神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla
お願いだから映画館だけは開けてて下さいまし_d0027243_23082292.jpg




つうわけで近く公開予定だった映画が封切りを延期したりするのが出てきて不安なとこもあるけど、そんな中でどうにかこうにか映画館自体は営業を続けてくれてるのがうれしいよ。

ホントありがとね、映画館関係者の皆さま。今後ともよろしくお願いします。

おれら年寄りはどうせ平日の昼間しか見ないんだから映画館そのものは大抵いつもガラガラである。となりの席に別のお客がいるっつうことはめったにない。だからそんなに気にするようなことはない気がするんだけど、ここんとこヤな感じの圧迫感がヨノナカを支配してるじゃんか。

で、なんとなく映画館に行くのが間遠になる。見たいなと思ってた映画がいつのまにか終わってたりする。如何ともしがたいけど、ちょっとモッタイナイ今日このごろではある。

それでもなんとか少ないなりに今年はきのうまでに、上のポスターの如き7本の映画を見た。

ところでさ。こんだはあの映画を見てやろうって予告編を見て決めることがおれのばやいは多い。つか、それがほとんどじゃないかと思うくらいなもんである。ネットなんかで探さないこともないが、振り返って考えればほとんど予告編で物色してる。予告編が面白そうだと、その映画のことは深く記憶に刻まれますね。

逆にいうと、しばらく映画館から遠ざかっちゃうと見たい映画の「ストック」がなくなって、そうするとますます映画館から遠ざかってしまうようなことにもなる。だから、ここんとこの状況はなんちゅうか、あんまり楽しくないわけだ。見たい映画のストックが尽きかけている。

そんなことをつらつら綴りながら上のポスターを見てハタと気づいたんだが、この7本のなかに予告編が面白そうだから見た映画がひとつもないんである。いやこれは困った。

上の段、左から二番目の〈テリー・ギリアムのドン・キホーテ〉、その真下の〈リチャード・ジュエル〉、その右の〈パラサイト 半地下の家族〉の三本は予告編とは関係なしにこれは見なきゃと思って見に行ったんだけど、上の段の左端の〈1917 命をかけた伝令〉は「ワンカットで撮った映画」という前評判がまず高かった。そして予告編を見ると塹壕から飛び出して突撃する兵士と交錯するように、弾幕のなかを走り続ける丸腰の兵士(主人公)を正面から映し続けるところがある(つまり主人公は背走するカメラを追って走ってる)。あーここのことなのかってね。

たしかにワンカットのように見えないこともない長回しのようだけど、それがどうした?。だけどオスカー候補だっていうしな。でもどこが? って感じの予告編。ちょっと引いちゃうね。

そう思って見るのをためらっていたところ、日比谷の店でたまに顔を合わせる映画のプロに「1917は見たほうがいいですよ」と勧められた。あーこの人がそう言うってことは、きっと予告編の印象と本編は違うんだろうな。じゃあ見よう。

すると案の定、長回しだのワンカットだので視覚効果を挙げてはいるけど、それだけじゃとてもすまない第一次世界大戦を描いた映画なのであった。いやー先入観でスルーしないでよかった。

それから見たばかりの〈ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密〉は上の段左から三つ目です。これはさあ、なーんかチャラい雰囲気の予告編でさ。おれダニエル・クレイグわりかし好きなんだけど、これはヤメとくかなあって。

それがおとつい映画見に行こうと思い立ったとき、見たい映画の上映時間が合わない。だけどこれで映画見に行くのを諦めたら当節ぜってーストレス溜まりまくりだよなあと、なんとか上映時間に間に合いそうなのを探したら〈ナイブズ・アウト〉なのだった。

