神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

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秋の工作まつり 年越しちまったぜい(その6)この際カタつけようぜ(その7) 合併号、なんちて。_d0027243_11372379.jpg




でターミナルを背面に取り付け、ケーブルを回路図どおりに結線していった。スピーカーユニットの入力端子がファストン端子対応なのでケーブル側に端子を圧着ペンチで取り付けた。そこまでするかどうかわかんないけど後日ユニットをもっと上等なヤツにしてみたくなったりしたときには、ハンダ付けしちゃうよりファストン端子のほうがラクでいいしね。

吸音材にはずいぶん前にだれかに貰った断熱材のようなものの切れっぱしを少しだけちぎって、ごく控えめに入れてみました。長岡先生は「入れなくてもよい」と書いておられますから入れすぎは禁物でしょ。

つうわけで外側は最低ランクのラワンベニヤのしかも使い古しでめちゃくちゃ汚らしいけど、とにかくあとユニットを取り付けさえすれば音は出せるってとこまできたぞ。根性なしのおれにしたらたいしたモンだ。自分で自分をホメちゃおうかしら。

以上が「その6」なのであった。











秋の工作まつり 年越しちまったぜい(その6)この際カタつけようぜ(その7) 合併号、なんちて。_d0027243_15271830.jpg



そしてとうとうユニットもメデタク取り付けられ背後のターミナルにはスピーカーケーブルが繋がった。ドライヴするパワーアンプはエレキットのKT88シングルなり。BTLアンプもデジタルアンプも左右のグランドが独立してるからヘタするとマトリックス接続すると壊れるかもしれなのでシングルエンドのアンプじゃなきゃいけないらしい。パワーアンプより上流はうちのふだんのステレオ装置です。

いやこれがなかなかケナゲというか、カワイイ音で鳴るのよ。フォステクスの小型フルレンジつうと40年以上も昔FE103を使ったっきりだけど、あれは同じエンクロージュアでユニットだけFE103からパイオニアのPE101に取り替えたときに、なるほど人によっちゃ103はカサカサ紙臭い音がするってのはこういうのを言うのかとパイオニアと比べて初めて気づいた。

そういう感じはこのユニットにはないね。それが技術の進歩というもんなんだろうな。当時のFE103の値段と比べたってこのP800Kはその半分くらいなんだから、考えてみりゃあスゴいことだよ。

だけどまあ8センチつう小口径でハコも小さいし、特殊な結線で総合的な能率も高くないから音量的には限られてるし迫力のある低音なんて当然出ない。なにしろ長岡先生はテレビ用のサラウンドスピーカーとして設計したっていうんだから、あくまでもこっちからスピーカーににじり寄り、コイツがよく鳴らしてくれそうな音源を自分ちの棚やハードディスクのなかから見つけ出して、ときに不思議な感じでさやさやと広がる「音場感」を楽しむスピーカーだな。

で、ふつう考えるとワンポイントマイクでシンプルに録音した音源だと自然な広がり感が出ていいわけで、じっさいそういう録音の例えばヨーロッパの田舎の古い教会で録音された(よーく聴いてると鳥の鳴き声など屋外の環境音も入ってるような)リュートの演奏なんていうのをかけて、耳を澄ませて聞き耳を立てて聴くようにしてみるとこれは案の定いいんだ。

だけどワンポイントマイク録音をウリにしたギター独奏のスタジオ録音CDが意外と面白味がなくて、これはいったいどういうことなんだと思ったりする。

いっぽう意図的に位相をいじってるらしい最近の音楽のなかに、え、なにこれ、みたいなヘンなところから音がきこえるような箇所があったりして(かといって全体がそういう面白さの連続ってわけでもなかったり)、なかなかこれは一筋縄ではいかんなあというか、一筋縄でいかんのはむしろレコードやCDほかヨノナカに存在するいろんな音源のほうかもしれないと思ったりしてさ。

なんていろんな音楽を取っ替えひっかえ面白がって聴き続け、いっときはランサーよりこっちを聴いてる時間のほうが長かったりしたんであった。

まあそれにしてもこの外側の小汚さをなんとかしてやんないとなー。このままじゃそのうち音の面白さよりもガワの小汚さに嫌気がさしちゃいそうな気がするもんだから、いったんユニットを取り外して(ファストン端子接続にしといてよかった)外装を小ぎれいにする作業に取りかかったのが昨年暮れのことなんでした。

