神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla
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いまごろ桜かよ、なんてことは言わないんだよ。人生に理由は不要。

これは3月28日おじいさんの花見へ行く途中、国立劇場の前庭。花の向こうに透かして見えるのは劇場の建物の校倉風な外観。築半世紀を超えるはずなのに古びて見えない建物の外観つうのは、やっぱ優れた建築ってことなんだろうな。

国立劇場のとなりには最高裁。どっちも同じように国の施設だと思うんだけど、ふたつの敷地の境の塀の上には鉄条網が張られてるって知ってる? いとすさまじき光景なり。




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これも国立劇場。桜のツボミの色の濃いのがまたいいよね。




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それから歩いて千鳥ヶ淵。貸しボート屋には長蛇の列。
せっかくあれだけ並んで乗ったんだから、みんな桜の枝の下をくぐりたいってキモチはわかるんだけどね。右の足こぎボートと母子の乗るボートは完全に衝突してる。なによアンタ、どこ見て漕いでんのよっ! ったくもーこのバカっ  とお母ちゃん怒ってオールでぐいーっと足こぎボートを押しのけ中。

そしてその親子の左手前から女性ふたりの乗るボートが前方をまったく確認せず足こぎボート左舷に舳先を向けて全速航行中。その左のにいちゃんはそれ見て、あっ、ヤバっ、とは思ってる挙動か。

一番手前の足こぎボートの進路へは、その向こうのボートが進入しようと直進中。さてこのばやい、どちらに回避義務があるのでしょうか。

お堀のボートの衝突も「海難審判」の対象ですか。そんなわきゃねーよな。





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4月5日、このときはどこ行こうとしてる途中か思い出せないけど芝公園。すっかーんと晴れた空。そよぐ風。右下のフレームから切れたあたりにはブルーシート敷いて大勢の人が宴会中だったがその日は平日。おらぁじじいで最近の世間をよく知らないが、なんでも近ごろのサラリーマンは仕事が「AI」とかいうベンリなものにお任せになって時間じゃぶじゃぶ余ってんだってね。それで平日の昼間、日の高い時分から花見の宴会ができるんだ。

来年の春は会社に机なくて芝公園のブルーシートでずっとお花見だね、きっと。
それもまた良き哉人生。

ところでこうやって東京タワーと桜が同じフレームに入る絶好の場所ですから、万国インバウンドちゃんたちもこのへんで大勢写真撮ってんのね。ところがタワーと桜と自分といっしょに撮ろうとして地べたに座りこんだり身体ひねったり、すっげーヘンな格好してるバウちゃんもいたりしてずいぶん笑えるのでした。




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4月17日、京都・大徳寺の塔頭が持っている曜変天目がなぜか近江は湖東の山中深くにある新興宗教のヒミツ基地で公開されているというのを聞いて、もしかしたら龍光院の曜変天目拝む人生唯一のチャンスかもしれないというので見に行ったそのMIHO MUSEUMつうヒミツ基地のなかの道。

しかしアレだよな。MOA美術館なんか見てもここ見ても新興宗教ってのはカネ持ってんなーとは思いますけど、貴重な美術品をカネにあかせて買い集めても、まだこうやって美術館建てて信者以外にも見せてるからね。

斎藤了英みたいなコレクターに買われて死蔵され、ばやいによっちゃ棺桶といっしょに燃されるよりは数億倍もマシってもんである。



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この桜のうしろのトンネルを抜けたとこにミュージアムの建物がある。それにしてもすっげー山奥である。なにしろもう少し山を下ったところに滋賀県最古の水力発電所があるんだもん。

ここの教祖さまは熱海のMOA美術館の教祖さまの子分のようなひとらしいが、ここに比べりゃMOAは「交通至便・熱海駅スグ」と言ったってよいくらいなモンである。





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そして翌4月18日はよく晴れて、あたしら老夫婦は石山寺から三井寺(園城寺)と見物。これは三井寺の境内、じいさんが枝垂れ桜の下でお絵描き中。ほかにもお絵描き中のじいさんばあさんを見かけたが「サクラクレパス主催・お達者写生大会」かなんかであろうか。




