神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

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まあいろいろありますけど、たまにはヘビロテのエントリでもデッチ上げるかと、さいきんよく聴いてるアルバムのうち24/96のファイルになってるヤツだけ選ってみた。

つっても、そんなにいろいろしょっちゅうダウンロードしてるわけじゃないけどね。どうでもいいようなのはAppleMusicとかYouTubeとかでつまみ食いしてりゃいいんだから、もうカネ払ってダウンロードしちゃえばそれはヘビロテと決まったようなモンでもあるわけさ。

で最初は出たばっかりのジェイムズ・テイラーの〈American Standard〉なり。


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なんかさ。ある年頃になるとなのか、功成り名を遂げるとなのか、それともたんにレコード会社がお膳立てしただけなのか、それまでスタンダードナンバーなんか縁もユカリもなかったような人たちがそういうアルバムを作るじゃんか。リンダ・ロンシュタットとかロッド・スチュアートとかボズ・スキャッグスとかエルヴィス・コステロとかさ。あーエアロン・ネヴィルなんかもそうだな。

でさ、ほぼ例外なくゴーカなオーケストラとか、おサレななジャズ・ピアノトリオとかを従えたりなんかしてね。

そりゃまあそれなりの方々のアルバムですから悪かろうハズもないんだ。げんにあたしらなんぞのよーなものでも愛聴したりしてるアルバムはけっこう多いですから、文句なんてぜーんぜんないですその点について一切。

でまあジェイムズ・テイラーのばやいもそのようなモンかと思ったら、さすがというのかナンというのか、この人は優しい声で穏やかな自作曲を穏やかに明朗に歌う人ではありますけど、その路線を崩すことは鼻毛の先ほどだって考えるもんじゃあないぜっつう頑固一徹の人でもあったんだねえ。

ここにはゴーカなフルオーケストラもいなけりゃジャズピアノのトリオもいない。じゃっかんのサポートメンバーを従えて(ジョン・ピザレリとかすごいメンメンではあるが)ギター弾いてテイラーが歌う。ただし歌ってるのは自分の曲じゃなくて〈私の青空〉とか〈ムーン・リヴァー〉とか〈ニアネス・オブ・ユー〉とか〈オールマン・リヴァー〉とか〈イッツ・オンリー・ア・ペイパームーン〉とか14曲。

おれ、どっちかっつうとジェイムズ・テイラーって昔っからべつに好きってほどでもないんだけどさ(優しいイイ人っぽいとこが苦手なのかしら)、これはなんだか痛快でサイコーな気がする。出たばっかだけどもう何度も繰り返し聴いてます。

自作自演歌手が他人の曲を歌ってるアルバムとしたらキャロル・キングのクリスマスソング集と双璧で好きだな。

HDTracksでダウンロード。


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つぎは「くっすん大黒」じゃなくて「プッスンブーツ」つうミョーな名前のバンドの〈Sisiter〉。

よくわからんが多分まん中がノラ・ジョーンズだな。ノラ・ジョーンズはなんかいろんなグループ(きょうびは『ユニット』とかいうんかね)をやってるみたいだけど、この人らがどーゆー人らなのかよくわからない。もう何枚もアルバム出してんだってね。なんかカントリーっぽいのをやってるというので聴いてみたら、なかなか楽しいので近ごろよく聴いてます(つか、最近出たのか)。

わりかしのったらのったらした感じで、才気煥発とかそういう感じじゃ全然なくテキトーっぽく聞こえるとこも結構あったりして、なかには聴き覚えのある曲もあるんだけど、まあそういうことをあんまし詮索しないで楽しんでたほうが良さそうなユルさがあるな。

基本ノラ・ジョーンズが歌ってるけど、あとの二人が歌ってるところもある。これも言ったらまあ、ジェイムズ・テイラーと同じように功成り名を遂げた(つまりレコード会社の経営に十分寄与した)音楽家が、ある程度好きなことを好きにやってるつうところがあるのかもね。