でそのまま年末年始で作業中断、なにをするにしても屋外仕事はちょいとツラいしね。かといって室内で表面に紙やすりかけたり塗装したりもできないしさ。

まあ、万が一運良くキレイに仕上がるようなことがあったら自慢たらたらの(その8)もあるかもしれない。

つうわけで(その7)おしまい。






by god-zi-lla | 2019-01-11 21:18 | オーディオもねぇ… | Comments(2)
秋の工作まつり 冬になっちまったぜい(その5)_d0027243_11594505.jpg



で、こうなった。

ご指摘のとおりセンターのバッフル両サイドの木口は45度で隣り合ったバッフルと接してるんだけど、おれのような横着でイイカゲンな人間はここをナナメに切ろうなんて考えない。ここはなんかテキトーな木っ端で埋めてやろう。それがなきゃエポキシパテで埋めるってのはどーだ。なにしろ正攻法で正々堂々正面突破を図るなんて「正」の字が3個も入ってるような人生ほど苦手なものはない。

でまあ、三角形の断面の工作用の木ってハンズとか行けばいろいろあるよなー。近所のホームセンターにはないだろうけどさ。なんて思いながら洗剤かなんか買いに行くついでに材木コーナー覗いたら、ちゃんとあるじゃんか長辺1.5センチくらいの直角二等辺三角形の断面の朴の木が。

これで埋めたの図が上なんである。めでたしめでたし。

そしてどうだ。遠目にはちゃんとハコになったように見えるではないか。よし、ここまできたらもうこっちのモンのような気がしてきたぞ。

ところで長岡先生はオリジナルの試作時にはユニットに繋ぐケーブルをバスレフポートから直出ししたようで、ちゃんと作るときはターミナルをリアバッフルに取り付けなさいよ、みたいなことが書いてある。そしてターミナルはひと組手元にあるんだ。


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これね。今回「ハコ」に切り刻まれる前のベニヤが平面バッフルだったときからずっとユニットにぶる下がってた、どこのメーカーの製品とも知れないスプリング式のスピーカーターミナルなり。もしコイツを使わないでしまいこんだりすると、このターミナルはそのままパーツ箱のコヤシになって形見分けの対象にもならずに捨てられる可能性が大きい(そういうのが、いっぱいあるのよね)。

ところでこのスプリング式のスピーカーターミナルなんですけどね。だいたい安物のスピーカーシステムに付いてるのはこのたぐいの物件である。安いプリメインアンプの出力端子なんかもそうだな。

たいがいのリッパなオーディオマニア諸賢はこういうターミナルには見向きもしませんが、おれはこれが大好きでね。つか、なんでこの手の端子が安物として隅っこのほうに追いやられてるのかがわからない。近ごろのたいていのスピーカーの入力端子はバナナプラグも刺せるようになった比較的大型のネジ式のターミナルが付いてるわけだ。


だけどさ。あらゆるネジは緩む。つかネジってのは締めるためのものだが同時に緩めるためのものでもある。だからもう緩むのが必然である。どんなに強く締め込んでも時がたてば徐々に緩んでくる。緩まないようにラッチの付いたターミナルなんて見たこともない(あってもいいような気がするんだけどね)。

しかもあまり締めすぎるのはかえって音に悪いそうでトルク管理をしろなんてことまで言う。きつく締めてないネジはなおさら緩む。一瞬もとどまることなく緩み続けるネジの締め付けトルクを常時管理するなんてじつにご苦労さまなことである(トルク管理をするってことはそういうことでしょうから、それをしたくないんだったらやっぱラッチ付きのネジは必須だな)。

そこいくってえとこのスプリング式のターミナルは緩まないようにするためにスプリングを入れて接点を常時一定のチカラでもって押さえ続けてるわけだ。安物でエエカゲンかと思えばこっちのほうがよっぽど合理的なんじゃあるまいか。

べつにいいんですけどね。こんなものは好き好きだから。

で、とにかくこのスピーカーターミナルを2面あるリアバッフルのおのおのにひとつずつ取り付ける前に「内部配線」を行ったわけである。フルレンジユニットだからネットワークってのはないんだけど、なにしろマトリックススピーカーなのでユニットからターミナルへ一直線に電線を繋げばいいってもんではない。つか、ここんとこが一番のキモというもんだろう。



秋の工作まつり 冬になっちまったぜい(その5)_d0027243_09415323.jpg


右チャンネルのターミナルのグランド端子は空いたまま。完全な文系アタマのおれはクラクラするのみ。しかしすでにこの数十年、世間ではあまたのマトリックススピーカーが作り続けられてきたのでしょうから(そうでもないのか)、ここは長岡鉄男先生を信じるのみ。




by god-zi-lla | 2018-12-14 09:50 | オーディオもねぇ… | Comments(0)
秋の工作まつり やっつけ仕事の露見ロール(その4)_d0027243_20121916.jpg