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その三井寺の花筏。




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ぜーんぜん知らないでウロウロしてたら三井寺のすぐ近所に〈琵琶湖疎水〉の取水口があるんですね。このトンネルは京都に向かっていてトンネルの上がちょうど三井寺なり。

しかしここって、あと1週間早く来てたら桜がキレイだったろうなあっつう名残の葉桜状態なのであった。ちょい残念。



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こっちは振り返って琵琶湖側のまさに取水口の水門が見えるところ。このジャストどんピシャ同じポジションで1週間前なら桜がみごとだったろうなあというレンズのすぐ前の枝ぶりなり。

その枝のむこうに水門があって、その水門のむこうが琵琶湖です

なんでもこのあたりから京都・蹴上のインクライン手前まで琵琶湖疎水を船で見学するツアーが始まったらしい。桜満開のころにその船に乗ってみたい気がするけど、水面付近はぐっと気温が下がって結構寒いらしい。

でも、見てみたいもんだよなあこのへんの桜の満開。また来ることができるでしょうか。




どっとはらい






by god-zi-lla | 2019-05-01 12:34 | 日日是好日? | Comments(0)


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なかなか圧巻であると話にはよく聞くし、染井吉野よりずいぶんと早く咲いてその年のサクラのニュースの一番乗りを独占してるし、近ごろじゃ堤防上にサクラは今後植えられないので樹齢が尽きたあと名所をどう維持するのかなんて話題も出てるし、まあいろいろ興味もあるので奥さんと旅に出たんでした。

それにしてもボロっちくなったねえJR東海道本線から伊豆急直通の185系〈踊り子号〉。座席とかガタガタで「なんとかライナー」で酷使しすぎなのか整備の手抜きなのか知りませんけど、ちょっとすごいよ(帰りはE251系〈スーパービュー踊り子〉にしたからよかったけど)。

とにかくあたしら老夫婦は2月下旬の日曜日、オンボロ特急電車に品川から乗り込んで一路伊豆急の河津駅を目指したのであった。




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河津桜ってある時期から急に有名になったような気がしてたんだけど、そうじゃなくてそもそも河津川の土手にカワヅザクラという新種のサクラを植え始めたのが1975年ころからだっていうから、観光名所になるほどの見栄えになってからそんなに年月が経ってなかったんだな。ぜんぜん知りませんでしたが、よーするに日本全国津々浦々の多くの桜並木と同様「戦後日本をもっとも典型的に象徴する風景」であるわけだ。つか、そのなかでも比較的新しいほうに入るのかもしれない。

オオシマザクラとカンヒザクラの自然交配種と推定されてるんだそうですね。昭和30年ころに地元の飯田さんという人が見つけて自分ちの庭に移植したのが原木だって案内看板に出ていた。





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川っぺりにサクラが植わってるってことじゃ目黒川と一緒だけど、目黒川ってのはいまや浄水場を水源とするほとんど放水路みたいなモンだから、堤防も河原もなくガッチガチの巨大U字溝だ。そこいくとさすがに河津川ってのはホンマモンの「川」で、しかも伊豆半島のイナカだ。同じようにニンゲンが植えた桜だけど、そのぶん「自然」ぽいのが値打ちかもしれない(古さでは目黒川の桜並木のほうがずっと古い)。




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たしかに見事なもんだ。




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さすが伊豆だな。庭木にレモンが植わってる。



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これは柚子かな。
そういえばケーシー高峰が亡くなった。
(ここで思い出すかよ)

伊豆ですから夏ミカン畑もやたらにあったが、あまりにあるもんだから写真を撮らなかった。

でもさー。むかしは、春のいっときだけ咲き誇るサクラを愛でるのは日本人だけで、ガイジンにはこの美しさが理解できないみたいな言説がまことしやかに流布されておりましたけど、じゃあなんで今日びサクラの名所はどこもかしこも「インバウンド様」だらけなんでございましょうや(千鳥ヶ淵も年々増え続けてる)。

