神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

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つうようなわけで世の中はあまちゃんと半沢直樹ばかりでウンザリだな。
テレビ見ないからそれがなんなんだか知りもしないおれなのだった。

ベートーヴェンの交響曲第5番をリストがピアノ独奏に編曲したのをグールドが演奏して録音した史上初のレコードというのがこれなんだが、レコード屋のエサ箱で見たのかCBSソニーのレコードに入ってた写真つき新譜リストにあったのか、おれがこいつの存在を知ったのは中学生か高校生のころなのだった。

もちろん初めて見つけたときは、なんじゃこりゃである。
中学生だろうが高校生だろうが、これがキワモノだってことくらいわかる。

このように運命は戸を叩く、とかなんとか言ってたまたまやってきた借金取りがドアをノックするのに合わせてベートーヴェンがピアノでダダダダーンと弾いてみせた、みたいな与太話をガキのころのおれが知ってたか知らなかったか覚えてないけど、まあピアノで「運命」を弾きゃあそんな感じか、くらいな興味しかなかったろうし、たぶんそのころはまだあのゴルトベルク変奏曲を買ってもなかったろうと思う。

だけどね。この影絵みたいなイラストのジャケットがみょうにココロに引っかかっててね。

しかし中学生や高校生のブンザイでジャケットが気になるからレコードを買うなんてその頃のおれは当然考えもしないし出来もしなかった。だいたいLPレコード買えるのは小遣いチマチマ貯めて3か月で1枚買えれば御の字で、せいぜいが半年に1枚くらいなもんだったんだからこんな得体の知れないジャケットの絵だけが気になるレコードなんて買うわきゃありません。

その影絵で描かれてる一番上のピアニストがグールドで真ん中はベートーヴェン、それからいちばん下がリストです。その頃のおれがグールドの顔を知ってたかどうかわかんないけども、ベートーヴェンやリストは音楽の教科書にだって出てたでしょうから、そうすると残りの一人がこのレコードの演奏者だってことくらいの想像はついてたと思うんだ。

ところがですね。この影絵のようなイラストをしげしげと眺めておりますうちになんとまあその楽聖もピアノの魔術師も、あのグレン・グールドのお父さんが息子のために4本の足を短く切って作ってくれたっていう有名な、めったやたらに低い椅子にムリヤリ座らされグールドのように背中まるめて、膝がきゅうくつなことになってるから満足にペダル操作もできないようなカッコでピアノ弾かされてんだっつうことに初めてこのレコード見てから40年もたって気づいたのであった。

そしてそれに気づいた途端このレコードが欲しくなった。
まったく想定外の展開ってヤツである。
じつに困ったモンである。

つうようなわけで、いつものようになんとはなしに探すでもなく探してたら3か月くらいまえにようやく見つけたのがこの二つ目玉のCOLUMBIA盤なんでした。お値段はたぶん高校生のころCBSソニーの新品を買うのと同じくらいかもしかしたら百円二百円安いかもしれないくらいのモンだったんで、うっかり40年前にお年玉で買ったりしないでよかったよかった。モノには潮時ってのがあるもんなんですね、なんちて。

で、買ったんだから聴いてみました(ごめんグールド)。

んー、すぐ思ったのはピアノから轟音出すつもりなんて毛の先ほどもないグールドがなんでよりによってシンフォニーの、しかもよりによってベートーヴェンの5番のトランスクリプションを弾く気になったんだろうって疑問だった。リストがどういうつもりでこれを手がけたのかぜんぜん知りませんけど、少なくともグールドよりもこれ弾くのにふさわしいパワー全開系ピアニストは現代にだっていくらでもいるだろうと思った(じっさい弾くかどうか別にして)。

それが第2楽章に入ると、うひゃあーこれはグールドだっていきなり引き込まれちゃった。うまく言えないけどこれはもうベートーヴェンじゃなくもちろんリストでもなく、低い椅子にうずくまるように座ってそおーっと鍵盤を撫でるさするグールドの音楽になっててこれがもともとはシンフォニーだったなんてまったく思わせない自由さ加減がすごい。

それにくらべるとほかの3つの楽章はマトモっていうのもナンですけど、なるほどこれはベートーヴェンの交響曲をピアノに移した音楽なんだなって感じがして、グールドの勝手気ままさが最前面に出てる感じでもないんだ。