そしたら、これが意外と悪くないのね。まあアレだ。現代のアメリカで事件の捜査にくっついてきてチョッカイ出すようなキャラの濃い私立探偵(ダニエル・クレイグね)が出てきてさ。しまいには関係者全員のいるところで名探偵が滔々とナゾ解きをしてみせるっつう映画ですから、そりゃあもうぜってーありえねーレベルで大仰な絵空事ではあるんだ。だけどね、面白い。絵空事としてしっかり作り込まれた出来のいい映画なのだった。

でもね、予告編から想像してたのは軽薄なアチャラカ探偵コメディーだったからね。そんなもん見たかねえって。

上段右端の〈ジョジョ・ラビット〉はヒトラーユーゲントの少年の妄想に出てくるヒトラーってとこでもう引いてたね。予告編もそこんとこがメインだし。しかしその「ヒトラー」ってのは少年のアタマのなかを象徴してるだけのもので、じつは少年の母(スカーレット・ヨハンソン)がナチスに対するレジスタンス運動をしており、途中それが露見して町の広場で公開処刑されてしまうような映画なんであった。

これは予告編から受けるイメージと、なにかで読んだ監督インタビューの中身が食い違ってる感じがしたもんだから、ひょっとしてと思って見てみたら、ひょっとしたのであった。

〈再会の夏〉もそうね。予告編いきなり犬が出てきてさ。人の良さそうな老司法将校が出てきてさ。もしかして第一次世界大戦直後のフランスの「ちょっといい話」?。これ映画館がシネスイッチ銀座だったんだけど、あそこは問題作もかかる一方たまに小ぎれいなだけの映画もかかるからさ。あーこりゃ「名犬物語」かとタカをくくってたら全然違ってた。たしかに犬がカギだけどカギの握り方が想像の外の、どっかで〈1917〉と繋がっても来そうな第一次世界大戦映画なのだった。

これは予告編の「犬」でいったん引きかけたんだけど、老将校を演じてるのが〈最強の二人〉の車椅子の富豪をやったフランソワ・クリュゼだと知って随分印象が違うもんだと、それで見ることにしたんだよな。

まあアレだよな。そりゃあ最近はネタバレ、ネタバレってうるさいしさ(最近ちょっと言い過ぎだと思うね)。あんまり予告編で中身さらすのを控えてるとこもあんのかもしれないけどさ。だけどそれはそれとして、本編とあんまりにもかけ離れたイメージ発信しないで欲しいぜっつう予告編はあるよな。

さっき書いたのはたまたま予告編の印象は良くなかったけど本編見てみたらそんなことなかった、ある意味おれとしたら「幸運」な映画だったわけですけども。つうことは予告編見て、これはヤメとこって思ったなかに何本も「見とけばよかった映画」があったに違いないと思うと、なんか意味もなく口惜しい気がしてきたりしてさ。

あんまり予告編に引っぱられずに、見る時間のあるときに見られる映画を、あんまり選ばず見るほうが本当はシアワセだったりしてね。

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〈パラサイト 半地下の家族〉の横に生えてるのはミセス・ロビンソンの足です。
ポスター七本でなんかバランス悪かったから生やしてみました。

本編とはなーんの関係もありません。







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# by god-zi-lla | 2020-03-18 11:07 | 物見遊山十把一絡げ | Comments(4)
誰しも考えることはおんなじなんだろうなあと、ぶらぶら歩きの昼下がり_d0027243_18444686.jpg


つうようなわけで三宅坂の義経千本桜は狐忠信を残して(おれが切符買った分は)いがみの権太も碇知盛とともに海のモクズと消え、池袋の野田秀樹も中止になり歌舞伎座といえば押されに押されて20日になった初日が、ホントに開くのかマジで怪しい。

きのうはきのうで都内で桜開花のニュースがあった途端、雨が霙になり、しばらくすると雪になりやがる。気温どんどん下がる。さむいさむい。

おかげで夜は、もう今シーズンはおしまいと思ってたのにナベなのであった。

だけどまあそんなことブツブツ言ってたって仕方ありません。一夜明けて今日は朝からちょっと寒いけどいい天気になったので、奥さんとぶらぶら散歩に出た。とくにあてはない。とにかく1万歩あるこうじゃん。