もしかして「ガイジン」と「インバウンド」は別物すか。

まあ、腐るほどある国粋主義的なデタラメ・与太話のひとつにすぎなかったってことだろうな。




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桜並木の下の堤防上の道はこんな混雑で目黒川沿いとほとんど変わらない。露店も山ほど出てて、それも目黒川なんかと一緒だ。

とにかく河津も日本人外国人入り乱れてすごい人出だよ。だけど上野公園や千鳥ヶ淵や目黒川なんてそれでも日本へ観光に来たついでちょっと気軽に立ち寄れますけど、河津は東京から特急電車に乗ったって2時間以上かかる伊豆半島の果てで、海の向こうにゃ晴れた日にはハワイが見えるくらいなもんである(あ、あれは伊豆諸島ですか)。だから河津の桜見物だけで完全に1日仕事である。ちょっとついでにってわけにはまいらない。だから多分ここに来てる外国人観光客はあらかじめ予定を立てて来てるわけで、つまりその、ヨノナカすごいことになってると思わざるをえないんである。

だって、ここってほぼサクラしかないんだぜ。
あと、ミヤゲはキンメ? 買うかガイジンがキンメ。

そうなのよ。なぜかキンメダイの干物をやたら売ってて、近い将来の資源枯渇が目に見えるようだもん。キンメなんてちょっと前までは安い深海魚で、焼いたり煮たり、しょっちゅう食ってたのが信じらんないお値段だもんな。べつにいいんですけど。

でもね。なんだかんだ言っても河津のサクラは見事なもんであった。
お出かけには〈スーパービュー踊り子〉がオススメです。

クルマ?
考えないほうがいいと思うよ。



by god-zi-lla | 2019-04-11 12:15 | 日日是好日? | Comments(2)
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とかいって、3月28日は虎ノ門の金刀比羅宮、ビルの谷間のバチ当たりな作りのお宮さんである。そのお宮さんの裏手にあるかかりつけの歯医者を出て境内のサクラを撮ろうとカメラを構えたら、おれのすぐ脇でピイとひと声啼くやつがいる。振り返るとコイツだ。境内に設えられたイマドキな水景のとこにいるのはヒヨドリか。おれとの距離2メートルはない。おっおっおっ、なにしてんだコイツ。



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そしたら一瞬、尾羽をバサバサバサっとやる。なんか顔がマジになっている(ような気がした)。近くにニンゲンがいるのなんかほとんどお構いなしみたいな感じで、こっちもこうなりゃサクラどころじゃないね。




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わっ! と驚いたときには水景に飛び込んでた。あー、さっきの尾羽バサバサは準備体操だったのね。でもシャッター切ってみたけど動きが素早くて追いつけない。おれのほかにもサクラ撮ろうとスマホ構えてたオバチャンがいたけど、羽音に驚いて振り返りサクラそっちのけで写真撮ってましたね。そりゃそうだろ。



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そしてプールサイドへ華麗に飛び上がるヒヨドリ。あたかも水紋を撮ったように見えますけど、これまた動きを追えずヒヨドリ本人がフレームアウトしかかってるだけなんでした。いやーそれにしても人目も憚らず大胆なヤツだ。なにしろバチャバチャやった水しぶきが飛んできそうな近さだもん。お宮さんの境内だから安心しきっているのでありましょうか。

しかし、こんな情景を見せてもらっちゃうとサクラなんかどーだっていいような気もしてきたりしてね。




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いちおう振り向いて同じ位置からサクラを撮ってみましたけど、もう、どーでもいいような気分がめいっぱい写真に出ちゃってる感じだよな。

この後、霞ヶ関の官庁街を歩いて千鳥ヶ淵へ向かう。


to be continued

by god-zi-lla | 2019-04-09 10:39 | 日日是好日? | Comments(0)

今年の桜総集編

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今日は朝から雨で、寒い。
どうなってんだ今年の東京の春は。