だからなんていうんだろ。まあふつうだったら緩徐楽章でちょっとひと息入れて第3楽章以降のヤマに備えましょうね皆さん、みたいなところへグールド的ヤマを持ってきちゃってそこへ聴き手の気分を集中させるためにほかの3楽章は意外とフツーな感じで行ったんじゃないかというふうに、おれには聴けてしまったのだった。

まあおれの勝手な聞き違いかもしれないので忘れてくださいまし。

とはいえ、これはやっぱり一種キワモノだよ。
だけど聴いてみるとやっぱりグールドらしいっていうのか、グールドからすればキワモノっていうんじゃなくてグールド的世界を聴かせることのできる曲を先入観なしに探して弾いてただけってことなのかな。いや、だけどそればっかでもなさそうだよな。なにせあれだけの作為と恣意の人だもん。
by god-zi-lla | 2013-09-29 09:57 | 常用レコード絵日記 | Comments(0)
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あれが酔っぱらってないってんだったら、日本にゃひとりの酔っぱらいもいませんやね。おれも長年にわたって風邪薬を飲み過ぎてたんだなあ。ぜーんぜん気がつきませんでした。

こんなレコードをずいぶん昔、数寄屋橋ショッピングセンター(いま名前変わってたよな。知らないけど)2階のハンターで買いました。ジャケット裏上部に値札のセロテープ跡があるのでわかるのね。そういえばあそこの2階ってばフジフォトサロンもなくなって、いまはお料理教室になっちゃってますね。ハンターのあたりは骨董屋街と化していて、それはそれで中古レコード屋の跡地としちゃなんとなく納得できますけどフジフォトサロンが料理教室ってのはちょっとね。

あ、でもカメラマンが教えてるアヤシイ料理教室もあるんだもんなー。
関係ないけど。

でですね。
買ったときもジャケット見て思ったんですよ。A面の「Jitterbug Waltz」と「Music Matador」ってVeeJayの〈MEMORIAL ALBUM〉のA面とおんなじだよな。でも別テイクとかかもしんないぞ。B面は「Juggin' Around」と「Little Ditty」と「Awful Mean」? なにこれ。ぜんぜん知らねー。きいたこともねーぞこんなの。

知らないと買う方向になります。
で買いました。

買ってきてすぐヴィージェイ盤のジャケット見ました。A面2曲とも演奏時間の表記が〈MEMORIAL ALBUM〉と、まるっきしおんなじ。ヤな予感。別テイクじゃなくておんなじもんなんじゃねーのかこれって。うむむ。

で、聴いてみるとまったくおんなじ。あららら。

ガックリしつつも気を取り直して正体不明のB面でございますよ。これはもしかしてドルフィーの未知の演奏なんじゃなかろうか。どこのディスコグラフィにも出てない新発見! しかもジャケットにはキャノンボール・アダレイがゲストって印刷してあるじゃんか。きっとB面はキャノンボール共演。すごい発見ですよこれは。しかしまさかそんなもんがハンターのエサ箱にころがってるわけないよな。なんてね。ブツブツ言いながら聴いたのね多分。もう覚えてないけど。

うーん。「Juggin'…」と「Little…」は大編成コンボつうかスモールオーケストラつうかそんなので、わりかしイケイケなハードバップ。悪かないんです。悪かないんですけどドルフィーはいったいどこ? ドルフィーのソロなんてありませんのさ。まあしかしソロ取ってなくたってドルフィーの入ったバンドって山ほどありますからね。ここにドルフィーがいないとは断言できませんです。

で最後の「Awful…」。あれえ? これはアルトのワンホーン・カルテットじゃあございませんか。いい感じのアルトだよなあ。でもぜってーこれがドルフィーなわけはないじゃん。だれっぽいかっつうとやっぱキャノンボールですかね。たしかにキャノンボールはいるらしい。しかしドルフィーはどこ行った。前の2曲はともかく、なんなんでございますかこれは。

ちぇっ、損したぜ。
そのまんま棚に突っ込んでそのまんま20有余年。

それがきのうふと目に止まったんでした。そういえば昔こんなの買っちゃったんだよなー。ふーん、これってEVERESTレーベルってんだ。エヴェレストってクラシックだとわりかし有名だけど、あそこなのかね。「ARCHIVE OF FOLK & JAZZ MUSIC」って書いてあるけど、そういうシリーズがあったんですかね。

で、なぜか初めてレーベル面の印刷を見てみたんです。
買ったときは見もしなかったのにさ。

ちなみにジャケットにはメンバーもなんにも書いてないの。でもライナーノートはレナード・フェザーが書いてる。この人が書いてるってことは少なくともブートじゃないってことだもんな。

