しい球を付けるためには、とにかくこの割れた球をヒネってソケットから抜かなきゃなんない。けど、このモロさではそんなことは到底できっこない。そのままヒネれば球は粉々に砕けるだけでソケットから抜けないばかりか、こちとら指をケガするのが目に見えてるじゃないか。んー。マズイ。超マズイ。

しばし考えた。

意を決してガラスの球の部分をラジオペンチの先で全部叩き壊すことにした。とはいえシャーシの中にガラス片が飛び散るのはなんとか避けたいから、ティッシュで球を包むようにしながら慎重に砕いていく。

そして根本の真鍮部分だけになったのをラジオペンチで咥えてヒネり、ようやっと取り外すことが出来た。

ったくもー、なんてこったい。

クソの役にも立たない馬鹿力で余計なことをしやがって。ほんとバカバカ、おれのバカ。

つうわけで写真では10本あったエジソン翁直系ゼネラルエレクトリック製豆電球はあっちゅーまに在庫8本になってしまったのであった。あー、こんなことならもうちょっと買っとけばよかったかなあ。

それでまた考えたんである(今日はよく考える日だ)。手に入るんであればもう少し予備をストックしたほうがいいんでないかと。では、どんくらいあれば用が足りるんでしょう。

たしか、おれが交換したのはmarantz 7がウチにやってきて以来11年でこれが3回目。だいたい4年くらいは持ってる感じだろうか。そうするといま新しくしたのを含めて9本だろ。その9本であと何年くらい持つもんであろうか。

4年 × 9本 = 36年。そうか36年くらいは行くんだな。

つことは、おれがいま63歳だから、

63 + 36 = 99。 

なに? 99歳?

わはははは。もういらねーじゃん。





*marantz 7のパイロットランプ交換をお考えの諸賢は、くれぐれも押し込みすぎにご注意くだされたく

by god-zi-lla | 2019-11-28 23:35 | オーディオもねぇ… | Comments(5)
トキメキの狭小オーディオラック超整理術(笑) なんつて。_d0027243_12164573.jpg




前号までのあらすじ

しかしウチのオーディオのネタはあんまし「絵」になんないよな。なんかジミっつうか。

とにかくウチは狭小オーディオだから新しいキカイをポンと置けるような場所はない。もしかすると、それもジミ化の原因のひとつかもしれない。いや、きっとそうにちがいないぞ。

でまあ、新しいキカイは横幅20センチちょいだから一般的なオーディオ機器の半分くらいの、いってみりゃあミニコンポみたいな寸法だけど、そんなスペースすら全然ないんだから困ったモンである。

だけど諦めちゃいけません。ラックの中をよくよく観察してみるとFireface400の奥のスペースはケーブルが這い回ってるだけである。しかもFirefaceは小さなキカイで奥行きなんか15センチあるかないかだし。んー、ひょっとするとFirefaceを奥に押し込んでやるとそこにPRO-JECTの「CDターンテーブル」が置けるんじゃあるまいか。

でもね。やってみると今度はCDターンテーブルのケツから出て行くケーブルが這うスペースがない。んー、どうしたもんか。Firefaceの上をケーブルに乗り越えさすかと思ってやってみたが、これはまるでムリ。

そこでFirefaceにゲタを履かせることにした。以前JBL4412の下に挟んでた朴歯のゲタの如き木片2個の上にFirefaceを置いて、その木片の間をケーブルがすり抜けるという寸法なり(ケーブル専用のアンダーパスですね)。

その景色が上の状態なんでした。奥に霞んでるでしょ、街の灯りじゃなくてFireface400の表示が。しかも一段高くなっている。新入りCDターンテーブルの左隣りに見えるのはリモコンとMac miniです。文字通り立錐の余地もないね。

ところがね。このCDターンテーブル。ほんらいは外付けのACアダプターが付属しててそれでもって動かすんですけど、ぢつはDIYオーディオの某師匠がこのキカイ専用に直流20Vを発生する電源ユニットをこさえてたんだな。ウカツなことにおれはそのあたりのイキサツをまるで知らなかった。つか、ちゃんと確認してなかった。つか、言われてたのにウワの空だった。とにかく、それもろともウチにやってきたのである。置き場所のアテもないのにさ。

そしたらこれが意外に大きい。てゆうか、湯島のスタジオで見たときはそんなでもないと思ってたのに、ウチへ持って帰って広げてみると印象が違うでないの。

ようするに湯島のスタジオは広く、ウチは狭いという相対的なモンダイが露呈しただけのことなんだけどね。

それでもとにかくCDターンテーブル御本尊の居場所は押し合いへし合いのすえ、かろうじて作ったわけだ。しかしこれはちょっとなあ。どうしましょ。

とにかく、あっちへ動かしこっちへ押し込みってだけじゃもうスペースをひねり出せそうもないので、当分の間電源ユニット使うのを諦めて、とりあえず付属のACアダプターを繋ぐことにしたんです。もう仕方ないもん。