この、なんとはなしの大ざっぱさがいいとこかな。同じようにゆったりはしててもジェイムズ・テイラーのアルバムにはそういう印象は皆無だけど。

これもHDTracks。



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これも好きなことやってるっちゃあ好きなことやってるなあ。内田勘太郎のスライドギターのソロです。アルバムタイトルを〈桃源郷〉という。

内田名人がジャラジャラジャランと弾いてるのは〈京都慕情〉、〈夜霧よ今夜も有難う〉、〈赤いスイートピー〉、〈男はつらいよ〉とかね。かと思えば〈スターダスト〉とか〈エヴリバディ・ラヴズ・サムバディ〉とか〈サマータイム〉とか和洋問わず古めの名曲を好き放題に。

こういう名曲をマイスター内田は名曲のメロディを優しく素直にスライドギターで奏でてる。まあ鶴岡雅義がレキントギターで几帳面に弾いてるのとは違うから好き嫌いはあるでしょうけど、フェイクしたりアドリブかましたりしてるわけじゃないからなんの曲やってんのかわかんないなんてことはない。いやーシミジミとしていいよなあ。

でここまでスライドギターでメロディをキモチ良く奏でることに専念してきた内田勘太郎がラスト〈教訓1〉。あの加川良の反戦フォークソングだけを「青くなってしりごみなさい にげなさい かくれなさい」ってギター弾きながら歌ってんだよ、優しい声でもって。

これはOTOTOYから。



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それから、〈If You're Going to the City: A Tribute to Mose Allison for Sweet Relief〉。モーズ・アリソンのトリビュートアルバム。これがまたいいんだよ。モーズ・アリソンをトリビュートしてんのはジャクソン・ブラウン、イギー・ポップ、リチャード・トンプソン、ボニー・レイットといったてんでバラバラのメンメンにモーズ・アリソンの娘エイミー・アリソンなどなど。

いやなんつうかモーズ・アリソンの曲をふつうにやるだけで、哀愁のあるようなお茶目なような明るいような人を食ったような音楽になるわけなので、各自自分なりのふつうでもって楽しんでやってる感じがじつによろしくて、そうするとそれでもうモーズ・アリソンを十分トリビュートしちゃってんだなあと。

おれはどれかひとつと言われたらイギー・ポップがタイトル曲〈If You're Going to the City〉を歌ったトラックかな。最初はボニー・レイットが目当てだったんだけどね。全部聴き通してみたらボニーも悪くないんだけどここは自分でも意外なことにイギー・ポップで決まりなのだった。

これもHDTracks。


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最後はこれでどですかでん。ビル・フリゼールの〈Harmony〉。ジャケ写右端にいるのはペトラ・ヘイデン、故チャーリー・ヘイデンの娘でカントリー系のシンガーなわけだがそもそもお父さんがそっちから来た人だからな。

これはもうビル・フリゼールご一行さまによる盤石のアメリカーナ・アルバムなり。これは去年ダウンロードしたんだが、ずっと聴き続けてる。結局おれ、いわゆる「アメリカーナ」と呼ばれている音楽が好きなんだな。そして、そういう名前のないころからビル・フリゼールはそういう音楽を作り続けてる。

でジョー・ヘンリーがプロデュースする音楽も「アメリカーナ」と呼ばれるわけだけど(つか、いまやヘンリーは『アメリカーナのアイコン』なんて言われ方すらされる)、そこはやはりビル・フリゼールの作る(あるいは、かかわる)音楽とはそこはかとなく異なってて、ビル・フリゼールの音楽は当然本人のギターがキモなんであった。

これもHDTracksで。

いまや大抵のダウンロードファイルはe-onkyoとかOTOTOYとか国内のサイトでも入手できるんだけど、国内サイトのほうがずっとお値段の高いことがほとんどでさ。たとえば最初のジェイムズ・テイラーのアルバムはHD Tracksでは20.98ドルで、ダウンロードした日のレートで邦貨2,390円だった。