でA面のレーベル。曲名の上に「ERIC DOLPHY」とだけ印刷されてんだね。まあいいやB面。あれ? なにこれ。メンバー書いてあるじゃんか。

ERIC DOLPHY with Benny Green, Nat Adderly, Ed Jones, Frank Foster, Frank Wess, Gene Ammons, Tommy Flanagan, Paul Chambers, "Philly Joe" Jones, Wynton Kelly and "Cannonboll" Adderly


ええー? ベニー・グリーンだとお? ジーン・アモンズぅー? なんじゃこれ。

20有余年ぶり2回目。聴いてみましたもんね。ううむ、そういわれりゃこののほほんとしたトロンボーンはベニー・グリーンかもしんない。ジーン・アモンズだってそういやそうかもな。

ワンホーン・カルテットの3曲目も、いわれてみればピアノはウイントン・ケリーにきこえますね。ベースは弓で弾いててこいつぁたしかにおれの苦手なポール・チェンバースだわあ。つうことは少なくともこの曲はドルフィー関係なしのキャノンボール・アダレイ・カルテットじゃねえのかい? じゃ、前の2曲はなんなんだ。

こうなったら仕方ありません。調べてみました。
そしたらね、よーするにネタ元はB面もVeeJayレーベルなんだな。

「Juggin'…」と「Little…」の2曲はVeeJayのベニー・グリーン・ジーン・アモンズ・オクテット〈The Swingin' est〉ってアルバムからの2曲。案の定メンバーにドルフィーの名前なし。「Awful…」のほうはありゃまこいつはポール・チェンバースの有名盤〈GO!〉の1曲なんだってよ。しかもA面先頭。おらあポール・チェンバース好きじゃないんでこの天下の有名盤持ってないんで、ぜんぜんわかりませんでした。

しかしなんなのこれ。どーしてこーゆーもん作ったわけ? レナード・フェザーもなにやってんの? エヴェレストってクラシックじゃちったあ名の知れたレーベルなんじゃないわけ? それでもってこーゆーインチキ商売していいわけ?

なんかあらためて怒りが込み上げてきたりなんかして。

でもさー。考えてみたら、だから前の持ち主もハンターに売っぱらったんだろうなー。知らずにうれしがって買ったおれがきっとバカだったんだ。そうだよなー、そんな稀少盤だったらハンターになんかころがってないよなー。ばかばか。おれのばか。

というわけで面白いから秘蔵することにします。
なんの価値もないと思うけど。

でもあまりにもくっだらねーエントリなんで罪滅ぼしで申し添えますけど、ドルフィーの「ミュージック・マタドール」はドルフィーのディスコグラフィのなかでも一、二を争う異色作だと思うね。ドルフィーの作曲じゃありませんけども、これはむしろソニー・ロリンズが愛奏しててもいいような楽しい曲です。ご存じない方はいちどお試しあれ。

ドルフィーって人は基本的に楽しく演奏する人なんだけどね。どんな曲でも。
音楽に人生の苦悩を詰め込んだりするのは、ドルフィーの流儀じゃなかったんだと思うよ。
だからコルトレーンとずっといっしょにはやれなかった。おれはそう思ってんですけどね。
by god-zi-lla | 2009-02-18 18:11 | 常用レコード絵日記 | Comments(4)
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おれもありましたよピピエコさん。神保町すずらん通りの「ニューなんちゃら」。敢えて一部名前を秘しますがとにかく学生のときからちょくちょく行ってた安居酒屋。

学生時代の仲間数人とあるとき「なつかしいねえ」なんて言いながら入ったんですけど、けっこうな品数のツマミ頼んだらどれも全員ちゃんと口にできないの。もうひたすらチューハイかなんか飲むだけ。「いやーおれたちこんなモン食ってたのかあ」一同感慨深げでございます。

けっきょくほとんど手をつけることもできずに店を出ることになって、ちょうど同じ座敷のとなりのテーブルにやってきたおれらの後輩と思しき学生数名に「もしよかったら、これ食ってくんない?」って言ったら「えーいいんすかあ。ありがとうございます」と喜んで食っておりましたが、しかし頼もしい後輩というべきなのか浅ましいやつらやなあと嘆くべきなのか。