そして聴きながらラックの中を日夜じぃーっと観察してたんである。ちょっと暗い目をしつつ。

(to be continued ブツを棚に置くってだけのことで…)








by god-zi-lla | 2019-11-16 13:05 | オーディオもねぇ… | Comments(2)
近ごろはCDを回して聴いてることが多かったりするのよ、ナゾのキカイで。_d0027243_10542456.jpg




いままでラグビーのことなんか話題にしたことない知人友人が、やたらめったらラグビーの話題を振ってきます。

行きつけの床屋のおじさんなんかバリカン持つ手を止めて、いやー南アフリカの金髪のちっこい選手はたいしたもんだねー。あの悪ガキっぽいとこがまたいいねえなんてね。おかげで普段だったら1時間きっかりで出来上がる坊主頭に1時間半もかかっちまった(ただし日本シリーズのジャイアンツがいかにだらしなかったかっつう話題の時間も含む)。

高校のクラス会でもひとしきり、昔はスクラムってハーフはあんなに味方寄りのとこからボール入れてたっけ? なんて意外とコマゴマしたことが話題の中心だったりして、こっちも古いルールなら任しとけってなもんである。

そしたらこんだは大学の同級生集まって中華料理店の昼メシ会で、あたしオカダくんと見に行きたかったぁー、なんつう40年前の女子学生がいたりして、今さらモテたってウレシクもなんともないんであった(しかも専属解説員、歌舞伎座のイヤホンガイド代わりだぜ)。

あーしかし。こんな話題に明け暮れる日々も一生に一度、今だけなのでしょうか。

それはともかくとしてだな。

まあしかし本当のところナゾでもアヤシクもないキカイは、知る人ぞ知る、知らない人はまるで知りもしないし興味もないであろうPRO-JECTつう会社の、天板のフタ開けてCD乗っけ回す式のCDトランスポートである。

でもさ。こーゆーキカイをなんでカタカナで「トランスポート」なんていうのでしょうか。輸送・搬送・運搬・移送、うーんそう?

ところで、CDを回転させながらデジタル音声信号を取り出し、デジタルからアナログに変換のうえ出力するキカイを「CDプレイヤー」とふつう呼ぶわけだ。

そういうふうに「完結」したキカイを「プレイヤー」と呼ぶんであれば、ちょうど「レコードプレイヤー」がレコード盤を回転させながらギザギザの溝を「ピックアップ」によって音声電気信号に変換のうえ出力するキカイを指し、たんにレコード盤を回転さす機能の部分のことを「ターンテーブル」と呼ぶように、「CDターンテーブル」と呼んでやったってよかったんでないか。

それがどうして、トランスポート。

なんてことをふと思う今日このごろなんであった。

で、これはそういうキカイなんでしたが、あるところについ先日まであったのを、もとの持ち主がもうCDを回して聴くのをヤメるからということだったので、じゃあアタクシがと手を上げて引き取ってきたんである(お金は払ったけど)。

ところでその人というのは、前のエントリーでジェーン・バーキンとシルヴィ・バルタンを引き取ってきた(なんかすごい言い方ですけど)その人で、なんとなればもうレコードを回して聴くのをヤメるからである。

つまり「なんか」を回して音楽を聴くという行為からすっぱりと手を引こうということのようなんだな。

そういえばホント、いろんなものを回さなくなってきましたよね。

テレビのチャンネルを「回さなく」なってからどんくらいの歳月が過ぎたのでしょうか。

電話のダイヤルを「回さなく」なったのはもっと昔でしたでしょうか。

まあとにかく、イロイロ回さなくなりました。

ところがおれはおれで近ごろ、CDを回して聴きたいかな、と思い始めていた。

まあ、とうしてもこうだ!っつう強力な理由はないんだけど弱々しい理由がいくつも束になっていて、説明するのはメンドくさいので説明しませんが、とにかくここんとこリッピングしたCDをもっぱら聴く生活に倦んでおり、CDをリッピングするという作業にも倦んでおり、あーやっぱCDを回して聴きたいかな、と。

で、一式譲ってもらってきたのでした。

譲ってもらったら、コイツが出力するのはデジタル信号ですからアナログ変換しなきゃなんないので〈Fireface400〉のS/PDIF入力に突っ込んでやりゃあオッケーだ。

というわけで上の写真のようになった。


これから決勝戦をテレビで見るので to be continued。
マクラが長すぎて、スマン。


by god-zi-lla | 2019-11-02 16:59 | オーディオもねぇ… | Comments(2)
気がついてない故障まで直してもらい(Technics SL-10修理完了記念写真)_d0027243_11463342.jpg



最後にここへ登場したのが2016年の11月だからもう3年近いんだな。テクニクスのSL-10といいます。レコードプレーヤーです。フルオートの。リニアトラッキングの。40年前の。

もう1年近くも前に故障しちゃってさ。その前にリニアトラッキングアームの駆動部のゴムベルトが切れて動かなくなったことがあって、これは自力で直した。こういう「切れたり・割れたり・折れたり」っつう故障は意外と直せるもんなんだが、その後しばらくして電源スイッチをオンしてもパイロットランプが点灯するだけで作動しなくなった。あーエレクトロニクスはだめなのよ。おれには、ちょっとムリ。