そうするとね。このご時世、同じようなこと考えてる人が多いんだね。おれらと同年配の老夫婦と何組もすれ違いました。みんなブラブラしてんの。どっか店に入ったりはしなくてね。

とりあえず芝公園に向かって歩いてゆき、桜はまだ全然だってことを確認してプリンスホテルの芝生の公園へ上がってみると上の写真のようなのだった。ちょっと寒いんだけどお弁当広げてる家族連れがいたり、日向ぼっこのカップルがいたり、飼い主を散歩さしてる犬がいたり。

やっぱ外に出て息抜きせんとなあ。ニューコロナ避けてるうちに別のビョーキになっちゃっちゃあ元も子もないもんね。YouTubeの落語もいいんだが、じいーっと座ってパソコンに向かって笑ってるだけじゃいかにも不健康だし、はたから見りゃあたんなるブキミなじじいだ。

それはともかくとしてだな。芝公園、増上寺、そして東京タワーの周辺はちょっと前までいろんな国の観光客がうじゃうじゃいたんだけど、ここんとこ日本人ばかりでさ。これはこれでなんだか落ち着かなかったりして、まったくニンゲンなんて勝手なモンだぜ。

そして、暖かくなるとバラが綺麗に咲き誇るこの西洋式の公園を降りて桜田通りを渡り、オランダ王国大使館の前を通って飯倉の交差点へ抜け、古川を「中の橋」を渡って越え赤羽橋のところから再び桜田通りに戻り(このKO大学前あたりだけを三田通りともいうが、ようするに国道1号線です)、昼もだいぶ過ぎてガラ空きのラーメン屋に入って腹拵えをしてからウチに帰ってきた。万歩計を見ると12,000歩を超えてた。よしよし。

で、帰ってきて iPhoneで撮った上の写真をMacの画面で眺めてたら東京タワーの右にかかる雲のとこになんかゴミのようなものが付着している。やだなーハナクソでも飛んだかと思って指で擦ってみたが取れない。あれっ?と思ってスクロールしてみるとゴミもいっしょに動くじゃんか。

で写真を100%にして見てみると、なーんだドローンじゃないか。


誰しも考えることはおんなじなんだろうなあと、ぶらぶら歩きの昼下がり_d0027243_18493693.jpg



# by god-zi-lla | 2020-03-15 18:45 | Comments(0)
年金生活者にも手の届く「レコードの静電気とりのぞ器」、なんつて。_d0027243_10270349.jpg



つうわけで、こういうのはどーだ。

〈NON-STAT〉つう製品名がそのものズバリの、フィデリックスから出てるレコードの静電気をプラスイオンを発生さして中和するキカイなのであった(詳しい技術情報はここ見てたもれ)。

それというのもですね。もうずいぶんと長いこと使い続けてきたレコード静電気除去箱〈SK-EX〉がさすがにボロっちくなって、ハコそのものは壊れかかってるし中に貼ってある静電気除去シートもよーく見ると結構キチャナイ。静電気を取り除く代わりに汚れをくっつけられそうなくらいなもんじゃないですか。

そういやこれ買ったのって結構昔だったかなと古いブログをひっくり返してみると、ありゃま2008年の5月だからそろそろ11年になるんでやんの。そりゃあキチャナクもなるはずじゃん。

でまあ、根がシミッタレのおれもさすがにこれは買い換え時期ってモンだろうと調べてみたところ、どうやら今あるのは〈SK-EX III〉つうのが最新ヴァージョンならしい。お値段は28,000円ナリ。

んー、そんなにしたんだっけか。そうだよな10年前でもそんくらいした気がする。それにしたって結構たっけーじゃん。このおれがそんなお値段のブツを(しかもホントに効くんだかどうだか怪しげなハコを)よく買ったもんだ。

