いまの日本、アベがボトルネック


by god-zi-lla

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オーディオ用のLANケーブルってのを買ってみた(音とかそういうことじゃなくて)_d0027243_1584036.jpg
それはともかくとしてだな。きょうびLANケーブルにもオーディオ用というのが出回っております。じつはそういうのを何本か聴かしてもらったこともあります。たしかに音は違う。けどね、うちのLANケーブルはどれにしたらいいかなんて気にもしなかった。なにしろ何をやっても音は変わる(とオーディオマニアってやつは思ってる)んですから、いちいち気にしてたら身も心も、くわえてフトコロも持ちやしない。

NASというのを使い始めてからかれこれ3年くらいたちますが、パソコンとNASを繋いでるのはあり合わせのテキトーなLANケーブルのまんまでね。だいたい初めのころ思ってたほどNASのなかに入れてある音楽データが増えない。ところがいつのまにかヨノナカではごくごくマトモな常識を持った人たちまでが「ハイレゾ」なんてコトバを口走るようになっちゃった。だのにマトモでも常識人でもないオーディオマニアのおれんちのNASのなかのハイレゾデータはいっこうに増えてないんだ。それはようするに、おれが聴きたいと思う音楽のハイレゾデータがあんまりないんだよ。

いや正確にいえばまるっきりないわけでもないんだが、おれが聴きたいと思うような音楽がハイレゾでリリースされるとなぜかたいていの場合それはLPでもリリースされてしまうのだった。そうするとおれはリクツ抜きでLPが大好きだから迷うことなくLPを買ってしまう。結果ハイレゾデータはいつまでたってもNASのなかに貯まらない。

まあそんなこともあって聴きたい音楽があんまり入ってないから聴く機会は増えないわけで、いきおいそこに繋がってるLANケーブルについてもオーディオマニアのくせに意識の外である。それが突然十日ほど前、まるで関心のなかったCDのリッピングなんてことをおれはイキナリ始めてしまったのであった。

じつは棚からどんどんあふれ出してるレコードをどうしようかってずいぶん前から悩んでてさ。ウチはディスクユニオン製のレコードラック(といやあ聞こえはいいけどじつのところは棚がLPサイズになってるってだけの、べこべこのカラーボックス)を積み重ねて使ってるんだけど、増え続けるレコードに備えて新しいのも買って用意してた。だけどそいつを組み立てて据える場所がもうなかった。

そこで新たな棚の置き場所を確保しようと必死になって物置を片付け、ようやっとラックひとつ分のスペースを確保したんであったが、フト気がつけばレコードだけじゃなくCDもそこいらじゅうにあふれ出しているじゃありませんか(ほんとは見て見ぬフリをしてただけなんだけどね)。

さて困ったでないの。レコードのことはけっこう真剣に考えたりするのにCDのことなんてめったに考えたことがない(ハイレゾのことなんてさらに考えないけど)。そういえばCD棚が満杯になりかかって仕方ないので嵩張るBOX物を全部段ボールに詰めちゃったのがもう3年くらい前のことだ。そのとき出来たすき間というすき間はすべて埋まってしまったんであった。

最近はCD買う枚数が減ったとはいえ3年もたちゃあ棚から溢れてもくるさ。だけど困ったなあ。レコードラックの置き場所をようやっとヒネリ出したとこだもん。CDの場所なんてあるわけないじゃんか。

おお、そうじゃ。世間様じゃリッピングつうのをしてる人たちが大勢いるっていうじゃないか。CDをリッピングしちまえばブツは段ボールに片っ端から放り込んで積み上げていっちょアガリ。なーんだ簡単じゃんか。レコードみたく引っぱり出さなきゃなんないから置き場所にも困るんだ。そうしなくていいならどこに突っ込んどいたって平気だ。どうせCDにはブツとしての愛着なんてほどんどないから、ばやいによったらゴッソリ処分したっていいんだし。なんだなんだ、おれにしちゃあ珍しく血の巡りがいいじゃんか。

で突如としてリッピング始めたんである。
リッピングしたCDは棚に戻すことなく手近な段ボールへ次々にポイポイポイポイ・ポポポポポイ、だ。もう見る見るうちにCD棚に空きスペースが出来てくるじゃんか。いやあこれは痛快。こういうの断捨離っつうかい。ちょっと違うかい? まあいいや。