それで修理してくれるところを探してたんだが、おー、ここに頼もうってピンとくるとこがなくってさ。そうこうしてるうちに、まあメインで使ってるわけでもないし他にしなきゃなんないことはいろいろあるし、なんてって放っておいたらずいぶんと時間がたってしまったんである。

で先日何気なく検索してみたのさ。そしたらピンとくるところが引っかかってきた。サイトに修理例が詳細な写真を付けていくつも並んでる。けっこう以前からSL-10やその一族の修理を手がけてるみたいなんだが、初めてヒットしたんだよな。んー。ようするにおれの検索の仕方が良くなかったってことなんだろうな。

さっそく電話を入れてみた。どういうふうに動かないのか状況を説明すると、じゃあ、ここんとこのボタンを押したらモーターは回りますかと尋ねられた。

なにしろ、こちとら8年前にネットオークションで本体と電源ケーブルのみで付属品なしトリセツなしのを落札したもんだから、ちゃんと分かってないのね。あ、ありますあります、ボタン。これ押すんですか。あ! モーター回りました回りました。あー、これ押すとモーター回るんですか〜。そうなんだ〜。

なんてね。
電話だからわかんなかったけど、きっと呆れてたでしょうね先方さんは。

そうですか、回りましたか。なるほど、そうすると故障箇所はこの辺かこの辺ですね。というようなことで、こういう場合は直せますが、基板上のこういうパーツの不良だと代替品がないので直せない可能性もありますなんて説明を受けて、修理を依頼することにしたんでした。

台風が来そうだったので速攻で近所のホームセンターで段ボール箱とプチプチひと巻きを買ってきて荷造り、とにかく台風の前に届くようにしようと宅急便センターに駆け込んで出す。

で、先方は都内なので翌日には到着。こんだはメールがあって不良箇所が列挙してある。電解コンデンサーの液漏れとか、プッシュスイッチのバーが経年劣化で折れかかってるなんてのは、まあ40年前のブツだからそうだよなーと思ってたが、7インチ盤を自動認識しませんという指摘があってさ。

えー? そうだっけー? ドーナツ盤認識しなかったっけな。

よくよく思い出してみたんだが、そういえばもしかしてSL-10で7インチ45rpm盤を聴いたことってないかもしれない。ドーナツ盤のアダプターがどうなってんのかをチェックしたことはあったけど、そのときかけてみなかった気がする。んー。

使ってた本人が気づいてなかった故障を指摘されてしまった。ありがたい、しかし恥ずかしい。

そして台風が襲来して猛威を振るい、恐ろしい夜が明けた翌朝メールが届いて修理完了しましたという。あの暴風雨のなかで修理作業してたんでしょうか。そりゃもちろん屋外でやりゃあしませんでしょうけど風速40メートルで叩きつけるような豪雨だもん、ビビっちゃうよ。

ところでこの会社の住所を見れば多摩川のすぐ近くじゃないですか。しかもあの「岸辺のアルバム」のモデルになった多摩川の大水害発生現場にほど近いような住所でさ。思わず返信に「台風、大丈夫でしたか」と書き添えたところ、ウチはちょっと高いところにあるので大丈夫ですと。よかったよかった。

で、多摩川両岸にもいまだ台風の酷い爪痕が残ったままの今朝ほどSL-10は帰ってきたのである。

そして早速物置部屋のAGI511の上という定位置に戻して動作確認してるところが上の写真なんでした。かけてるのは、よく見えないでしょうが7インチシングル盤。ジョーン・バエズ〈朝日の当たる家〉。おー、ちゃんと自動的に45rpmに切り替わって当たり前のようにかかるじゃんか。いやー故障してたのがウソのようです、つか、もともと気づいてなかったから、こういうふうに動くのかと感動してしまったんであった。

いいねえ。これはホントにいいレコードプレーヤーだねえ。1979年発売当初は10万円だったそうだけど、いま同じものを作ったら30万円、いや50万円で売っても商売にならないんじゃないかしらん。



気がついてない故障まで直してもらい(Technics SL-10修理完了記念写真)_d0027243_12381787.jpg


これは修理に出す際に取り外してあった標準装備のカートリッジ。元に戻したらめったなことでは取り外さないでしょうから記念撮影せり。T4P規格だからこのままピンをトーンアームにぐいっと差し込み横っ腹をネジ止めする(しなくても平気そうだけど)。これは機種名310MCつうMCカートリッジで、既存の〈305MC〉という機種をSL-10のためにT4P仕様にしたものなんだってね。

でMCカートリッジが標準装備なのでSL-10にはヘッドアンプが内蔵されてる。すごいもんだ。ぢつは自分で手に入れるまでその辺のことを全然知らなかった。なにしろ79年ってば、おれまだ自分でMCカートリッジ買ったことなかったもん。

つうわけで、無事直ってめちゃくちゃうれしいもんだから記念のエントリーなのでした。めでたしめでたし。




気がついてない故障まで直してもらい(Technics SL-10修理完了記念写真)_d0027243_12525221.jpg





by god-zi-lla | 2019-10-16 13:13 | オーディオもねぇ… | Comments(0)
帰省ラッシュで渋滞中な回転台(しかし改善の余地はない)_d0027243_13362729.jpg