そういやその年の3月末で会社ヤメてきたんだった。

そーか、きっと退職金が出たから買ったんだな。

それにしちゃ28,000円はケチくせえ。結局おれらしかったってことか。ちぇっ。

まあそれはともかくとしてだな。退職金どころかそれから10年たって今は年金生活者のおれに28,000円の買い物はちょっと決心が必要である。なにしろアレだ。それ自体が音出すモンでもなく見たり聴いたりして楽しいモンでもないしさ。

それで、どうしようかなあなんて思ってたら去年の暮れあたり、フィデリックスのプラスイオン発射装置を雑誌で見つけたんでした。しかもお値段16,500円とある。なんとまああのハコより1万円以上安いじゃん。

フィデリックスといえば先般、上下に可動式のピンが出てるヘッドシェル〈MITCHAKU〉通称「みっちゃくん」(おれが呼んでるだけですけど)が理詰めな仕組みの音の良いヘッドシェルで立て続けに二つ買ってしまったくらいだから、ここの製品ならイケるんでないか。サイトの解説を読んでみれば、なるほどという感じだしさ。

写真のごとく、ケースの短辺のところに丸い穴が開いてる。上面のスイッチを押すと電源が入り、ケース長辺下のほうには銅箔テープが見えてますけど、それはケース下面を横断するように貼られていて、スイッチを押したらそこに指を触れたまま丸い穴をターンテーブル上のレコードに向ける。すると、その穴からプラスイオンが発射されるんである。プラスイオンはもちろん見えませんけど、ほのかに臭いがする(いわゆるオゾン臭ですかね)。電源は006P9Vの積層乾電池。

それをレコード片面ごとにやる。

このテのレコードの静電気除去のためのプラスイオン発射機ってずいぶん昔からいろいろ出てたけど、おれは初めて試してみたんだよ。まあそういうモンもあるんだなあと知ってはいましたけど、まわりに使ってる人もいなかったしね。それにやっぱりお値段は高かったし、そんなカネがあるんだったらレコード買ったほうがいいじゃんて気分は今よりずっと大きかったしね。

で、手に入れたのが静電気バリバリの冬の日々でもあったわけだ。まあSK-EXくらいの効果がありゃあ御の字だよなと思いつつ、スイッチ入れて盤面に穴を向け待つことおよそ5秒。それから針を下ろす。


なのであった。正直言ってここまでノイズが減ると思ってなかった。スクラッチノイズだと思ってたもののかなりの部分は静電気が引き起こすノイズだったってことか? いや、SK-EXだって入れるのと入れないのとじゃノイズの量がハッキリ違うんだが、そんなもんじゃなかった。

あたー。つまりアレか。こういう製品はおれが知ってるかぎりでも半世紀くらい前にすでにあったハズだよな。つことは、その頃からこういう効果について知ってる人がけっこういたってことなんでしょうか。いや、きっとそうなんだろうな。

フィデリックスの解説でもそういう製品が大昔からあったことに触れていて、たまたまこういう製品に活用可能なトランスが400個手元に残ってたので企画開発したと書いてある。しかもそういう先行製品をブッチ切るような絶大な効果があるなんてことはこれっぽっちも書いてない。なんとまあ奥ゆかしいことかとも思うけど、つまるところ昔からそれだけの効果があるということが知られてたから製品化しましたってことなんだろうな。

さて今日はもう春のような陽気の東京だ。ターンテーブルの上でA面B面ひっくり返すだけでバチバチきてウンザリする1月2月に使い、こいつはなかなかの優れモンだと大喜びしてましたけど、徐々に気温湿度の上がってくるこれからの季節はどう聞こえるんだろう。そのへんのところは1年通して使ってみなきゃわかんないけども、それなりに効果を通年で発揮する気がしてる。

ぼちぼち壊れかかって小汚いあのハコは処分してもいいかもな。





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# by god-zi-lla | 2020-03-11 13:33 | 常用レコード絵日記 | Comments(2)