ところがe-onkyoで同じものをダウンロードしようとすると3,871円もするじゃないか。これだけ違えば少々メンド臭くってもHDTracksで買うしかないのよ。前にも書きましたけどHDTracksなどに正面切って入っても、こういうメイジャーレーベルの音楽は日本からではプロテクトがかかってて買えない。なのでログインした後VPNに切り替えて目指すアルバムを「買い物カゴ」に入れた後、再びVPNを切って決済しダウンロードするわけだ。

今も昔も高い国内盤を買わず安い外盤を買うっつう、まったく同じ消費行動なのであった。
しかもレコードCDと違ってファイルをダウンロードする場合、国内サイトのぶんには日本語解説や訳詞が付いてるかってばそんなサービスもない。高いぶん日本の消費者にメリットがあるわけでもなんでもなけりゃ、そりゃあ安いほうから買うさ。

ラクして商売しようったって、そうはさせねえ。
なんつて。






by god-zi-lla | 2020-03-07 12:13 | 常用レコード絵日記 | Comments(2)
「天才少女歌手」タニヤ・タッカーを知ってますか and Grammy goes to …_d0027243_16534088.jpg




むかしむかし、たぶん75年ころ、インスタントコーヒーのCMソングに〈ハロー・ミスター・サンシャイン〉ていうのがありまして、これがけっこうヒットした。

ほら、この時代にテレビ見てた人は曲名見ただけでアタマのメロディ思い出してたでしょ。なんだっけかなあのCMは。マックスウェルコーヒーだっけ? マックスウェルはポール・アンカとかアンディ・ウィリアムズとかそういう大物路線だっけな。でもネスカフェじゃないよな。あれは「駄馬だー」とか、「アムステルダムの朝は早い」とか。まあいいや、ほかのコーヒーだったかもしれない。

ところでその〈ハロー・ミスター・サンシャイン〉は、ずいぶん後になって知ったんだけどムッシュかまやつの作品なんだってね。そう言われると、なるほどたしかにそうだよなーっつうまるで日本ぽくない音楽なのだった。

でそれを歌ってたのがタニヤ・タッカーで、タニヤ・タッカーはその何年か前に〈デルタの夜明け〉を13歳でヒットさせたカントリー系「天才少女歌手」つうことで日本でも話題になってたが、おれはあのころカントリーなんてまるで関心なかったから、あのCMで初めてタニヤ・タッカーを知ったようなもんである。

それから何年かたって、たまたまラジオを聴いてたら(考えてみるとよく聴いてたんだなラジオ)、プレスリーの〈ハートブレイク・ホテル〉を若い女性シンガーがやけにパワフルに、エルヴィスの歌い方をなぞるように歌っててさ。それがタニヤ・タッカーでニューアルバムに収録されてるってラジオがいうんだよ。へえー、こんなふうに「天才少女」は育ってんのかーってガゼン興味が涌いて、おれは初めてタニヤ・タッカーの(もっといえば初めてカントリーシンガーの)レコードを買ってみたんである。

それが上の写真だ。78年のアルバム〈TNT〉。芳紀まさに18歳のタニヤ・タッカー。ちなみにおれは21歳でした。どーでもいーけど。

けっこう聴きました、くりかえし繰り返し。だいたい女の子の歌ってるレコードなんてあんまり持ってないし。つか、そもそも21歳のときっつうと、持ってるレコードの枚数を数えるのに1分もあれば足りるくらいなんだから繰り返し聴くしかない。持ってるすべてのレコードがヘヴィーローテーションなんだから、当然タニヤのこれもヘヴィーローテーションです。