つうわけでなんだかもうお花見気分もしぼんできたから今年の桜おまとめローン。
上は上野動物園正門前10日月曜日。動物園は休園日なり。
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上野恩賜公園の超有名なお花見スポットにこの季節足を踏み入れるのは初めてでね。ずっと敬遠してたんです。なんたってもうすごい人出だから。

東博の展覧会を見に来ても(そういえば30年以上前にこの季節このへんで仕事してたこともあったけど)、うわーすげーなにこの人人人、信じらんねー! なんつって横目で見ながら通り過ぎてた。

それにしてもこのガイジンの数がさ。

あのね、ガイジンがけっこう目立つとかそういう表現じゃもう間に合わないです。
ヘタするとガイジンの見物客に混ざって日本人も結構大勢いますねっつう感じ(平日の昼間だからよけいそうなのかもしれない)。

上の写真まん中らへんで赤い横断幕を出して記念撮影しようとしてるのはガイジンのツアー客なり。横断幕にはツアー・ジパング2017 バックパッカーなんちゃらかんちゃらと麗々しく書かれておりましたけどもバックパッカーというよりは、見た感じ黒海周辺のどちらかのお国からおいでになったおじちゃんおばちゃんの団体ぽい。

だいたいこの写真に写ってるのだって日本人のほうが少ないんじゃないかしらん。多分。
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これは寛永寺の門前の枝垂れ桜。みごとなもんです。
このすぐ脇のとこで(日本人の)おじいさんがひとりお弁当を広げワンカップ取り出して独酌。いいですね。友だちなんか出来るだけ少ないほうが人生シアワセなんだと背中に書いてあるように見えたね。まったく同感です先輩。

で、順番あと先になってますけど寛永寺さんのとこから桜並木を抜け上野動物園の前を抜け、東博を正面に見ながら芸大のほうへ歩いて行ったんでした。
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東京ゲージツ大学音楽学部側の桜と黄信号四つ。
桜のピンク、葉っぱの緑、信号の黄色。
べつにいいんですけど。

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その前、2日の日曜日に目黒川が全然咲いてないのでスルーして散歩がてらグランドオープンしたっつうイオンスタイル碑文谷(旧碑文谷ダイエー)を見物に行って、なにも買わずに出てそのままサレジオ教会側へ抜け、もしかしたら立会川緑道の桜並木は少し咲いてるんじゃないかしらんと淡い期待を抱きつつ歩いてったのが下の写真なのであった。
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満開まであとひと息って感じでしたけどね。まあしかし目黒川で肩すかし喰らったあとだったからメデタシメデタシ、目出度さもちうくらいなりおらが春。

だけどここの緑道の桜もなかなか生き辛いようで、枯死したのか何本も切り株があってね。まあふつうに素人目で見たってここはちょっと樹木には厳しい環境だろうなって感じだもんな。ほとんど鎌倉の段葛のミニチュアというような作りだし(本家のほうが両側の交通量からしたら過酷かもしれない)。

と見てると切り株の脇のところから若木が出ているのがある。
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これは手前の切り倒された桜の脇芽なのか別の新しい株が出てきたのかよくわからないんだけど、とにかく切り株のまわりにはロープが張られてたのでこの若木を育てようと保護してるのには間違いなさそうなんだな。

だけど頑張るよな。
こういうの見ると、来年もこの時期ここへ足を運んで育ち具合を確かめてみたいもんだって思うよな。いやまったくもって。

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それから下はべつに桜見物に行ったわけじゃないんだけど、先日8日の土曜日赤坂大歌舞伎〈夢幻恋双紙〜赤目の転生〉を見物に行ったその赤坂ACTシアターつう安普請の小屋の入り口前の桜を終演後に撮ってみた。
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あまり期待してなかった芝居が殊の外良い出来だったもんだから、外に出て見上げた桜もなんだかよけい綺麗に見えたりしたってことがあったかもしれない。