まあこんなものをうまそうに食えるのも若いうちだけだから、たんとお食いでないかい。でもまあおまえさんがたも50過ぎたら安い居酒屋はヤメといたほうがいいよ。

また話は違うんだけどさ。

「真逆」ってコトバがさいきんあるじゃないですか「まぎゃく」。最近てのはね手元にある1995年発行の「大辞泉」には出てないのね。すくなくともそのころはまだコトバとして存在してなかったか辞書に取られるほど人口に膾炙してなかったかのどっちかだよな。だから最近のコトバ。

あ、また話は別になりますけども、この古い辞書てえものがお手元にあるのならば、こいつはあとあといろいろ楽しめますので取っとくとよいですよ。あーこのコトバはこの時代にはなかったんだあとか、こいつは見たことも聞いたこともないコトバだなあとか、いまと意味が違ってんじゃんとかね。

で、なんだっけ。「真逆」。
なんかさ、もう世の中じゃ認知されちゃってんのかもしれないですけど、おれこのコトバ大嫌いなの。理由は自分でもわかりませんけどもしかするとこの湯桶読みの語感がイヤなのかもしれない。まあコトバなんてえものはどんどん変わってくもんでしょうから、あたしゃいいの悪いの言いませんけどね。

でも嫌いなものは嫌い。

それはともかくこの「真逆」(ATOKがなんのタメライもなく変換しやがんのがまた憎々しいぜ)。おれ初めて文字として目にしたとき「まさか」って読んじゃいましたけどね。これ漱石先生ご愛用の当て字のひとつだよな。「幸せ」を「仕合せ」って書いたりさ。だからまあそういうことでいえば文字としちゃあ古い本好きはよく目にしてた文字ではあるんだけどね。

だだまあ考えると漱石先生の用法はまるっきり当て字なとこへもってきて、ちかごろの「まぎゃく」のほうはたしかに字面と意味することが一体だからなあ。もしかすると漱石先生じゃっかん不利だったりしますかね。おれは嫌いだけどさ。

いかんなあ。枝線に入ったっきり戻れない。

写真のレーベルでございますが、なんか浮いてる感じでしょ。
ドン・シュリッテン主宰ザナドゥ・レーベルの〈HAMPTON HAWES MEMORIAL ALBUM〉(米盤)。もう20年以上むかし新品で買ってジャケットから取り出したときにはもうこの状態でございましたね。レーベル紙がぽこぽこ浮いてんの。

なんでなんだろうなあ。湿気でも吸ったんかなあとか当時は思ったんですがまあ盤そのものはどこもなんともなくて普通に再生できるもんだから、ジャケットから出すたびに「直ってねえなあ。湿気吸ってたんだったら乾くと戻りそうなもんだけどなあ」なんてちょっと思うだけで、そのまんま原因追及するでもなく月日は流れたんでした。

で、あるとき山口克巳さんの名著「LPレコード再発見 円盤に棲む魔物の魅力に迫る」(誠文堂新光社。2003年刊)を読んでたら

 かわいいプレスミスをもうひとつ。レーベルが波打って、ぶかぶかのレコードを持っていませんか? これはレーベル用紙が2枚重なってる場合が多い。センターの穴をルーペでのぞくと、下にレーベルがついているかどうかわかるので、ついていたら、上のぶかぶかのレーベルを剥がすと、真新しいレーベルが顔を出す。これは気分がいい。


おーあのレコードはこれではありませぬか。さっそく穴の縁をよく見てみますてえと、なるほどもう1枚レーベル紙があるのが見えます。なるほどねえ。しかしこういうミスって日本のレコードだとあんまり見かけませんな。品質管理がしっかりしてんでしょうね。だからいまどき世界のレコード市場で日本盤が比較的高値で取引されてんだな。

ちなみにあたくしはなんかもったいないのでこのぶよぶよレーベルをひっぺがすつもりは毛頭ございませんの。なんか楽しいじゃん。べつに困ることもないし。レーベル2枚ついててオトクだしさ。

馬鹿だねえ。
by god-zi-lla | 2009-02-10 11:16 | 常用レコード絵日記 | Comments(6)
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いやー1年半ぶりですよこの「へんなレコード」シリーズも。そうたくさんレコード持ってるわけじゃないしヘンなレコードばっか選って買ってるわけないから簡単にネタ切れしたのね。もうちょっとやれると思ったんだけど意外とマトモだったんだよなーおれのレコード棚ってば。

まーそれはともかく本日お目にかけますものはてえと、このまえ渋谷で買ってきたなかの1枚でロバータ・フラックなんでございます。

えーと。わかりますかねこれどこがヘンか。
右がジャケットおもて面で左が裏面なんですけどね。カットアウトの穴の位置でおわかりのよーに、レコードが顔出したまんまそおーっと裏返して写真撮ったんです。

で、問題はレコードが顔出してるジャケットの「レコード出し入れ口」つうか、まあ名前あるんだかないんだかわかりませんけども、そこなんです。おかしいでしょ。え? 意味わかんないすか?