前のと同じ写真じゃんよ、とお思いでしょうが違うんである。中央に突き出した煙突状の物体がバスレフダクトです。そして下敷きになってる板が四角い穴の開いた「天板」で、もうその天板の裏側にバスレフダクトは接着されてるんであった。

で、三つのバッフルと2枚の背板の5枚のパーツで構成された変形五角形のボディのうちセンターチャンネルの1枚を除く4枚はすでに接着されており、その状態でダクトの付いた天板の上に乗せ、さらに左右のバッフル板の間にセンターのバッフル板を合わせて様子を見ているところなんだけど、カメラのこっち側ではおれがガクゼンとしてるのであった。

なんで合わないのよ。

ここに及んでついに木取りのイイカゲンさとノコ引きのテキトーさが全部まとめて露見してしまったんであった。

こうなるとは思ってたんだけど、もしかしてウマいことごまかせないかなーなんて思ってたんだけどね。とてもちょちょちょいとゴマカせるような狂い方ではなかった。

幸いにしてバッフル3枚と背板2枚の天地の寸法はほぼ正確に切り出せたようなんだが、変形五角形状態にして天板の上に乗っけてみたところ、なんか天板の変形五角形とガワ板5枚で囲まれた変形五角形のカタチが違うじゃんか。ありゃま。

ありゃまじゃねーっつの。




(そのうちまた)

by god-zi-lla | 2018-11-25 20:39 | オーディオもねぇ… | Comments(2)
秋の工作まつり うふふ、というより、とほほ(その3)_d0027243_09300687.jpg


つうわけで部材の切り出しは無事終わったのである(かのように見えた)。

で写真は組み立て始めたところじゃなくって、セロテープで仮組みしてるところなんでした。こうしてみるとまったく寸法の合わないパーツを切り出してしまったなんてことはなさそうだな。おっしゃあー、だいたい合ってるぞ。

しかしね、「だいたい合ってる」でいいわけがないんである。

ここが苦悩と混乱の日々の始まりなのであった。そしてこんにちまで終わりはまだ来ていないのである。

右に見える紙はせんだっての試聴のさいに参考資料としてもらったステレオ誌のバックナンバーのコピーで、今回はこのペラ1枚だけを見ながら作ってるのでした。でもね、長岡式の図面は木取り図の各部材に番号が振ってあるのを番号順に組み付けていけばいいようになってるから大丈夫なんです。ただし、ちゃんと工作できる人には。だからおれは全然大丈夫じゃなかった。

上に乗っかってる木片はバスレフのダクト。天板の四角い穴ボコにぶる下がって「管」になるわけです。そして4辺のうち2辺は底板にも接着して天地を強固に繋いで固定する、いわゆるブレーシングを兼ねるわけだ。こりゃあ秀逸な発想だよなあ、さすが長岡先生と感心する。

んだけど、よく見ると木片四つはみんな同じ長さなのよ。ホントは4枚のうち2枚は短くしてダクトの開口部にならなきゃいけない。ようするに切り間違ってんのさ。しかもこの写真をiPhoneで撮ったときはそのことにまーったく気づいてない。

このあと組み立て始めてようやっと事態に気づき、一度片付けたノコギリを慌てて取り出してこのうち2枚を数センチ切り飛ばす。逆だったらアウチだった。

一事が万事これなのであった。



(そのうちまた)

by god-zi-lla | 2018-11-18 10:38 | オーディオもねぇ… | Comments(0)
秋の工作まつり、とかなんとか言っちゃってさ(その2)_d0027243_09295089.jpg


で、バリレラは置いといて切った貼ったの工作だ。

丸い穴を新たにひとつ開け古い穴と合わせて計3個。写真に見える四角い穴はバスレフのダクト。こういう穴も東急ハンズとかのカットサービスに図面で指定して頼めば、こともなげにやってくれるんだが自分でやるとなるとこれもまたね。ぢつはこんなちっこい四角の穴なんて屁みたいなもんだと思ってたらあに図らんや。自在錐で丸い穴ボコ開けるほうがよっぽど簡単だった。いやーしかしベニヤが厚さ9ミリでよかったぜ。本来の仕様の12ミリだったら死んでたね。ホームセンターやハンズのカットサービスってほんとにありがたいもんだと、こうやって久しぶりに手でノコギリ引いて痛感したのであった。

なにしろ生まれついての意志薄弱なもんだからさ。うかうかとスピーカー工作なんて始めたものの、ひょっとすると途中でヤル気を失ってすべてがパーになる可能性が半分以上あると思ってた。たぶん最難関が部材の切り出しだろうな。切り終えるまでは追加で必要なユニット1本も買わないでおこう。