なにしろNASに入ってるHDDは2テラバイトもあるんだからさ。しかもハイレゾデータなんてほんのちょっとしか入ってないんだし(さいきんはLP買うと入ってるダウンロードチケットにあるアクセスキー打ってLPとおんなじデータを落とすばっかり)。もうCDのリッピングデータなんか詰め込み放題で空き容量になーんの心配もありゃしません(たぶん)。

そんなことだもんだからここ2週間ほどのうちにNASとずいぶんお近づきになりまして、そうするというとこのNASとノートパソコンを繋いでるLANケーブルがちょっと気になってきたんであった。いや音とかそういうことじゃないの。なにしろあり合わせのケーブルを繋いでただけなもんだから引き回してみるとわずかに寸足らずで、NASのデータを再生しようとして繋ぐとパソコンを少しだけNASのほうに寄せてやらなきゃなんない。毎回メンドくさいよなあと思いながら、なにしろ愛がないもんですからずっと横着してたんだよ。

それが毎日いじるようになると(依然、愛は芽生えないんだが)さすがに気になりだしてね。やっぱもうちょっと長いLANケーブを買ったほうがいいのではあるまいかしら。

でまあ、せっかく長いのを買うんだったらこちとら一応オーディオマニア気どってるわけだし、この際オーディオ用つうのを買ってもいいんじゃないかしらん。だけどほとんどミエで買うようなもんだから安いのにしとこう。1メートル1万円以上なんてのはパスね。なにしろ3メートルは引っぱらなきゃいけないんだからさ。つうことで見てみるとAudioquestのやつがそこそこ安い。3メートルで五千円ちょい。しかもカテゴリー7だとある。さすがに安いから見かけも安っぽいけどまあいいや。

というのが写真なのであった。

つうわけで、おかげさまでパソコンをそのつど動かしたりする手間もなくなって楽ちんな日々を過ごしているわけなんですけども、ひとつだけ気になることがあってさ。ほら、LANケーブルのコネクタに矢印がついている(写真)。

もちろんオーディオケーブルには珍しくもなんともない「方向性」を示す矢印です。だからNASからパソコンにデータが流れるのでパソコンに矢印が向くように刺してあるわけだ(そのほうが『音が良い』と信じられているだけで電気的な意味はなーんにもないから反対向きに刺しても何ら差し支えない)。しかしリッピングしたデータを(もちろんたまにダウンロードするハイレゾも)NASに流し込むときには当然このケーブルを使ってるんだよね。そうするとデータはもちろん矢印とは逆にパソコンからNASに流れてくわけだ。

そのときはLANケーブルも逆に差し込むべきなのであろうか。
じつにまったくオーディオマニアの悩みは尽きないのであった。







(あ、たんなるサゲですから、お気になさらぬよう)
by god-zi-lla | 2016-04-27 06:08 | オーディオもねぇ… | Comments(4)

蕗三兄弟

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去年初めて作ったふき味噌を今年も作ってみた。
味噌を味醂で延ばしておいてから手早くふきのとうを刻み、少しの油でふきのとうと味醂で延ばした味噌を弱火にかけ練り合わせるようにしながら炒めて水気を飛ばしたところに砂糖を少し振って味を見て火を止める(右)。

きゃらぶきはときどき作る。
ふきの茎を洗ったら適当な長さにぶった切り、水とけっこうな量の醤油と少しの砂糖で煮る。スジも取らなければアクも抜かない。もちろん出汁なんか引かない。ひたすら煮て(これは2時間半くらい煮た)、煮詰まる一歩手前まで煮て火を止める(左上)。

ふきの葉っぱを初めて煮てみた。
大きいままの葉っぱを2分くらい茹でて水にさらしてアクを抜く(途中外出したりして4時間くらいさらしたかな)。それから水を切って細かく刻む。たまたま1本だけ残ってた青唐辛子を幅1ミリ未満の輪切りにしてふきの葉っぱと一緒に胡麻油で軽く炒めたところに醤油と砂糖を入れて水気が飛ぶまで炒め煮して火を止める(左下)。

ふきとかふきのとうとかって特別にうまいもんじゃないんだけど春になると必ず食卓に並べたくなる。凝った調理法はこの際ジャマというもので、独特のアクや香りでいかにも春を思わせるんだけどそれが食欲をそそるわけでもないから、むしろそこんところをちょっと和らげつつ炊きたてご飯のうえにほんの少し乗っけて食べれば気のすむよう醤油や味噌で濃いめの味に作るくらいがいいとこじゃないか。