もともとカントリーシンガーとしてデビューしてこのあたりで5年くらい? これ聴くとカントリー風味のロック/ポップアイドルとしてやっていこうっつう感じだったんでしょうね、たぶんリンダ・ロンシュタットみたいな感じに。だけど、リンダよりハスキーな声で歌い方もちょっと伝法な感じでアクが強い。雰囲気もウェストコーストというよりかウェスタンつう雰囲気で、ちょっとあか抜けない(あのころのリンダ・ロンシュタットがあか抜けてたとはいわんけど)。

そしたら、そのうち名前を聞かなくなった。こっちもカントリーに興味があるわけじゃないし、なんとなく忘れてしまってたんだが、どうやら80年代に入ってからはヒットが出なかったらしい。

だけど自分のレコード棚にはいつもこのレコードが刺さってるから、時折目に触れることもある。目に触れれば、たまには聴く。20代のころは相変わらず買うレコードといえばジャズばかりで(それもドルフィーとかコルトレーンとか)、ポップ系女の子歌手のレコードなんて増えもしないから、なんとなく1年にいっぺんくらい聴いてた気がする。

それから時は移り、新しい世紀に入り、かつての若者は老いさらばえ、元号は二つも変わっちまってつい先日。

たまたまミュージックマガジンの後ろのほうにある輸入盤紹介のページを見たらタニヤ・タッカーが10年ぶりだかにニューアルバムを出したって記事があり、しかもなかなか悪くないらしい。そのうえグラミーにも数部門ノミネートされてるとも書いてある。そうか、そりゃあ懐かしいじゃないか。聴いてみるかな。



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そしてこれがそのニューアルバム〈While I'm Livin'〉。ジャケットの意匠にしてからが、この40年、アルバムの張本人がどのように変貌したかを物語ってるようなもんである。じつにまったく正々堂々、人生の酸いも甘いも知り尽くしたヴェテランカントリーシンガーのアルバムつう趣きではあるまいか。

前記マガジンの評文には「なかば引退状態の…」とあるんだが、聴いてみると「引退」じゃなくてレコード会社との契約がなかっただけなんじゃないかって感じの現役バリバリ感が充満してる。ひょっとして自分ちの近所のクラブとかパブとかバーとか、ツアーに出ずにそういうとこでずっと歌ってたんじゃないの。だって18歳の頃より衰えたという感じはまるでなくて、衰えないまま円熟味が加わって人生を歌えるシンガーに進化してる感じなんだぜ。「引退」してたらこうはいかないでしょ、ふつう。

いやー、陰ながら応援していた甲斐がありました(とか言っちゃって)。

そして先ほどグラミーの発表を見たらSong Of The Yearとカントリーミュージックのなかの3部門、合わせて四つの部門にノミネートされて、そのうちBest Country Song と Best Country Albumのふたつでウィナーに輝いている。おー、やるじゃんか。しかもこれまでのキャリアのなかでグラミーにノミネートされたことはあっても、ウィナーになったのは今年のふたつが初めてらしい。こりゃあまったく再出発に花を添える快挙というべきではあるまいか。とにかく、めでたいめでたい。

ところで、1978年おれが21歳のときタニヤ・タッカー18歳。そうすると2020年おれが63のいま、タニヤはめでたく還暦である。そうか還暦か。アメリカ合衆国でも祝うのであろうか(そんなわけないよな)。とにかく人生はこれからなのさ。



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While I'm Livin' ( Tanya/Fantasy 8 88072 10507 2 )


by god-zi-lla | 2020-01-29 23:25 | 常用レコード絵日記 | Comments(0)
しみじみするのはじつに結構なことであるよ(Heart Songs / Tommy Emmanuel & John Knowles)_d0027243_07142824.jpg




音楽聴いてしみじみしようなんて気は以前だったらさらさらなかったけども、気がついてみればいつのまにか音楽聴いてしみじみしている自分がそこにいたりなんかするのであった。