そしたら案の定ベニヤを床に置いて鉛筆と定規で木取りをしたところで止まっちゃって手が動かない。天気が悪いとか隣近所に迷惑かけるとか工作台を引っぱり出すのがメンドいとか方角が悪いとか酒が足らないとか、ネガティヴな理由を考え出しちゃあ仕事を先送りしてまったく落語に出てくる怠け者の大工かおれは。

それでもなんとかある晴れた日の午前10時ころ、よーしやるぞとおれにしちゃあ珍しく気合いなんかふり絞って昼メシも食わずにおよそ半日、後半はくたびれてノコギリ握る右手の握力がなくなってくるのも構わず一気呵成に切り出した。いやもう頑張った自分がカワイくてカワイくてさ。こういうの自己肯定感っていうんですか。ほーらこれで完成したも同然じゃんかとすっかり思い上がってしまったんである。

よしよし、あとは組み立てるだけだ。


(ほんと、つくづくオメデタイ野郎だぜ)

by god-zi-lla | 2018-11-11 23:22 | オーディオもねぇ… | Comments(0)
秋の工作まつり、なんてね(その1)_d0027243_06413346.jpg


でまあ、そも「マトリックススピーカー」とは何ぞやというモンダイがあるわけだが、もともとの考え方はアメリカのかつて真空管アンプメーカーとして名前を馳せたダイナコの創業者ハフラーさんが考案して特許を持ってたというような話なんだそうだが、いまあるカタチを作ったのは我らが長岡鉄男先生である。

で、マトリックススピーカーとは何ぞやということについては上の写真、長岡鉄男・著〈現代に甦る、究極のオーディオ 観音力〉(音楽之友社)つうムックのなかの「マトリックススピーカーの原理」という項目を見てくださいまし。PCなら写真クリックすると読めるかもしれない。

ようはあくまで長岡鉄男が言うところのマトリックススピーカーとは何ぞやということだからね。ハフラーさんがどういう発明をしたかというのはとりあえず脇へ置いといて。

で先生によれば1個のハコにセンターと左右にスピーカーユニットが取り付いていて、「センター」は右チャンネルと左チャンネルの信号を混ぜた音、「左」は左チャンネルから右チャンネルの信号を引いた音。そして「右」からは逆に右チャンネルから左チャンネルの信号を引いた音を出そうというスピーカーで、それによって聴感上面白い効果が認められる(認められないばやいもある)っていうんだな。

じつは前のエントリーで触れた「長岡派」氏のお宅へ以前D-55バックロードホーンを拝聴しに伺ったことがあってね。そのときリスニングルームの片隅にあったMX-15つう型番のマトリックススピーカーをついでに聴かせてもらってたんだよ。そしたらこれが滅法面白くってさ。簡単に言っちゃうとマトリックススピーカーつうのはいわゆるサラウンド再生を1本のスピーカーでやっちゃうためのスピーカーなわけだが、意外なことにコイツで聴くモノラル録音もなかなか良いんだ。

なんでなんだと思ったらつまりセンターのスピーカーがキモなんですってね。ようするにおれらの普段のステレオ環境でモノラル音源を再生すると左右のスピーカーの間の空中に結ばれた「虚像」(ファントム・チャンネルっていうのかな)を聴いてるわけだ。それがマトリックススピーカーのセンターユニットは左右チャンネルの合成信号を再生してるので、モノラルなら右も左もへったくれもない「実像」がまん真ん中のスピーカーから直接飛び出してくる(リクツの上では『R=L』なので『R-L=0』、『L-R=0』だから左右のスピーカーから音は出ない)。

つまり「モノラルレコードはモノラルスピーカーで再生するのがホントなんだぜ」といわれるアレを、どうも知らず知らずのうちに(いや知らなかったのはおれだけかもしれないが)実現しちゃってるということらしいのであった。おー、いいよね。それってサイコーじゃん。

つうようなわけで邪魔な板っぺらでいろいろ楽しめそうな予感がして、結構ウキウキしながら作業に取りかかったんでした。

ところでスピーカー工作つうのはきょうび図面を持って東急ハンズなりホームセンターなりへ行き、お誂え向きの材木を見つくろったうえで部材のカットサービス(っても当然有料だけどさ)を利用して切り出してもらうというのが常識なわけで、自分で木取りして材木を切るところからやるのはよほど木工作業に精通した人だけだ。