おいしいねえ、というよりは、春だねえって間投詞が出ればご馳走さま。

この三兄弟が揃うのは今だけだ。
ふきのとうを食べ切れば、また来年の春まで。
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by god-zi-lla | 2016-04-26 09:02 | 食いモンは恥ずかしいぞ | Comments(0)
いささかの感慨無きにしも非ず。_d0027243_7524453.jpg
おとついのことだったか国民年金の口座振替の案内ハガキが届いた。この時期になると毎年来るものだからべつになにも考えずに開いてそこに印字されてる数字を確認したんだが、なぜかいつもと違ってハイハイわかりました今年はこの金額なのねというふうにすんなり脳の中に入ってくれない。何度も何度も見返してみたんだけどやっぱり様子がおかしい。

おれは毎年1年ぶんを前納してるので(ごくわずかだけど割引になるからね)、いつもの年ならそれを合算した金額がコレですよっていうのが月づきの明細とともにハガキに印字されてるわけだ。それがいまおれの手元にあるハガキの5月以降の明細欄すべてがアスタリスクの印字で潰されてて、4月の欄に1万6千ナンボという金額が打たれてるきりってのは一体全体なんなんだ。意味わかんないぞ。さすが年金機構、札付きの役所なり。いや待て、感心してる場合かよ。

だけどちょうど出かけようとしてたところだったもんだから、こりゃあ電話で問い合わせしなきゃいかんかもなあなんて思いつつ、とりあえずハガキ放っぽり出してそのまま外出したんだよ。で、夕方帰ってきてからもう一度つくづくその不得要領なハガキを眺めてみたんであった。

あ。そういうことだったのか。
ようするに4月がおれの国民年金保険料の払い納めなんだ。

5月で60歳になるんです、アタクシてば。

あのね。それを忘れてたなんてことはないの。まだそこまで耄碌してません。あー60歳になったら映画は1100円で見られるんだ。待ち遠しいよなあ。そしたら映画館チェーンのポイントカードはもういらないかもなあ。いや年会費千円のトーホーシネマズはいくら払って入ろうが6本見りゃあ1本タダだから年6本以上見るとスレスレ百円のトクか。だけどポップコーンなんか食わないしな、おれ。なんてね。

いや、映画の割引はこの際いいんだよ。
まもなく60歳になるおれは当然40歳も50歳も通過してきたわけですけど、ヨノナカの仕組みとしてアンタは40歳になったんだからアレとか50歳だからコレとかってことは何ひとつとしてなかった。まあ、とうとう不惑になっちまったぜとか、いよいよ大台かあとか本人が勝手に思ってりゃよかったのが、60歳つうのは社会的に60歳ですよと当人の都合お構いなしにハンコ押されちゃう「区切り」なんだって、国民年金のまことに不親切な一通のハガキでもって気づかされたんでした。

そういうのってハタチ以来です。
(ソシテ、コレガ最後?)
by god-zi-lla | 2016-04-25 06:32 | 日日是好日? | Comments(2)
サンダーバードのニューアルバムはかっちょいい_d0027243_639566.jpg
こういうときは気が滅入ってブログなんてどうでもいいやと思っちゃうんだけど、こんな気分のときこそほんとはブログで気晴らししなきゃいけない。

サンダーバードの劇伴音楽のオリジナルスコアを広上淳一の指揮で新録音したCDが出るというのに加えてタワレコが初回限定でオマケまで進呈してくれるというメールを見て躊躇するという判断がおれにあるわけないのであった。

いやまったく、良い音でサンダーバードの懐かしい音楽を聴けるんですから。サンダーバードはもちろん〈海底大戦争〉も〈キャプテンスカーレット〉も、ジェーリー・アンダーソンのSF人形劇は60年代なかば小学生の小僧だったおれにとっちゃタカラモノのようなテレビ番組だったのよ(サンダーバードと前後して始まったウルトラマンに登場する「乗り物」がサンダーバードに比べるとカタチも色も垢抜けなくてかっちょ悪いなあと子どもゴコロに思ったもんである)。

音楽はじつに結構、なにも申し上げることございません。もちろんサントラとして作曲されたものだからそこかしこに映像がないと間延びするところがあるわけだが、そこはそれ。目をつむればいくらでも必要な情景が脳裏に浮かぶというようなモンなんである。

オマケはコースターであった。これ欲しさにメール見た瞬間タワレコのサイトで注文したくらいなもんですけど出来ればPPコーティングくらいしてほしかったかもなあなんて、オマケにそんな無理言っちゃあいけないとは思いますが表面無加工だからポリ袋からはめったなことじゃ出せません。もちろんコースターとして使うなんてことは金輪際考えられない。