えーとですね。左の表側のとこ見るとジャケットの上辺に「口」があるように見えますよね。つーかこれって見えるんじゃなくてその通りだろがというご意見もあろうかと存じます。

でもね左側の裏面よく見てくださいまし。わかんないすか。じゃあ下の拡大写真。ジャケ裏左上角あたりの拡大。わかりにくいときは写真クリックしてちょ。
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拡大して見るとジャケット表側だと「上辺」だと見えてたとこが「下辺」になってんです。つまり裏と表で天地逆に印刷してあるんですよ。印刷そのものはさ。でも通常はジャケットの「右辺」か「左辺」にあるはずの「レコード出し入れ口」が、ジャケット表側から見れば「上辺」に裏側から見れば「下辺」になってるわけです。

ん? いまいちよくわかんないってか? んー。
でさ。じゃあこのジャケットの「背」はどこなんだっつうと。
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つまり一番上の写真の右側、ジャケットおもて面のこの写真でいうと「下辺」が「背」なのよ。つまりのつまり、このジャケットってばタイトル文字が横倒しになってるってことなんだな。つうかデザイン全体を横倒しにしちまったっつうかさ。

だからどうしたってか?

うーん。だからさ、ジャケットの表を見てるぶんにはまあ「あーこのジャケットはレコードを上から出し入れすんのね」で済むっちゃー済むわけだけどもさ。これがあなた、レコード入ったまんまひっくり返して裏ジャケの能書きでも読もうとしてごらんなさいな。文字読める状態だと「レコード出し入れ口」は下向いてんだからね。

うっかりすりゃあレコードそのまま床にストンですよストン。
だからこんな人迷惑な困ったジャケットってそうそうあるもんじゃありませんよって、そういうことなんですけどね。

よくわかりません?

だからその。よくわかんないくらいヘンなジャケットだってことなの!
(でもロバータ・フラックはなごめる)
by god-zi-lla | 2008-10-31 16:07 | 常用レコード絵日記 | Comments(2)
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まあオーディオのほうはあんまり悩まないようにしよっと。

そんなこともあって久しぶりの「ヘンなレコード」。っても、あたしゃべつだん何万枚もレコードコレクションのあるような大コレクターじゃなくて、たんに中学生のころから30有余年ちまちまと小遣い銭貯めてレコード買ってきたガキなもんですから、たまたまその中に数枚ヘンなのが混じってるだけのことでそうそう変わったレコード持ってるわけでもなくそろそろネタ切れで店じまい近し。

これはローランド・カークのアトランティック盤「The Case of the 3 Sided Dream in Audio Color」2枚組レコードですね。2枚組だからまあふつう(てゆうか必ず)4面あるわけで写真に写ってる盤面が「D面」つうか「4面」つうか「FOUR」とある最終面なんだけども、レーベルのよく曲名が印刷してあるところを見てもらいますてえと、なんだかグダグダと能書きが書いてあんだよね。

よーするに「この面にはミゾはあるけども音楽は入ってません、レコード針の保護のためにミゾ切ってあるだけだもんね」みたいなことが書いてあるのね。ジャケット見ると「THREE」(3面)までの曲名は印刷されてるけどもこの面のことはなにも書かれてません。そりゃそうだよな何も入ってないんだから。

しかしこのレーベルの文字はどーもアヤシイ。こんなに長々と言い訳臭く書き連ねる必要があるんか? よく考えると(考えなくても)なんかワザとらしいぞ。そもそもツルツルのノッペラボーじゃホントにマズいんか。だって片面ツルツルのレコードだってちゃんと世の中には存在してるぜ。

で、疑惑の音溝に当然針は降ろされるわけだな。

無音。1分経過、無音。

5分たっても無音。

10分たってもやはり無音。

こりゃホントに無音なのかあと思ってそろそろ針を上げようとするとスピーカーから突然電話で会話する男女の声。なんだこりゃ、なんて言ってんだろう。ラーサーンの音楽について何か言ってるような気がするんだけど語学力ないのでわからんぞなもし。そして電話は切れる。んーむ。