まあ今年の桜はこのくらいかな。きょうは暗くなるまで雨が降り続けるようだから葉桜になりつつある東京の染井吉野にはちょっと可哀想な空だしね。

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おっと忘れてた。もう1枚、国立劇場前庭の桜なりよ。こいつは5日水曜日千鳥ヶ淵公園でおじいさんの花見大会に行く道すがら撮ったのでしたが、肝心の千鳥ヶ淵はお酒が入っちゃってよっぱらいじじいばかり撮って桜は撮らず。しょうがないねえ。

だけど今年の桜見物のなかじゃ、この日のこの時間帯がいちばん青空に映えて見応えがあったかな。
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もひとつオマケ(これはきのうの上野公園)。
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どっとはらい。



by god-zi-lla | 2017-04-11 10:51 | 物見遊山十把一絡げ | Comments(0)

名残の桜

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ようやっと青空の東京だねえ。カケコミでお花見行ってください。

きのう、昔の勤め先で上司だったおじいさんたちと高齢になった、いや恒例になった千鳥ヶ淵公園のお花見に行ってきたんであった。いちばん年カサは73歳その次が72歳、ちょっと飛んで66歳と64歳、それからおじいさんたちがおっかない中間管理職だったころ「バイトの女の子」だった女子(ヒノエウマ生まれ)ひとり。おれが待ち合わせ場所の半蔵門交差点に5分前に着いたところすでに3人先に到着してたんだけど、まあこれも恒例ですから、さすがおじいさんたちは気が早いねえなんて、これまた決まり切った御挨拶をしたりして。

雨上がりだったのと寒さのせいで、いつもの年よりもだいぶん人出が少なかったおかげで座る場所探しに困ることもなく、来る道すがらにおれが買い込んできた弁当を広げてお昼どきの楽しい宴会を3時間ほど楽しんだあとはブラブラとお堀っぱたを三宅坂から桜田門。ときおりここは撮影ポイントだからおいオカダ写真写真! と、おじいさんたちの催促に答えて記念撮影などしつつ夕方5時、いつもの7丁目の店の開店時間にぴったり間に合わすとこがなんだか笑える酒飲み老人たちなのであった。

で、たっぷり二日酔いのけさ起きて百円ショップで買った敷物を干そうとベランダに広げたところが、その裏側から千鳥ヶ淵公園の桜の花弁のひとひらがひらひら。

来年の花見の時期にはおれも立派におじいさんの仲間入りしてるはずだから、また元気に同じメンバーで昼間っから酔っぱらいたいもんであるよ。
by god-zi-lla | 2016-04-06 12:06 | 日日是好日? | Comments(0)

白金台の河津桜

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うちから目黒通りを歩いて目黒駅前まで用足しに出かけた帰り道、東京都庭園美術館、自然教育園とならんだ児童公園の入り口のところにピンクの花をいっぱいにつけたサクラのような木が見えてね。これはいったい何の木なんだろうと近寄ってみたら〈河津桜〉という札がぶら下がってるのに初めて気づいたんでした。へえ、そういやここんところ伊豆の河津桜のニュースをちらほらと聞く季節になったなあとは思ってたんだけど、まさか自分ちの近所にそんなものが植わってるなんて思いもしなかった。だって河津桜といえば河津町に咲いてる早咲きのサクラのことをいうもんだとばっかり思ってたんだもん。それがサクラの品種の名前だなんて、それもついさっき知ったばかりなのだった。

都内にも河津桜の「名所」が何か所かあるみたいでさ。墨田区のほうの堤防なんかに並木のように植えられてるところがいくつかあるらしい。それにくらべればこの児童公園に植わってるのはたった1本の河津桜だから、ちょっと名所にはなりそうにないね。

だけどいまは周囲になにも花の色のない時期だから、ぽつんと1本植わってるだけでもすごく目立っている。なにしろおれだってこうして近づいて写真撮ってるくらいだし、おれが眺めてる間にも通りすがりの人が二人、わざわざ歩道から木の下までやってきてスマートフォンで写真を撮ってたもん。