ちなみにコースターのB面は2号がカタパルトに乗ってるところなり。

そういえば2号のイマイ製プラモデルを隠匿してたのを思い出した。
これ聴きながら組み立てたら楽しいかしらん。

(DENON COCQ-85289)
by god-zi-lla | 2016-04-19 06:39 | 常用レコード絵日記 | Comments(0)

パノラマ写真

パノラマ写真_d0027243_19304025.jpg
数年前にジェフリー・マーティンというカメラマンが六本木ヒルズのてっぺんから360度の超高解像度のパノラマ写真を撮って話題になったことがあるんだけど、覚えてますか(現在もネット上で閲覧可能。これ。埋め込みコードが提供されてるんだがエキサイトブログでは使用不能なのが残念なり)。

これが話題になったとき、へえこりゃあすごいもんだと写真をマウスでぐりぐり動かしながら東京じゅうを眺めてたんだけども、ふとMacの画面から目を離したときに気がついた。そういやおれんちのベランダからヒルズのてっぺんが見えるじゃんか。こっちからあっちが見えるっつうことは、あっちからもこっちが見えてるってことだよな。

それからこんだはもっと必死にぐりぐりぐりぐりマウスを動かし写真を拡大して、ようやっと探し当てたわが家が冒頭写真のどっかにあるのであった。まあ本人にはすぐわかりますけど、これだけうじゃうじゃ高いの低いの白いの黒いのいろいろ建ってる写真ご覧いただいたって何の意味もないっちゃあないんだけどさ。

ウチからヒルズまでiPhoneのマップで見ると2.2キロメートルで徒歩31分と出る。実際あるいてもまあそんなもんかな(おれの足だと平坦な道だったら2.2キロ30分なんてかからないけど、あそこは高台だからね)。だけど写真で見ると奥行きが圧縮されてるからずっと近くのように見える。もしかして元データを当たるとおれんちの窓から室内が写ってたりするんじゃないかなんて思えてさ。

写真家がこの日この時間ヒルズの屋上で撮影してる最中ここに写り込んだ東京のどっかのマンションの一室で殺人事件が起こっていて、その瞬間がこのパノラマ写真に捉えられ世界中のひとが閲覧可能なサイトでいまこの瞬間もだれかに発見されるのを待っている、なんてことを考えてしまうとなんだかゾクゾクとしてビルというビルの窓を端から拡大して全部覗き見してみたくなるでしょ。ならない? そうかなあ。

いや、なんで唐突にこんなことを書いてるのかというとだね。じつはウチのすぐ近所で古い家屋をなん十軒と取り壊して更地にし、そこへマンションを建てる工事が始まったとこなんだよ。でその現場がウチのマンションからほんの30メートルくらい六本木ヒルズ方向にあるところでね。現場の仮囲いに貼ってある建築計画によると地上8階建てというからそう高い建物ってわけでもないんだ(おれんちのマンションと同じ階数)。

だけどウチは4階にあるもんですから、どうもこのマンションが完成すると六本木ヒルズはもう見えなくなる感じなんだな。

まあ、そんなもん見えようが見えまいがどーだっていいんだけどさ。これが富士山とか南アルプスとか丹沢山塊なんていうのが見えなくなるといえばまたハナシは別ですけど、たかがヒルズじゃん。

いえね。ぢつはわたくし。ベランダに出て六本木ヒルズのてっぺんを見て年がら年中観天望気してるんです。つまりまあ、ヒルズが笠かぶれば今日は雨、みたいな(たんなる例えですけど)。だからヒルズが見通せなくなるとそれがちょっと残念でね。天気を予測するランドマークがひとつ減っちゃうのがさ。

だから、とりあえず覚えとしてね。

ところでさっきどっかのビルの窓の奥に殺人現場が写ってるなんて言いましたけど、下のようなところまで写ってるのを確認しちゃうと、あながちありえないことでもないかなと思うんだよ。なにしろ羽田空港のエプロンに駐機する旅客機。垂直尾翼に見えるANAのロゴ。六本木ヒルズから直線距離にしてたぶん10キロメートルちょい。
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by god-zi-lla | 2016-04-14 10:47 | 日日是好日? | Comments(0)

明治座はドタバタと

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この38年前に買ったキヤノンのレンズがなんか面白くて仕方ないもんだからつい持ち歩いて撮ってみるんだけど、ちっともうまく撮れないところがまた癪に障るほど面白くってこういうのを病みつきになるというのだろうな。