トシとったってことだろうか。だとすればトシとるってのも悪かないとしみじみ思ったりもする今日このごろである。

雑誌の新譜紹介欄にアコギの名手ふたりのデュオで、これがしみじみと素晴らしいんだというようなことが書かれていて、おじさんデュオのひとりは超絶技巧で鳴らしてきた人で、もうひとりはナッシュヴィルの重鎮だそうなんだが、そういうことに疎いおれは恥ずかしながら全然知らないのであった。

そのトミー・エマニュエルとジョン・ノウルズというふたりがアコギだけで演奏してるのが、ビリー・ジョエルとかビージーズとかマイケル・マクドナルドとかハンク・ウィリアムズとか、とにかくそういう人たちの(曲名は思い出せなくとも)あーこれ知ってるよなーっつう耳になじみのあるナンバーでね。

なんかさ。このトミー・エマニュエルというひとはウィキペディアなんか見ると超絶技巧で知られるギタリストだそうなんだけど、それっぽいアドリブや速弾きなんてどこにもないし、そのうえ特別凝ってるとも思えない(ような気がする)アレンジで、メロディラインをギターで歌うことだけに専念してるアルバムなんだよ。

ジャンルでいったら、もう断然イージーリスニングすね。むかしよくあった「想い出のポピュラー名曲集」なんていう邦題をうっかりつけられちゃいそうなくらいである。しかし、そもそもの原題が〈Heart Songs〉ってんだから「こころの歌」か。まあ、モトがじゅうぶんベタだわな。

たぶんスピーカーの左チャンネル寄りがトミー・エマニュエルだと思うんだが、メロディラインはほぼ全面的にその左のひとが弾き、右寄りの多分ジョン・ノウルズがそれをゆったりと支えてる感じ。

それがなんだか、自分たち自身がじっくりと味わうように丁寧にプレイしてるようでね。緩急や強弱の変化をつけようという意識もあんまりないようなゆったりとした弾きっぷりというか、うまく言えないんだけど、とにかく作為のないギターとでもいえばいいんでしょうか。

いや、だからまあ、しみじみすると。

聴いてるおれはむろんしみじみしてるが、たぶん弾いてるオヤジふたりもしみじみしてる。

それから、このレコードの音なんだけどね。アコギの録音でここまでギターの演奏ノイズを拾ってるのって珍しいんじゃあるまいか。いやそれが、たぶんたまたま拾っちゃってるんじゃないんだろうと思うんだよ。

このアルバムのレーベルはトミー・エマニュエル個人のものらしい。そのうえプロデュースもアレンジもエマニュエル本人だ。エマニュエルは超絶技巧のひとだというから、きっと自分のギターサウンドを微に入り細を穿つように聴かせようっつう気持ちがあるんだろうな(相方のノウルズのサウンドはそれほどでもなく控えめ)。

だから、なんつうかオーディオ的にいうとこれはイージーリスニング的に聴き流せるような音じゃ全然なくてね。しみじみ聴いてるようで、耳はスピーカーのほうへグイっと引っぱられてる感じがする。ちょっとそのへん、タダモノでない。

そういえば、おれの聴いてる音楽にめったに反応しないうちの奥さんが、このギター誰? すごいねと驚いてた。楽器をやるひとにはわかる何かがあるんだろうか。

わからんおれはちょっと悔しい。





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左がトミー・エマニュエル、右がジョン・ノウルズ。
録音もほぼこのような位置にきこえる。

HEART SONGS (CGP SOUNDS CGP0071) LP

by god-zi-lla | 2019-04-30 07:47 | 常用レコード絵日記 | Comments(2)
この1枚だけにハマってるモリソン(You\'re Driving Me Crazy)_d0027243_14100042.jpg