ぢつはお盆休みとは関係なく、春先からこうなってんですけど。

奥は前から変わらないマイクロのMA505Sにモノラル専用CG25Diがくっついてるだけだが、メインのとこはSMEに取って代わりオーディオクラフトAC3000が、先っちょにシュアーのV15typeVとJICOの交換針を付けておさまっている。

そのまた右手すみっこに見えますのはオーディオテクニカAT50ANVの付いた交換パイプでございます。

こうなったイキサツなんてのを書き留めとこうとずいぶん前から思ってるうちに夏になっちゃって、ソーメン茹でて啜る以外のことはまるでヤル気が出なくなっちまった。

とにかくまあ、あーだこーだ考えてるうちにこれはどうかってことになった。キッカケはフィデリックスのMitchakuシェルを買ったことにあるんだけど、ようするに風が吹けば桶屋が儲かるんである。

とにかくいまはこーなっている。

プレーヤー周りではほかにも手に入れたモンがあるんだけど、それもやっぱ暑いのでまだ試してない。

なにしろ、ぶつかりそうで大変なんである。写真じゃぶつかってるようにも見えますが、CG25Diの指掛けとオーディオクラフトとは5ミリあるかないか。ホントはマイクロはもっと後ろにしたいとこだけど、オーディオクラフトの後方になるようアームレストを調整すると、レコードをかけるたびにオルトフォンはオーディオクラフトの上をいちいち(手動で)越えてこにゃならない。

そのほうがよっぽど恐ろしいよ。

モノラル盤をかけるときはオルトフォンの指掛けを右手人差し指の上に乗っけたまま、小指の先をオーディオクラフトとターンテーブルの間に付けて支えるようにしながら針を盤に下ろす(これを書いたあとで、あらためてやってみたら小指じゃなくて薬指だった)。

いわゆるひとつの熟練のワザってヤツですかね。慣れればどってことなさそうだが、慣れるのがまた怖い。

で、こんだはステレオ盤をかける。オーディオクラフトの先のシュアーがレコードの最内周まで行ったときは結構スリリングである。オルトフォンのオデコのとこにオーディオクラフトのアームパイプがどんどん迫っていくんです。

いっとう最初のときは、シュアーの針が最内周へ向かっていくのを固唾を呑んで見守ったもんである。

ラベルぎりぎりまで溝を切ってある盤の場合、暴走列車が終着駅の車止めスレスレで急停車するサスペンス映画でも見るような気分にひたれる。

見てるだけで脂汗がにじみ出てくるような光景で、まあこれも夏向きとはいえない。

(to be continued)




by god-zi-lla | 2019-08-12 14:29 | オーディオもねぇ… | Comments(0)
こんなふうな構造だったなんて30年間知りませんでしたのさ(THORENS TD521のプーリー)_d0027243_13383848.jpg



花冷えとはまたうまく言ったもんだと感心するような曇り空だ。

どんなキカイもそうだけどオーディオ装置も長年使ってると次第に衰えてくるもんではある。衰えるってのはヘンな良い方かもしれないけど「劣化」つうと、なんだか情け容赦ないような気分がするじゃんか。人間だって年を取れば衰えてくるわけで、それを「劣化」といったっていいわけだが、なんかヤな感じだ。衰えると言われても老いぼれると言われても、おれはかまやしませんが「劣化」してるって言うのはカンベンしてほしいもんではある。

まあ、いまんとこ人間サマに使われる例は少ないようだが、まるでないわけじゃない。

だから慣れ親しんだオーディオ装置も劣化といわず「コイツも衰えたよなあ」などと言いつつ労りながら使ってやろうと思うわけだが、中古品として手に入れたものはソイツがさらっピンのときの状態というのを知らない。おれんちでいうとmarantz7が工場を出た半世紀以上もむかし、初めて電源を入れたときの音なんて想像もできない。

コイツがおれんちのラックに収まってからでもすでに10年が経つわけだが、その前の数十年、どんな音を出してたのかわからないが、最初っからいまと同じ音で鳴ってたと思うほうがヘンだ。

そこいくとトーレンスTD521つうレコードプレーヤーをおれは新品で買い、いったい何万回こいつでレコードを聴いたのか見当もつかないが、届いた段ボール箱をわくわくしながら開け取扱説明書の指示どおりに組み立て、ベルトをプーリーとサブプラッターに掛け、そこへアウタープラッターを乗せてゴムシートをさらに乗せ、それからレコードを出してきてスピンドルに刺し、初めて電源を入れスイッチを押してターンテーブルが回り始めたときにどんなふうだったかってのは覚えている。それがコイツの「初期状態」というもんである。

なんで長ったらしい前口上を申し述べてるかというと、最近のコイツはその30年前ドキドキしながら初めてレコードをかけたときとは随分と違ってきたということなんであるが、もしおれがコイツをいま中古品として手に入れたとしたら、これがTD521つうレコードプレーヤーの当たり前の状態だと思っちゃうだろうなあということである。