芝居見物のときにはいつも双眼鏡(オペラグラスに非ず)を持って行くんですけど、きのうはそいつと一緒に小さなカメラバッグへキヤノンを付けたオリンパスも放り込んで明治座へ出かけたんでした。

写真載せちゃったから芝居にも触れときますが、見物したのは明治座四月花形歌舞伎夜の部「浮かれ心中」と「二人椀久(ににんわんきゅう)」のふたつ。それに幕間も25分と30分のふたつ。

浮かれ心中は井上ひさしの「手鎖心中」を原作にした芝居というんだが、手鎖心中ってこういう話でしたっけ。ずいぶん昔に読んだ気がするんだけど思い出せない。芝居はとにかくクダラナイうえにドタバタである。いやクダラナイのがイケナイわけじゃないんです。いやークダラナかったねえとお客が言いながらも満足顔で木戸を出てきゃいいんです。

主役の勘九郎と菊之助(ほんとのところ菊之助はこういう芝居好きじゃないような気がするけど)がマジメにクダラナイ芝居をしてるところの横っちょで余計なこと(いまふうにいえばギャグ)をさせすぎて本筋のクダラナさが引き立ちにくくなってる。彦三郎や歌女之丞がいかにも歌舞伎らしい芝居でもって主役の芝居を受けてるところのほうがずっとクダラナさを引き立ててたと思う。

なんつうかお客にほんとにサービスしたかったらもうちょっとサービスを控えた演出のほうがよかったって感じですかね。明治座のお客にはこういう感じのほうがいいでしょってタカをくくったとは思いたくないけどさ。

あとはまだ若いから仕方ないのかもしれないけど、萬太郎がもうちょっと頑張ってくれてたらな。登場する場は多くないけどじつはキーパースンつう自覚でもってね。

ところで明治座って、おばあさんがお客のメインなんだけどさ。なんつうか芝居にたいする客席の反応がナチュラルなんだよ。笑うところはウワっと笑いが起きるし、キレイな若女形が登場するとホオーっというようなハァーっというようなタメイキが充ち満ちてね。ときにシャンシャンシャンって手拍子も出るし気取りがなくて約束事に縛られてる感じもないのに行儀が悪いということもない。

これってもしかして明治座のお客さんてのはカブキだろーがサブちゃんのワンマンショーだろーが藤山直美の喜劇だろーが、とにかく明治座に掛かる演し物をハジから見てる人が多いからなんじゃあるまいかってフト思ったりしてさ。なんかこう慣れた劇場で毎月しっかりいろんなものを楽しんでるお客さんが作ってる雰囲気かなってね。

そういう下町の小屋の、何でも積極的に楽しんでやろうっていうお客に甘えてるとは言わないけどね。
by god-zi-lla | 2016-04-11 20:30 | 物見遊山十把一絡げ | Comments(0)

古いレンズで遊んでいる

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だいぶん前にマイクロフォーサーズのカメラにキヤノンのFDレンズを取り付けるアダプターを買って、そのときはNewFD70-150mm/f4.5ってズームレンズを付けて喜んでたんですけども、ふと、もしかしたら単焦点の標準レンズFD50mm/f1.4S.S.Cを付けたほうがホントは面白いんでないかと思ったんだよ。

なにしろこのレンズは学校卒業まぎわに親類縁者からもらった就職祝い全部つぎ込んで買ったキヤノンAE-1に付いてたやつですからね。個人的にはそんなもんを引っぱり出して使おうって思いつきだけでも十分面白いんだけど、それはそれとしてこのレンズは開放f値1.4だからかなり明るい。たしか当時カメラメーカー各社が出してた普及価格帯の一眼レフカメラに標準装備されてたレンズ(むかしはレンズキットなんて言い方はなかったね)のなかでも一番明るかったんじゃあるまいかしら。それに考えてみるとウチにあるレンズのなかでいちばん明るいんだもん。だったらこれで撮ったらどうなのよ。

で撮ってみたらこうなったんであった。なんつうかf1.4だの4.5だの明るいだの明るくないだのはもうどうだっていいやって感じ。なんにもしてないのになんかしちゃったような写真が撮れてしまう。本人の意思にかかわりなく、とりわけ奥行きのある被写体に勝手なことをしてくれる。なんなんだこれは。