ちなみにここは港区立白金台どんぐり児童遊園というんだそうだ。もともとは多分となりの自然教育園やそのまたとなりにある東京都庭園美術館とひとっ繋がりの土地で大昔はきっと〈白金長者〉の館の一部だったんだろう。

こういう花を見ると、まだまだ寒いのになんだかうれしい。
ついでに自然教育園との境のあたりには夏みかんもなってました。
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by god-zi-lla | 2016-02-23 06:50 | 日日是好日? | Comments(2)

今年の桜

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3月21日、国立劇場「團十郎の桜」
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30日、虎ノ門金刀比羅宮の桜
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同じ日、日比谷公会堂前の枝垂れ桜
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その10分後、日比谷シャンテ前の桜
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31日、うちの近所の児童公園の桜
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4月2日、古川橋の土手っぷちの桜
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同じ日、数寄屋橋の桜
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その2時間後、千鳥ヶ淵公園の桜
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これも千鳥ヶ淵公園の桜です。ほんとは今日、目黒川の桜見物に行ってみようと思ってたんだけど、もう近所の桜もすっかり葉桜になっちゃってるし、おまけにこの雨だ。今年の東京の桜はこれで打ち止めでしょうから通りすがりに撮った写真まとめとく。桜がキレイな写真つうよりも、どっちかといえば周囲の様子がわかるようなのを選んでみたんだけどね。境内に高層ビル建てちゃったというよりビルの公開空地に神社があるっつうテイの虎ノ門金刀比羅宮なんて東京以外のひとにとったら、ちょいと珍景でしょ(写真じゃわかりにくいけど、実際に見るとマジで珍景す)。このお宮さんのとなりのビルにおれのかかりつけの歯医者さんがあって、治療中窓から外を見ると社殿の軒先がすぐそこに見えたりする。日比谷公会堂前の枝垂れ桜は街路樹、古川の桜はどっかのお宅の庭木だな。その横の夏ミカンはお隣の庭木。数寄屋橋公園の桜の木の下には有名な宝くじ売り場「有楽町チャンスセンター」あり。シャンテ前の桜は並木でもなんでもない見事な枝ぶりの一本桜。

前にも書いたけど、今年も一緒に千鳥ヶ淵でお花見した元上司のタナカさん(東京市本所区生まれ)が言うには終戦直後の東京は見渡すかぎりの焼け野原で桜の木なんてめったになかったというんだ。いま咲き誇ってる東京(と首都圏近郊)の桜の大半は戦後の復興が一段落して経済の高度成長が始まったころに植えられて、それがいまあっちこっちで一斉に見頃を迎えてる。暮らしに余裕ができて、日本列島いたるところでみんなが桜を植え始め、いまや日本じゅうがひとつの桜並木になってるといったっていいくらいの桜、桜、桜、桜、桜、桜だ。

この70年日本が戦争をしなかったからこその桜ですよねと、タナカさんとふたり頷きあった千鳥ヶ淵なのであった。来年も再来年もその先もずっと、そうやって変わらず頷きあいたいもんである。ガラにもなくご教訓的なこと書いてるが、すごくそう思う今年の桜なんであった。
by god-zi-lla | 2015-04-05 08:28 | 日日是好日? | Comments(6)

團十郎の桜

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きょうは爽やかに晴れた東京地方です。これでいっきに染井吉野は開花かもね。

つうようなわけであまり春らしくなかったきのうは去年11月の伽羅先代萩以来久しぶりの国立劇場なんであった。演し物は橋之助ほかで髪結新三。せんだって朝日新聞の劇評欄にかなりな酷評が出ましたけど先生方の見立てはともかくとして、初心者のおれはとっても楽しく見物して帰り道は橋之助の新三のカラカラとした小悪党ぶりも悪くないねえなんて言いながら歩いてたもんである。