なにしろ無事スタートしたあとはモーターもちゃんと安定して回転しており、ひとたび針を盤面に下ろしてしまえばなんの不足もなく音楽を聴くことが30年前だってこんにちただ今だって出来る。

ただ、そこまでにいたる前がなんだかおかしい。なんかどっかが衰えてきてる。

しばらく前から(ひょっとすると1年かもっと前から)、ときどきゴムベルトがサブプラッターから外れるようになった。

このトーレンスTD521(それからTD520も、もしかしたらシリーズのTD320や321も)はきちんと安定した設置場所に水平に置かれたうえ、サスペンションを適正に調整してくと、あとはスタートボタンを押しさえすれば音もなくサスペンションがブルブルと振動するようなこともなくターンテーブルは回り始める。

もちろん普通に使ってるかぎりベルトが外れるなんてことはなくて、もしも外れるようなことがあればそれには必ずなんらか原因がある。そして、たいていの場合サスペンション調整の不適切がその原因だってことも長年使ってるうちにだんだんとわかってくる(つまり何度もサスペンションの調整不良の状態を作っちゃったってことだけどさ)。

ところが、ここんとこわりかし頻繁にベルトが外れる。サスペンションが適切に保たれてるのもかかわらず、スタートボタンを押すとかすかにシャララーという音がしてベルトの外れたのがわかり、ターンテーブルは数回転惰性で頼りなく回ったあと、あえなく停止する。どうもよくわからない。今までとは違う何か原因があるようにも思えるんだけど、わからない。仕方ないので最近は手でターンテーブルの外周を軽く回してからスタートボタンを押す。こうするとベルトは外れることもなく、いつものようにすぐに定速に達するのであった。

なんなのかなーこれは。30年使い続けて熟知してるつもりだったけど、とにかくまだナゾの部分があるってことだよな。

で、上の写真のごとくアウタープラッターを外して、プーリーのあたりをしばらくぼんやりと眺めていたんである。ふと思った。そういえばコイツを外してみたことってなかったよな。

まあそんな必要もなかったからね。だからそもそもプーリーがどうやってモーターに取り付けられてるのかもわかんない。プラスティック製のプーリーの上にある真鍮の帽子っぽい部品はプーリーを押さえる役目なんだろうか。

見るとこの部品はモーターの軸に二つの小さなイモネジで締め付けてあるらしい。観察してもよくわかんないのでごく細いL字の六角レンチを差し込んで回して緩めて引っぱってみると、プーリー本体と真鍮の部品がいっしょにポンっていう感覚をともなって外れた。


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こんなふうな構造だったなんて30年間知りませんでしたのさ(THORENS TD521のプーリー)_d0027243_12195707.jpg

するとプーリーの底面、モーターの軸のところにはもうひとつ真鍮製の薄い円盤状の部品があり、軸にはコイルスプリングが被せられている。ポンっと軽くはね返ってきたのはこのせいだったのか。触ってみるとこのコイルスプリングも薄い円盤も固定されてなくて、ただモーターの軸に乗ってるだけだ。

そこにプラスティックのプーリーがさらにモーター軸に通されるが、こいつもただ中心に軸が通ってるだけで固定されちゃいない。

そしてプーリーの上に真鍮の帽子を乗せ、コイルスプリングの弾性に抵抗しながら圧すように軸に通してイモネジで締め付けてある。つまりモーターの軸に固定してあるのはこの真鍮製の部品だけってことだ。


こんなふうな構造だったなんて30年間知りませんでしたのさ(THORENS TD521のプーリー)_d0027243_17031596.jpg

でその真鍮の帽子だ。コイツをひっくり返してみるとプーリーと接触している面に黒いフェルト状のものが貼り付けてある。いや、「フェルト状」じゃなくてこれはフェルトそのものだな。

拡大してみるとこんな感じ。


こんなふうな構造だったなんて30年間知りませんでしたのさ(THORENS TD521のプーリー)_d0027243_22570697.jpg

ひとつ上の写真に写るプーリーを見ると、中心のモーター軸の通る穴のすぐ外周にドーナツ状の凸部が成型されてるのがわかる。ここのところが黒いフェルト部分と接触してるらしい。

そして写真だとわかりにくいけど、そのプーリーの凸部とちょうど接触してるところのフェルトは接触してない部分とハッキリ段差が出来るくらいヘコんでいて、どうもその部分だけ押し潰されてそうなったみたいだ。

しかしさらに目を凝らして見ると、フェルトは押し潰されてるだけじゃなく摩耗していて、じゃっかん真鍮の地肌が透けて見えるハゲチョロケ状態だ。

なんでここにフェルトが貼ってあって、しかもそれが摩耗してんだろか。

しばらく考えて、あーそういうことかってようやく気がついた。これはクラッチだ。

ようするにモーターの回転するチカラは軸に直接ネジ止めされたこの真鍮帽子を回転させる。電源オンになって回り始めたモーター軸とこの部品は一体になって回転を始めるが、プーリー自体はモーターの軸に固定されてるわけじゃないので、コイルスプリングによって下から押し上げられ、モーターと一緒に回転している真鍮部品に押しつけられることによってモーターのトルクを受ける。