正直いってまったく実用的じゃないです。なにしろピントが簡単に合わない(もちろんマニュアルフォーカスなり)。レンズもそうだけど、こっちの目ん玉のレンズも古ぼけてきてるから相乗効果でなかなかピンは来ません。ホントにちゃんとピント合わせしようと思えば液晶ビュアーで10倍くらいに拡大した画像を見ながらピントリング回さなきゃムリですけど、手持ちでそんなことするのがまた神ワザなみにムチカシイ。

だからピントは「だいたい」つうことにしてレンズに面白い写真撮ってねと念ずることに徹したほうが断然楽しそうなんである。いわゆる念写ってヤツだな。ちょっと違うか。

それから50mmレンズをマイクロフォーサーズに付けると100mm相当の「望遠レンズ」になっちゃうので、つい「標準レンズ」のつもりで構えると被写体に近すぎるもんだからカメラ構えたままジリジリと後ずさりしなきゃなんなくなっちゃう。ハタで見てたら絶対笑える光景だぜ。

だけどそうやってカメラ構えたまま後ずさりしてるうちに、普段ズームレンズ使ってると自分が後ろにさがったり前に出たりしないかわりにレンズを前に行かせたり後ろにやったり、結構横着してるんだなあなんてことに気づいたりしてね。

それはともかく、はっきりいって使い道もないからボチボチ処分しなきゃなと思ってた古ぼけたレンズなのに、手ぶれ補正だのISO感度自動設定だの液晶ビュアーだので寄ってたかって「介助」してくれるから、こんな面白い写真が勝手に撮れるようになったんだよな。つまりこれもまたデジタルならではの芸当ってことだ。

思いもしない世の中になってきた気がする(だけどピントリングを回すのは意外と楽しい)。
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by god-zi-lla | 2016-04-09 14:23 | 日日是好日? | Comments(0)
スピーカーの「足」モンダイ その3_d0027243_11125397.jpg
というわけで今年の関東地方の花見はこの雨で終わったな。
ここ何年か続けて行ってた目黒川も、じつは今日出かけてみようかと思ってたんだけど、この雨空じゃあちょっとねえ。ま、こういう日はおウチの中で遊びましょうね。

で、オトナの室内遊戯といえばオーディオでございましょ。なんつて。

前回までのあらすじ→前回を読んでください。

そういうわけで中途半端な間隔で取り付けられた2本の足(というか桟というかハカマというか)をいかにさばいてstudio 2Aをすっくと立たせようかと日夜悩むところなんではあるんだが、ふた月ほど前から写真のようなことになっているのであった。

モンダイはこの足というか桟というかハカマというかstudio 2Aの底部に取り付けられた材木2本の間隔と、タオックの金床スタンドの奥行きのミスマッチにあるわけです。だけどまあこいつはstudio 2Aのために買ったもんじゃないから仕方ない。しかもタオックの金床でもロジャースがきっちり乗っかってくれるサイズのやつがちゃんとあるってこともじつはわかってる。だけどそれを買うのはヤなの。なぜって、それがあたくしの人生だから。

で前回の状態にしてから1年半以上も経っちゃったけど、横向いてスネてるタオック金床をなんとか正面向かせてニッコリさせるにはコイツの奥行きよりも長いモノを渡してやりゃあいいだけのことなんだ。だけどそれに適したものはなんだろうか。

最初に思いつくのは当然のことながら材木だな。ムクの角材に限らず合板を重ねて角棒状にしたようなのでもいいかな。合成樹脂系はたわむからちょっとムリかもな。でもアクリルの角棒の超ぶっといのならいけないこともないかしらん。だけどそんなのあるのかしらん。それから金属の棒というのも考えた。ハンズの金属材料コーナーなんかで探すと使えそうなものがありそうだな。

なんていろいろ考えてるうちにふと、頑丈な金属のアングルなんてのはどーだろうかと思ったんだよ。それとほぼ同時に、もしかしたらアレが使えるんでないかとアタマに浮かんだのがスチールラックを支える支柱のパーツでバラ売りされてる「足」。たしかあれってスチールのアングルじゃなかったかしらん。あのほら、よく倉庫とか物置とかで見かけるヤツ。インテリア性とかそういうのがまるで念頭にない蹴っ飛ばしてもキズつけても惜しげのないようなアレ。