つうようなわけで伊豆の河津に桜見物に行ってきたがそれはいずれまた。

ヴァン・モリソンて人はおれにとっちゃうんと遠い人で90年代の初めころ、なにかのきっかけでその頃出たCDを数枚買って聴いてみたがそれっきりになっていた。

それがなんだか知らないけど、先月たまたまこの2018年にオルガンのジョーイ・デフランセスコと共演したアルバムから何かをどっかで聴いて、うおーこれいいじゃんとビックリしてからApple Musicであらためて全曲聴いてみたんだ。そしたらやっぱりいい。んーむ、こういう人なんだっけ。なにしろ前回ちゃんと聴いたのが90年代のことで全部忘れてる。

で基本的にストリーミングで聴いて気に入れば、あとの段取りはブツを買い求めるのみ。ストリーミングの音楽はアッチの勝手な都合(会社が潰れるとか儲からないからヤメちまうとか)で消えてなくなることがあるが、ブツをひとたび手に入れてしまえば消えてなくなるのはテメエの責任だからさ(ダウンロードしたデータ含めて)。

そしてもちろんレコードがあればレコード買うわけで、レコードがあったのでレコード買った。

〈You're Driving Me Crazy〉というアルバムが写真だ。2枚組み。ハラの出たオッサンふたりがリムジンの後席でだらしなく座っている多重露光の写真のようなカヴァーアート。CDならまだしもLPサイズだとなんかクドい。

どう言っていいんだかわかんないけど、ブルーズとジャズのあいだでトラックによって、あるいはひとつの曲のなかでも少しブルーズのほうに寄ってみたりする感じだが、基本デフランセスコのオルガンがでへでへどりょどりょと(レスリースピーカーの音のつもりです)鳴り続けてるからジャズったってそれはファンキーだ。

ところで、こんなに良かったんでしたっけヴァン・モリソン。ひょっとして20年以上たっておれの嗜好が変わったんかとこのレコードを何度も聴いたあとで昔買ったCDを引っぱり出して聴いてみた。ジョン・リー・フッカーと共演してるヤツ。

そうするとやっぱなんかしっくりこない。シブく歌うジョン・リー・フッカーの横でみょうに声のデカいヴァン・モリソン。B.B.キングやバディ・ガイみたいな地声の相当デカそうなおっさん相手ならまだしも、そうでもないフッカーとこれでいいのか、とか、しょせんブルースマンてのはひとりで歌う人なんだからさ、とか思っちゃうのであった。

もしかしたらおれは90年代にもそんな感想を抱いたのかな。まるっきし思い出せない。でも、とにかくまあデフランセスコのオルガンとトランペットをバックにクドい歌い回しで歌っちゃあデヘデヘと品なく笑ってる今回のヴァン・モリソンを気に入ってしまったのは間違いない。

なるほど中身のクドさがジャケットのクドさと意外とマッチしてんだな。

ところでこのアルバムのあとすぐにまたジョーイ・デフランセスコをバックに歌ったアルバムを出してたと知ってApple Musicで聴いてみたんだ。そしたら、まだいっぺんしか聴いてないけどこっちのほうがもうちっとジャズから遠ざかって品無くブルーズっぽい感じにきこえる。おーなんか、こっちのほうがさらにおれの好みかもしれない。

そうするとレコードが。






by god-zi-lla | 2019-03-01 09:40 | 常用レコード絵日記 | Comments(0)
2018年は1982年ハンブルクのウディ・ショウで始まったのよ_d0027243_09153048.jpg

今年もよろしくね。

このウディ・ショウは12月31日の午前中ウチに届いた、2017年最後の宅配便なんでした。

だけど言っときますがおれは慌ただしい大晦日に不要不急の配達さすような、そこまでクソなクソ野郎じゃないです。

12月の中旬、雑誌でこのレコードのことを知ってタワレコのネットショップで注文したら「お取り寄せ」になって、まあそんなことは珍しくもなんともない日常茶飯事ってヤツである。こちとらべつに仕事でレコード買ってるわけじゃなし、なにもタイやヒラメを産地直送で食おうってんじゃないんだから気長にゆっくり送ってちょうだいな、ってなモンである。ところがタワレコの発送係が機械的にやったんでしょうけど、よりによって2017年12月31日を配達指定日にしておれんちに送り付けてきやがった。