しかしフェルトを介しているため、電源オン後一瞬のうちに定速に達するモーターの回転をよそに、プーリーはフェルトによってスリップするため、そこでモーターのトルクの一部を逃がしながら徐々に滑らかにスピードを上げ、モーターよりもやや遅れて定速にたっする。

たぶんこれはそういう仕組みなんだろうと思った。

その先のチカラの伝達もついでにいうと、そうやってプーリーが回転を始めるとプーリーに掛かってるゴムベルトも多分プーリーのところでスリップしながらチカラを逃がしつつ(たぶんそのためのこのプーリーの材質と形状だ)、さらに遅れてサブプラッターをゆっくり回し始める。

そしてアウタープラッターはそのサブプラッターに固定されることなく乗ってるだけなので、おそらくこの接触面でもわずかなスリップが発生し、これら全体の機構が働くことにより、モーターがメインプラッターに一気にチカラを伝えることなくスムーズに定速まで上げていく。それによってサスペンションの揺れなど不要な振動を呼び起こさず静粛にレコード盤を滑らかに回そうということなんだろう。

そうかクラッチだったのか。ぜーんぜん知りませんでした。そうするとこのフェルトの摩耗は30年にわたってモーターのチカラをプーリーに優しく伝え続けたその結果なわけだ。もしかして、この摩耗がベルト脱落の原因なんじゃあるまいか。

つまりですね。フェルトがチビて起動トルクを適度に逃がす機能が働かなくなってプーリーにモーターのチカラが急激に伝わるようになる。そうするとそのチカラをモロに受けたゴムベルトの、プーリーに向かっていく側とプーリーから遠ざかる側のテンションに大きな差が生じ(プーリーよりサブプラッターのほうがはるかに重たいから、起動時のベルトはサブプラッター側がほとんど固定された状態でプーリーに向かっていく側は引っぱられ、遠ざかる側は逆にたるむ)、その不均衡によってベルトが外れちゃうんじゃないか。

つことは、もしその推測どおりならフェルトを貼り替えてやればクラッチ機能が復活して、ベルトの脱落は起こらなくなるんじゃないかしらん。おー、べつに大変そうな作業でもなさそうだからやってみようじゃん。

こういうのは純正のパーツがあって交換すりゃ済んじゃうんでしょうけど、残念なことに現在トーレンス製品を扱う輸入商社がないらしいんだな。つか、トーレンスというレコードプレーヤーの老舗はここ十何年か不安定に迷走を続けてて、いま現在企業として存続してるのかどうかもよくわからない(ブランド名だけが売り買いされて、技術の継承なんて跡形もないんじゃないかという気もする)。だからここは一番、自力でなんとかするしかない。

さて、テキはフェルトだ。もしかしたらウチのどっかにあるんじゃないか。子どもが小さいとき幼稚園のスモックの胸のところに付いてたアップリケの切れっぱしとかそういうのが、お裁縫箱のすみっこかなんかにあったりするとうれしいよな。そう思って奥さんに探してもらったんだけど、考えてみりゃあウチの子どもたちは下の息子ですらアラサーだもんなー。あるわけないよねアップリケ。

そしたらたまたまその翌日、新宿紀伊國屋ホールに芝居見物に行くことになってて、ちょうどアルタの裏あたりにオカダヤっていう生地・手芸材料店が今でもあるはずだから、そこならフェルトなんてきっとヨリドリミドリだよと奥さんが言うので連れてってもらったんでした。



こんなふうな構造だったなんて30年間知りませんでしたのさ(THORENS TD521のプーリー)_d0027243_00131483.jpg


その前に摩耗したフェルトを帽子から剥がさなきゃなんない。カッターであらかたこそげ落としてからベンジンで拭き取ると、こんなふうにキレイに取れた。

そしてフェルトだけど、もともとは多分厚さ1ミリくらいだったんじゃないかと思われたから、オカダヤで1ミリ厚の10センチ角でウラ面に接着剤のついたヤツと念のため2.2ミリ厚のやや大判のフェルトを買ってきた。

その1ミリ厚のフェルトを円盤状に切り出して部品に貼り付けたのが下の写真なり。



こんなふうな構造だったなんて30年間知りませんでしたのさ(THORENS TD521のプーリー)_d0027243_00210322.jpg


ちょっとカワイらしい色でしょ。べつに黒くなきゃいけないってこともないしさ。もっとも取り付けちゃえば全然見えないんだけどね。

まあしかし、モンダイはこれがほんとに原因だったのかということだ。これをもう一度プーリーにセットしてスタートボタンを押したらどうなるか。

元通りになったトーレンスのスタートボタンをターンテーブルが静止状態のまま押してみると、ベルトが外れることもなく、どこかが振動するということもなく、アヤシイ異音もせず、ターンテーブルは粛々と回り始めた。おー、やったじゃんか。やっぱりこのプーリーに貼られたフェルトの摩耗が大きな原因だったのは間違いなさそうだな。