で、すぐに近所のホームセンターへ行ってみたら、やっぱりありました。黒と白のスチール製のアングルが組み立てラックのコーナーに長いの短いのいろいろと。しかもいちばん短いのが長さ40センチメートルである。1本216円税込み。4本買って千円払うとオツリまで付いてくる。なんて安いんだ! オーディオ用って売ったら五千円だってへいちゃらだぞ。なんちて。とにかくこれなら失敗したってあんまり悲しくならない気がする。

ウチに持って帰ってさっそくやってみましたね。ほーらごらん、これなら大丈夫。なんの問題もない安定感ではないか。モンダイは音だ。んーむ、予想してなかったわけじゃないけど、アタマのてっぺんにかつーんと響くような刺激が高域に乗っかるじゃんか。いや硬い響きそのものがキライなわけじゃないんだ。カツーンという要素はやっぱないといけないですから。だけどこれは行き過ぎってもんだった。おれはふつう何か新しいことをしたら最低ひと月はそのまま様子みてみるんだけどさ。さすがにちょっとこれはなあという感じでね。じゃあ、足とアングルの間に何か挟んでみましょう。

まあこのあたりまでは予定の行動だな。そこで、たしか何かに使ったセーム革の切れっ端があったはずだよなあ。あれなんかどうかしらと探し回ったものの見つからない。一瞬アマゾンで買ってやろうかと思わないでもなかったけど、出来ればウチのなかにある何かでやりたい。

それで思い出したのが、AETのれいの安いハサミ物VFE4005Hつう厚さ5ミリメートルの黒い四角いヤツ。セーム革からしたらちょいとぶ厚いけども、とりあえずあるものでやってみようじゃんか。たしかあれを余分に買ってたはずだよなあと探したらお誂え向きに8個ある。さっそくコイツを足の下に押し込んでやったところ脳天のヤなところに響くカッツーンはなくなったのであった。

で、ひと月。悪かないんだけど、なんかこうカッツーンが少し余分になくなっちゃったような気がしてきてね。金床スタンド横向きより音の広がり感も増えたし見た目の落ち着きもあるから、また横向きに戻そうとは思わない。それでうだうだしてたらAETのハサミ物にはもう一段硬いのが出来てたんだね(4005Uだったかな)。おー、そりゃあいいかもしれない。これは4個セットで千円くらいと安いうえに使い道はいくらでもあるから全然無駄にならない。よっしゃ、いっぺん試してみよう。

というのが上の写真なのでありました。この状態になってすでに1か月ちょっと経過。たしかに少しだけ硬度の増した音になってきた。悪くない変化なり。

だけどもうちょっと硬くてもいいかな(ハサミ物じゃなくって音が)。そうすると何かほかのものを挟んでみるか、たとえば最初に思いついた薄いセーム革のようなものとか。そういえばずいぶん前にアンプだとかなんかの足元のガタを取るためにごく薄っぺらい防振ゴムみたいのを切り刻んで使ってたけど、あれはどうしたっけな。

いや、それよりもこのアングルはとりあえず外して硬い材木を探すってのはどうだ。黒檀とか紫檀とかローズウッドとかカリンとかっていうようなヤツらは硬くて重いんだけどマトモに買ったら高いから、ちょうどいい寸法の端材がないか探してさ。だけどそんなに都合良く4本揃うかどうかわかんないけどなあ。

なんてことをまたぞろ考え始めたんですけど、こういうことをあーでもないこーでもないって試してるのが面白かったりするんです。つうわけで次回材料が揃います頃までto be continued
by god-zi-lla | 2016-04-07 10:18 | オーディオもねぇ… | Comments(2)

名残の桜

名残の桜_d0027243_1263570.jpg
ようやっと青空の東京だねえ。カケコミでお花見行ってください。

きのう、昔の勤め先で上司だったおじいさんたちと高齢になった、いや恒例になった千鳥ヶ淵公園のお花見に行ってきたんであった。いちばん年カサは73歳その次が72歳、ちょっと飛んで66歳と64歳、それからおじいさんたちがおっかない中間管理職だったころ「バイトの女の子」だった女子(ヒノエウマ生まれ)ひとり。おれが待ち合わせ場所の半蔵門交差点に5分前に着いたところすでに3人先に到着してたんだけど、まあこれも恒例ですから、さすがおじいさんたちは気が早いねえなんて、これまた決まり切った御挨拶をしたりして。