ちなみにあとで米盤のCDも買いましたけど、そしたらこれには最初っからトラック名として「Telephon Conversation」て印刷されててなんだこれじゃつまんねーじゃんかよ。反則だぞ。でもCDプレーヤーのカウンターだけが刻々と時間を刻む無音部分はちゃんとあるんだけどさ。

でもなんでこんな仕掛けしたんでしょうか。まーラーサーン・ローランド・カークだからこういうのもアリなんだろうなあ。とヘンに納得できてしまうところがやっぱスゴいような気がする。

あっ、そういえばラーサーンのDVD買ったままで見てなかったのを思い出した。仕事テキトーに切り上げて早く帰ろっと。うぷぷ。

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The Case of the 3 Sided Dream in Audio Color / Rahsaan Roland Kirk
(ATLANTIC SD1674 2LPs)
by god-zi-lla | 2007-04-17 15:02 | 常用レコード絵日記 | Comments(0)
d0027243_2443811.jpgドラゴンズ優勝。阪神もあれだけナゴヤドームで負けてちゃな。まあ今岡以下大勢の故障者が出たのによく最後まで頑張りました。

それはともかくこのレコードね。いやー買ったのは20年も前だけど、これ見たとき一瞬事態を飲み込めませんでしたもんね。プレスティッジのトレードマークが真っ二つ! どうしたらこういうことになるんでしょうかね。3枚組ボックスセットの1枚だけがこの状態。1964年4月17、18日ドルフィーを含むミンガスグループのパリ・コンサートのライヴ盤でイタリアプレスの新品を買ったんだな。

最初っからやぶけてたレーベル紙を塩ビのかたまりの上に乗っけてプレスしたからこうなったのか、はたまたプレスするときにレーベル紙のはじっこが引っ張られていってこうなっちゃったのか。どっちにしたって杜撰すぎるぜイタリア。ぜってえ作業中自分の手元見てなかったって。もしかして女口説きながらレコードプレスしてたんじゃねえのかイタリア人だから(偏見すか)。

これさ、ちぎれた部分に送り溝がくっきりプレスされちゃっててさ(写真クリックして拡大するとわかります)、ここもしっかり針は通るんですよ。演奏部分の溝にかかってたらそりゃあクレームつけてたと思うけど、まあ実害ないし面白いから許す。
by god-zi-lla | 2006-10-11 11:55 | 常用レコード絵日記 | Comments(0)
d0027243_121086.jpg本屋でスイングジャーナル増刊「ジャズ読本2006」を立ち読みしてたら、「いーぐる」のおじさんが「秘蔵の名盤」だかなんだかのコーナーでこれをそのなかの1枚に挙げてた。

しかし、へそ曲がりな人だよねえ。これブートでっせ。正しくはブートレッグ。そんなもん普通「名盤」て紹介せんて。

タイトルがJAZZ FESTIVAL JILL EVANS & STING.MILES DAVIS

ギル・エヴァンスの名前いきなり誤植。ジルじゃないってば!。よく見るとジャケットもレーベルもギルの名前はぜーんぶ誤植。
しかもね、このレコードのどこにもマイルス出てきません。ジャケットには写真まで麗々しく載せてるけどさ。
まーブートなんて、そんなもんだけどな。

で中身はというとイタリアのペルージャ・ジャズ・フェスティヴァルのステージで、ギル・エヴァンス・オーケストラをバックにスティングが歌いまくってる3枚組。
どうやらこの音源は、いまはCDで手に入るようだけど、中身はすごくいいよお。音もそんなに悪くないし。

これはけっして怪しいルートで買ったんじゃなくて、ふつうにユニオンの店頭で新譜として買いました。そこそこの数が入荷してたようなので持ってる人はけっこういるんじゃないかね。ジャケットもモノクロだけどちゃんとした印刷で、それなりの数生産してるだろうからね。
といっても20年も前の話ですけど。

でもね、なにがヘンて、チャチなペラジャケに無理やりレコード3枚詰め込んであるんだよ。
これ買うとき店頭で手に取って「なんかミョーに重てえレコードだな」と思ったのを、いまでもよく覚えてます。まさかこんな薄っぺらい隙間にレコード3枚も押し込んであると思わんもんなー。
by god-zi-lla | 2005-12-27 01:56 | 常用レコード絵日記 | Comments(0)