朝風呂帰りで浴衣がけの新三が天秤棒担いだ初鰹売りに声掛けるとこなんて、イナセでとても絵になっていかにも橋之助らしくっていいじゃないか。

髪結新三といえばせんだって亡くなった板東三津五郎の新三を見たのがおととし8月の歌舞伎座だったが、これはまた怜悧な新三で働く悪事にもうひとつウラのあるような、彌十郎の大家長兵衛にやりこめられるところでもまだ何か悪だくみを考えていそうに見えるのがとても鮮やかだったんだけど、しかしまあそれは三津五郎の新三。橋之助は橋之助の新三でいいじゃんかなんて単なるミーハー初心者の見物としては思うわけだが劇評家はそうもいかないんでしょうね(そりゃそうだよ)。

と普段は芝居見終わって国立大劇場の木戸を出れば裏にまわって最高裁の威厳はあるが冷たいだけの建物を横目に見ながら平河町の坂の上、地下鉄永田町駅からメトロ南北線に乗ってまっすぐウチに帰ってしまうんだがちょうどおととしのいま時分、桜田堀を向こうに見る国立劇場の車寄せの入り口んところに植わってる桜が咲き始めててね(そのときの写真がこれです)。

あーそういえば桜だよなあと思い出したもんですから、きのうはいつもの裏へ回らずに大劇場正面からお堀方向を眺めたところ、車寄せの中央にある植え込みに小さな桜の木に花のたくさんついたところへちょっとした人だかりが出来ているのが目に入った。さてあんなところにも桜が植わってたんだっけ。

こちとら物見高いのは人後に落ちませんから、いきなり車寄せを縦に突っ切って人だかりのする植え込みに行ってみると小さな桜のとなりには高札が2本立っている。桜のとなりに高札だなんてこれじゃあまるで熊谷陣屋だなあなんて思いながら高札を読んでみますと、まるでどころかこりゃあまさに熊谷の桜じゃないか。左の高札にはこうあるんだ。


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熊谷桜(くまがいざくら)Kumagaizakura
 この桜は北陸地方に多い近畿豆桜の八重の品種で別名八重咲山彼岸と言います。小高木で大きくならず、早咲き、花は小振りで淡紅紫色です。その名は、他の桜に先駆けて咲くことから一ノ谷合戦で先陣争いをした武将、熊谷次郎直実に由来します。
 平成24年3月歌舞伎公演「一谷嫩軍記 -流しの枝・熊谷陣屋-」に因み熊谷市から寄贈され当公演で熊谷次郎直実を勤めた市川團十郎丈により植樹されました。
 なお、熊谷中央公園には、平成24年2月21日に同じく市川團十郎丈により国立劇場生まれの桜、「駿河小町」が植樹されました。  平成24年3月9日

なるほどなあ。そうするとつまりおれが2012年の3月24日にここで今は亡き市川團十郎の熊谷直実を見物したのは、團十郎の手でこの桜が植えられた2週間後だったってことか。そのときもこうやって花をつけてたんだろうか。きっとつけてたんだろうな。だけど目が行かなかったんだろうなあ。こんなに小さな桜の木だもんなあ。

ところでその團十郎の熊谷陣屋。僧形に身を替えた直実が、十六年はひと昔、夢だ、ああ夢だと涙して嘆じながら花道を引っ込む幕切れの、主人への忠義のために我が子を手にかける不条理きわまりない哀しみを、あえて静かに押さえた演技によってかえって強く感じさせるところにぐっときてね。ああーいい芝居を見たなあと思いながら出てきたのを今でもよく覚えていて、初心者のおれはあれで一気に團十郎が好きになりました。

しかしこんなに小さな桜に大仰な高札がふたつというのは一体なにかともう1枚を見てみると、そこには「市川團十郎丈を偲んで」とあるんだ。読んでみるとその一谷嫩軍記が團十郎国立劇場59回目にして最後の出演になってしまったとしるされている。高札の日付は平成25年3月5日。この桜を植えてからほぼ一年。十二世市川團十郎が亡くなったのはその2月3日。そうか国立最後の團十郎をおれは見たってことか。それはそれで良かったと思いたい。