むかしおれらが高校生のころはまだホームセンターも東急ハンズもなかったから、最初に作ったスピーカーは近所の材木屋から15ミリ厚サブロクのラワンベニヤ2枚を担いで帰り(すごく重たい)、電動丸ノコなんて持ってませんからふつうのノコギリでまる2日、手のひらにマメができるまで切って切って切りまくったもんだった。

そうすると本人もヘロヘロだが切り出した部材の木口もヘロヘロである。当然そいつを組み立てりゃあスキ間だらけのハコが出来上がらざるをえないわけだが、そこをコーキングボンドと釘で強引に作っちゃうんである。だけど正確に部材を切り出せないんだから仕方ありません。けっこう当時はみんなそうやってたんじゃないかしらん(おれだけかな)。

で、その日々が突如よみがえったんである。

しかもだよ。なにしろこれから切り出そうって材はベニヤのまん中らへんのテキトーな位置に丸い穴を開けた平面バッフルの残骸である。しかもその穴ボコを流用しようっつうんだから、その穴ボコを基準に木取りしなきゃなんない。ふつうだったら合板のカドから始めるよな。工場で製材された木材はちゃんと直角が出て木口は直線になってるっていう前提ですから、カドから寸法取って木取りしていけばほぼ間違いはないもんである。

ところがこちとら中央に開けた穴を基準に切り出そうってんだから、もう最初っから直角も直線もかなりヤバい(前のエントリーの写真参照)。

じつはもうこの時点でちょっと後悔しはじめてたりして。

だけどやると決めたんだしさ。すでに開いてる穴ふたつを基準に(すでに開いてるから円の中心もどこだかわからない)、記事のコピーの木取り図から寸法を拾いながらベニヤの上に鉛筆で線を引いてくわけだ。板のまん中から部材切り出すからノコを引く回数も無駄に多い。

不要品のリサイクルのためにここまでするかよ。

なにが楽勝だってんだ。

ひとを呪わば穴ふたつ。



(to be continued)


by god-zi-lla | 2018-11-09 07:01 | オーディオもねぇ… | Comments(0)
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そもそものコトの発端はコイツであった。

ぢつは1年とちょっと、それを物置部屋のレコード棚の前にユニットだけ外した状態で立て掛けてあったんだよ。しかしなにしろ縦90センチ幅45センチがステレオで2枚、当然のことながらすっげー邪魔なんである。棚のちょうどコルトレーンからアート・ペッパーを経てクリフォード・ブラウン、ドン・チェリー。ピアノに移ってハンプトン・ホーズあたりまでがとっても取り出しづらくってね。とにかく近いうちになんとかせにゃあならん。この板っぺらを捨てるか別のことに使うか。

だけど、せっかく丸い穴を自在錐なんて道具まで新たに買って開けたんだからさ。この穴ボコと穴ボコ開けたおれの労力をなんとか有効活用する手立てはないものか。そうするとまあ普通考えればスピーカーだよな、ハコ型の。

板っぺらのまま立て掛けとくとすごく邪魔だけど、これで作れるスピーカーの箱ならそんなに大きくはならないでしょうからね。出しとくにしてもしまい込むにしても、そのほうが扱いやすいってもんだ。でも何作る? ちっこいスピーカーというと一番古いのがテレビに繋げてあるボーズの30年選手〈101〉、休養中のタイムドメインの〈mini〉、物置部屋のチューナーに繋げたモニターオーディオの〈Radius90〉と3セットも転がってるんだぜ。いらねーだろ、もうこれ以上。

でまあ、手もアタマも動かないまま時は無為に過ぎた今年の秋口のある日、都内某所で長岡鉄男先生設計のマトリックススピーカーMX-15を長岡派のある人が雑誌の付録の5センチフルレンジユニット用にダウンサイズしたのを聴かしてくれたんであった。

こいつがじつに可愛くもケナゲなスピーカーちゃんでね。ちっこいくせに音は一人前だしソフトによっちゃサウンドが四方八方に飛び散って楽しい。うおー、これだこれだこれだ。これ作ろう。しかもその方が資料としてMX-15初出の「ステレオ」誌の製作記事のコピーまで下さりまして。なにしろ8センチユニットは2本ウチにあるんだ。しかも穴ボコはすでに二つ加工済みである。板っきれはたぶんこれで足りるだろう。ユニット1本買い足して穴ボコも1個開けなきゃならないけど、作るハコはひとつっきりだしな。なんだ、楽勝じゃんよ。

と、れいによってモノゴトはじつに軽率な思い違いによって始まってしまったんである。





(to be continued 3回くらい続けるつもり)

by god-zi-lla | 2018-11-07 20:24 | オーディオもねぇ… | Comments(0)