ただ、こういう摩擦部分で使われることなんて手芸店で買った裏ノリ付きフェルトは当然想定してないでしょうから(まあ用途はふつうアップリケだよなー)、どのくらいの耐久性があるのか見当もつかない。まあ当分の間、要観察ってやつだな。なんかあったとしたらその時はその時だ。

あと、どうせここに手を入れたんだったら、プーリーやベルトの表面をキレイに拭いてやり、さらにサブプラッターとアウタープラッターの接触部分をコンパウンドかなんかで磨き上げてやるのもスムーズな回転の維持には必要かもしれないと考えている。

というのも、もともとこの亜鉛製のサブプラッターとアウタープラッターの接触面だけが滑らかな研磨仕上げになってて、その他の部分はそこまでの表面仕上げはされてない。もしかしたら30年前はもっとツルツルだったような気もするので、この部分のメンテナンスもそれなりにやっておいたほうが良さそうな気がしてる。

まーしかし、よく働いてくれてるよトーレンス。これからも頑張っておくれ。おれとしたらコイツが壊れて使い物にならなくなるまでレコードプレーヤーを新しくするつもりは全然ないからね。

その証拠に、じつはひと月ほど前にSMEの3012Rを外して新しい(といっても30年落ちの中古ですけど)トーンアームに載せ替えた。そしてその音がたいへんよろしい。ぶっちゃけ言えば今回のプーリーの修理も先日書いたヒッコリーボードの件も、トーンアーム載せ替えの副産物っつうか「行きがけの駄賃」つうか、リニューアルオープンつうか(違うか)、そういうもんなのであった。

その件についてはいずれそのうちまた。

by god-zi-lla | 2019-03-30 12:14 | オーディオもねぇ… | Comments(0)
棚板は棚に(バレないうちにそおーっと戻すのよ)_d0027243_11520402.jpg




どうしちゃったのかねえ。こんな季節にこんな長雨ってありましたっけ過去に。

おれは全然わかんないんだけど、雨降ると花粉が飛ばなくてちょっとラクとかあるんですかね。だったら多少のご利益はあるってことだね。洗濯干せなくて困るばっかでもなく。

まあいいんです、そんなこたどーだって。

ぢつはこのときムリやりダブルアーム復活さすのに、トーレンスの下に高さ稼ぎの板っぺらが必要になってさ。なにかないもんかと家捜ししてみれば作りつけの戸棚の棚板が1枚。使わずに取り外してあったので寸法計ってみると、お誂え向きたぁこのことだなってくらい丁度ドンピシャだったもんだから、おーほっほっほ、なーんて喜び勇んで使っちゃったのよ。

もちろん奥さんに無断で。

まあとりあえずそこに1段なくても当面困らないっつうか、収納してある荷物の寸法がそれでよかったから外してあったわけでね。使わないで仕舞っとくよりか使ってお役に立ったほうが棚板の野郎だって、このまんま捨てられたりしたらどうしようなんて、いらない気を揉まなくっていいだろうというようなモンである。

それがあなた。

いることになっちゃったんである。入れとく荷物が変わったから、こんだはおまいさんに出番が回ってきたよって。

つか、おれが自分でこの戸棚の荷物の片付けしてたら、おー、ここんとこに棚板1枚ありゃあバシっと整理がつくじゃんか。あれ? だけど、たしかここに入る棚板もう1枚あったよなあ。どこへ仕舞ったっけかしらん。

こういうのを「耄碌」というんである。

「耄碌爺ィ、いま何時?」
「もう6時」

つまらんこと言ってる場合ではない。

半日くらいウチんなかじゅう探し回ったのに見つかんない。しゃーない、ちょっと休んでレコードでも聴いてやろうじゃんと思ってトーレンスの前に立ってようやく気がついた。あたたたたたたた。そういやあのときトーレンスの下敷きにしたのはおれだった。どうしましょ(どうしましょじゃねーよ)。

んーむ、こりゃあ悪事が露見するまえに隠蔽せねばなるまい。しかしこのまま元に戻したらせっかくのダブルアーム大作戦が頓挫してしまうじゃないの。この期に及んで選択の余地などあるはずもない。代わりの板っきれをなんか買おう。

この際だからハンズにでも行ってベニヤを切ってもらおうかな。んー、それもいいけど、やっぱ一応オーディオ用だし。おれも一応オーディオマニアだし。せっかくだから、なんかここにちょうど良く収まってくれるオーディオボードとかないもんかなあ。それもそんなに高くなくて、外見もフツーっぽいやつ。

まあ、そうは思ったもののホントはそんなに都合良く見つかるとは思ってなかったんだけどね。そしたら、ありやがんの。短辺はほぼ棚板と同寸、長辺は1.5センチほど短く、厚さはもほぼ同じ。アコリバの〈ヒッコリーボード RHB-20〉ってのがドンピシャ寸前ってことがわかった。もう買うしかないね。およそ2万円。まあこの際、高くないということにする。