雨上がりだったのと寒さのせいで、いつもの年よりもだいぶん人出が少なかったおかげで座る場所探しに困ることもなく、来る道すがらにおれが買い込んできた弁当を広げてお昼どきの楽しい宴会を3時間ほど楽しんだあとはブラブラとお堀っぱたを三宅坂から桜田門。ときおりここは撮影ポイントだからおいオカダ写真写真! と、おじいさんたちの催促に答えて記念撮影などしつつ夕方5時、いつもの7丁目の店の開店時間にぴったり間に合わすとこがなんだか笑える酒飲み老人たちなのであった。

で、たっぷり二日酔いのけさ起きて百円ショップで買った敷物を干そうとベランダに広げたところが、その裏側から千鳥ヶ淵公園の桜の花弁のひとひらがひらひら。

来年の花見の時期にはおれも立派におじいさんの仲間入りしてるはずだから、また元気に同じメンバーで昼間っから酔っぱらいたいもんであるよ。
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by god-zi-lla | 2016-04-06 12:06 | 日日是好日? | Comments(0)
桜見物に行ってきたんだけどね その2_d0027243_22513746.jpg
梅の実
桜見物に行ってきたんだけどね その2_d0027243_22522782.jpg
木瓜
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椿
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斑の入った椿
桜見物に行ってきたんだけどね その2_d0027243_10193628.jpg
馬酔木

きのう池上本門寺。灌仏会も近いのでお祭りの結構な賑わいのところに桜も咲いている。じつは本門寺のホームページにライブカメラの映像があってさ。そこに桜の木が写ってるのを発見したもんだから見物に行ってきたのであった。いまどきはどちらのお寺さんにもりっぱなホームページがあるんだよねえ。

魚籃坂を登り伊皿子坂を下って泉岳寺駅から地下鉄に乗って終点が西馬込駅だ。そこから少し歩くと本門寺公園て大田区立の公園があって園内の池ではおじさんたちが釣りをしている。公立の公園の池で釣りをしていいなんて珍しいなと思って見ると、なにが釣れるんだか知りませんけど釣った魚は放せという立て札があるから釣りそのものは禁じられてないんだな。そのおじさんたちの背中あたりに咲いていたのが馬酔木の花。

その公園にも桜の広場があって近所の人たちがお弁当を広げたり宴会をしたりしてるのを見ながら本門寺の墓地を抜けると五重塔の裏手に出た。広い境内は曇り空でうすら寒いのにけっこうな人出で、境内の一隅では着物の女性が野点のお茶を振る舞っていて外国の人がしきりに写真を撮ってたりしてね。

おれが桜の写真を撮ってたら、すいませんちょっとシャッター押してもらえますかと三十代の背広姿が声を掛けてくる。いいですよと請け合うと隣りに立っている奥さんがキレイな着物にくるまれた赤ちゃんを抱いていて(柄からすると男の子ならん)お宮参りのようなのだったが、お寺さんでもお宮参りというのでしょうか。まあいいか。元気に育てよ。

お寺の裏側からお邪魔しちまったもんだから、桜を見物しながら山門をくぐって石段を下りきると塔頭のひとつと思われる庭に覗いてたのが、たぶん木瓜の花だと思う。そういえばこの季節、いちばん花を見かけるのは桜だけども、白いコブシの花を見るのだって珍しくありません。だけど木瓜の花っていうのはあんまり見ない。コブシは街路樹になってたりすることもあるくらいだからきっと丈夫で扱いやすいんだろうけど、もしかしたら木瓜というのは繊細でか弱い木なのかしらん。

それからもう少し行ったところになかなかの庭のある塔頭があって、ちょっと見せてもらったところが花の終わって実の付き始めた梅と何種類かの丹精された椿がじつに見事に咲いていて、ありがたく写真に収めさせてもらったのでした。

そのあと門前の蕎麦屋で遅い昼を食って、東急池上線の池上駅からもう少し歩こうとブラブラしてたら道に迷って気がついたらなぜかユザワヤの看板が遠くに見え始め、そのうち蒲田駅まで出ちゃった。蒲田からJRで帰るのもつまらないから東急多摩川線に乗って終点の多摩川駅で目黒線に乗り換え、昔は目蒲線だったから乗り換えなくったってよかったのにねえなんてまるっきりじいさんばあさんのような会話をしながら、じいさんばあさんは昔田園コロシアムがあったあたりを車窓に探しながら帰ってったのでした。

きょうは朝から雨だ。ことしの花見はいよいよ空模様に祟られて残念なことになってきたから、きのう思いつきで池上本門寺まで出かけたのは運が良かったよ。
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by god-zi-lla | 2016-04-03 11:57 | 物見遊山十把一絡げ | Comments(2)