で、團十郎最後の舞台はなんだったのかといえば亡くなるわずかひと月前2012年の12月、京都四条南座の父・十八世中村勘三郎を亡くしたばかりの勘九郎の、襲名披露興行もかねた吉例顔見世興行昼の部の石切梶原の梶原景時、夜の部の舟弁慶で勘九郎が静御前と知盛の霊を演じて團十郎が弁慶。そうなんだった。2012年12月23日、おれはこの夜の部の舟弁慶も見たのだった。もちろん国立劇場の直実も南座の弁慶も、それが最後だなんて思って見てたわけはない。たんなる巡り合わせってやつだ。

それもそれで、良かったと思いたい。
来年も、あるいはそれ以後も、桜の季節にここへ芝居見物に来ることがあったら、このかわいい桜を見て團十郎の熊谷直実を思い出すことにする。

(冒頭の写真はその團十郎の桜です)
by god-zi-lla | 2015-03-22 16:49 | 物見遊山十把一絡げ | Comments(2)
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十九のときから一緒に飲んだくれてる友だちが入院したというので5日の土曜日、浅草線に乗って見舞いに行った蔵前橋の西の橋詰めから葉桜越しにスカイツリーが見えている。それにしても大事に至るようなことがなくてホントよかったよかった。もうおれより先に死ぬのだけは、どいつもこいつも金輪際カンベンしてくれよな、頼むぜ。なんてぶつぶつ独りごちながら肌寒い空を見上げた桜なのだった。

それから日曜日を1日置いて、きのう月曜日の千鳥ヶ淵公園で去年とおんなじ顔ぶれ4人が、花壇の縁石を宴席に三越の地下で仕入れて皇居の回りをぐるっと散歩しながら持ってったお弁当を開いて、少し日射しの春らしくなったのを枝垂れ桜の向こうに透かして見上げたのが今年の桜見物の打ち止めかな。

朝はまだなんとなく肌寒いんだけど、お日さまが高く昇るにつれてぽかぽかとしてくるのがきのう今日の東京の春。
by god-zi-lla | 2014-04-08 09:47 | 日日是好日? | Comments(0)

ことしの桜

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まことに残念ながら本日予定されておりました皇居お堀っぱたの千鳥ヶ淵公園で昼どきお弁当食べながらお花見小宴会はこの雨で中止と先ほど主催者から発表がありました。って、4人で昼ころ落ち合ってベンチにでも座ってお花見しながらおべんと食べましょうっていうだけなんだけどね。ちょっと残念なり。

つうことで、きょう千鳥ヶ淵へ行ったらその写真も合わせて載っけようと思ってたんですけど、これはきのう午前10時すぎ目黒川を目黒通り、権之助坂の下から歩き始めて中目黒駅付近からやや大橋方面へ遡ったあたりの橋の上から見た桜なんでした。

目黒川の桜は中目黒より上流のほうが川幅が狭いところに両岸から桜の枝が川面に覆い被さるようにして咲いているのがじつにキレイなのがいいんですけど、そのかわりこのあたりはすごい雑踏になって道ばたの店という店が飲食店でもなんでもない美容院みたいなところまで含めて食い物や酒をならべた露店を出すもんだから、この桜の季節になると平日でも散策というにはほど遠い状態なんだよな。

それにくらべると中目黒より下流の、目黒通りあたりに向かっては川幅が広がり水の流れも濁ってきて、日によっては少し臭ったりもするんだけども川岸の道はほぼ全体が遊歩道として整備されていてクルマも通らず露店もないので、静かに散策するんだったら圧倒的にこっちがいいとおれは思う。

きのうの午前中もこのあたりを通りかかると、ちょうどこの近所にあるいくつもの保育園がみんなお散歩の時間になったらしくって、あちこちから色とりどりの帽子をかぶった子どもたちの行列が桜の下の遊歩道に出てくるんだ。それがなんだかとても可愛くてさ。午前中の桜見物もなかなか悪くないもんだねえってね。
by god-zi-lla | 2014-04-03 10:48 | 物見遊山十把一絡げ | Comments(2)