よーし、これで隠蔽工作はカンペキだ。外した棚板は、そおーっとモトのところに戻しておこう。ねえ、ここの棚板ってどっかに仕舞った。あーそれならここにちゃんとあるよ、ホラね。いつでもすぐに使えるよ。なんちて。



棚板は棚に(バレないうちにそおーっと戻すのよ)_d0027243_16464423.jpg



そしてトーレンスをどけたGTラックの上に置いてみるとこんな感じだ。んー、ダークな色合いで写真じゃちょっとわかりにくいかもしれませんけど、いいではないか。ちゃんとダブルアームの台も奥のほうに置けました。トーレンスを戻すとほとんど見えなくなっちゃうんだけど、いかにもヒッコリーって感じがとってもいいよね。よくわかんないけど。

もとの棚板もそれなりに重たかったけど、これはやっぱりずっしりと重い。やっぱオーディオ用品て感じですかね。もしかしたら音も良くなるかもしれない。いや、それはあまりにメーカーに失礼な物言いというものであるな。きっと良くなったと思いたい。

しかしそれを確かめることが出来ない事情がちょっとあるのであったが、その「事情」についてはまた近々のうちにあらためて。

by god-zi-lla | 2019-03-07 17:37 | オーディオもねぇ… | Comments(0)
ガキのころのおれの勉強机のようにとっちらかった_d0027243_18010489.jpg




このランサーのトップボードを見たら、こんなことするヤツぁオーディオマニアの風上にも置けんわ! なんつってお怒りになったりする人がひょっとしているかもしれませんけど、いいんですべつにアタクシ風下でじゅうぶん。

いやーロジャースstudio 2aの天板の上は広くてよかったねえなんて一瞬思っちゃうくらいラグ板取り付けたベニヤ板は大理石のケツより後ろにハミ出してるし、T90Aの前面がオフサイドラインだとするとアッテネーターも作りかけのヒコーキも向こう側に見える中2のときに作ったF4Fワイルドキャットも、みーんなオフサイドで、ゴジラだけがプレイアブルだもんなー。

でも、いいのいいの。プラモもゴジラもほかに行き場がないから、ここでずっと肩寄せ合って生きていくんです。

それにさ。コイツらを全部きれいさっぱりどけてみても、音の違いをおれはぜーんぜん聴き分けらんないのね。だからスーパートゥイーターも一緒になってみんなで仲良くやってくれ玉へ。

つうわけで先日こさえた『減衰器付きハイパスフィルター』(馬子にも衣装、俗ブツには肩書き)をおとつい取り付けてみたのであった。

スーパートゥイーターT90Aをいったん外してから2週間ちょい、いろんなものを聴いてみたけど正直なとこスーパートゥイーターがないとちょっとなあっつうアルバムや曲はほとんどない。

古いジャズやなんかはいい音で鳴るに決まってんだからべつにまあいい。新しいジャズだって楽しく鳴ってます。LP買ったらすっかりヘヴィーローテーションになっちゃったヴァン・モリソンの去年のアルバム〈You're Driving Me Crazy〉だってめっちゃ楽しくてウルサい音がする。

(あ、そうそう。その『楽しくてウルサい音』ってのが最大のキモなんですけど、説明しようとすると自分でもわけわかんなくなるので説明省略)

しかしたまに、あまり新しくない、かといって古いと言い切れるほどでもない70年代の主としてクラシックのLPレコードのなかにウルサいんじゃなくてキツい音がして楽しみにくいのがあってさ。まあこの時代のレコードには珍しくない傾向だから、どうやったってキツいのが治るわけじゃないんだが、それにしてもコイツが多少でも和らぐのであればそうしたいとは思うわけだ。

こういうヤツらはコンデンサーで切っただけのT90Aが乗っかってたほうが、キツいとはいえまだマシな感じだったんだから、んー、このへんのキツい音のする(しかし音楽としては気に入ってるから見放したくはない)アルバムを少しでもマシな音で聴くためにはスーパートゥイーターがあったほうがいいよなあっていう感じがしてね。

しかもやや存在を主張しすぎな気分のしないでもないT90Aのレヴェルをちょっと絞ってやったらさらにいいんじゃなかろうかって予感もしたわけだ。

それに、そもそもT90Aを外してランサーだけにしたほうがいいっていうレコードや曲もとくになかったのと、T90Aを外してみると例えばウッドベースのぶうーんって感じの余韻とかオーケストラの低弦の合奏がホールの空気をぶわっと膨らますような感じがほんの少しだけ薄まったような気もしてさ。

そういうわけで、とりあえずアッテネーターの目盛りで3デシベル見当絞った状態で聴き始めたとこなんだけども、まあこういう素子が回路に馴染むまで多少の慣らし時間も必要なんでしょうが、いまんとこ3デシベルまで絞ることはないのかなっつう感じでさ。もうちょっとウルサくてもいいんじゃあるまいか(すまんね。ウルサいウルサいと、ウルサくて)。

アッテネーターのツマミをグリグリやるのはいつだって出来るから、もうしばらくこのままいろんなレコードやらなんやら聴いてみることにする。



by god-zi-lla | 2019-02-15 15:12 | オーディオもねぇ… | Comments(0)