おかげで荷物を受け取るおれがヤマト運輸の年末バイトの兄ちゃんの目には、たかがレコードごときを大晦日の午前指定にして自分の人生の一部をムダ遣いさせたウンチ野郎に映ったかと思うと、もう情けないやら口惜しいやらで夜も眠れない2018年の正月になってしまったのである。

ごめんよ、兄ちゃん。

ウディ・ショウのライヴ音源の発掘というのがここ数年思いのほか沢山出てきてる気がする。この2枚組アルバムも81年ハンブルクの〈カーネギーホール〉つうフザケた名前のクラブ(たぶんフザケてるんだと思うけど)の録音でジャケットに〈NDR〉とあるから北ドイツ放送の放送音源なんだろうな。

おれがウディ・ショウというトランペット奏者を知ったのはもちろんエリック・ドルフィーのアラン・ダグラスによる一連のレコードだった。ドルフィーとフロントを分けあうトランペッターといえばブッカー・リトルがなんたって一番有名でその次がフレディ・ハバードだから、やつらより世代的に少し下でもあるウディ・ショウはちょっと陰に隠れた感じかもしれないけど、ドルフィーの爆奏に圧倒されながらも一生懸命生真面目に吹き続けるのがそれなりにかっちょいいんだよ。

それから20年が経ち、このハンブルクのフザケた名前のクラブのショウもひたすらマジメに突き進む。ドルフィーと組んで以来70年代中頃までのショウにはあった前衛風味ってのが、このころにはほぼ影を潜めている。トロンボーンのスティーヴ・ターレも道を外しそうで外さないタイプだし、マルグリュー・ミラーもどこ行っちゃうかわかんないって感じは全然ないピアニストだしね(ゲイリー・バーツが加わってたらまた少し別の展開もあったかなあと思わないでもないけど)。

おれとしたら70年の〈Blackstone Legacy〉や78年の〈Iron Man〉みたいに、フリーと隣り合わせくらいのところにいたウディ・ショウがすごく好きなんだけど、でもこのなんつうか、バンドのメンツと一生懸命音楽を作ってこうとする姿勢に聴きながらついほだされちゃうようなとこがこの人のアルバムにはあるんだよな(だから面白味がなくてダメって人もいるでしょうが)。

おれの人生に決定的に足らないマジメさってのがウディ・ショウにはあるのかもしれない。だから足らない成分をショウのレコードで補おうと、知らず知らずのうちに思ってたりなんかしてね。まさかそんなことあるわけないか。

でもまあ、おれもちっとはマジメにやんなきゃいかんかもなあと思わせてくれるレコードを年の初めのイの一番に聴くってのは悪いアイデアじゃないでしょ。それに宅急便の兄ちゃんが大晦日に一生懸命配達してくれたんだ。コイツを後回しにしたらバチが当たっちゃうぜ。

2枚組で15分前後の長尺トラックが多いのも正月じっくり聴くのにちょうど良かった。

そのうえなんだかこのレコードはべらぼうに音が良いんだ。ひょっとしたらおれんちにあるショウの正規録音のレコードのどれよりも、このライヴの発掘音源のほうが音がいい。なんなんですかこれって。

よくわかんないけど、さすが〈北ドイツ放送〉と言っていいんでしょうか。ジャズ的な名録音というんじゃなくて情報量がなんかすごく多い感じ。ひょっとしてジャズ的に「音の良いレコード」つうのは、こういう録音からテキトーに情報を間引いて作るんじゃあるまいかと想像させるような音なんだよ。そのへんもちょっとびっくり。

アマゾンで見てみるとこの〈AT ONKEL PO'S CARNEGIE HALL〉つうシリーズにはほかにフレディ・ハバードとかエルヴィン・ジョーンズとかチェット・ベイカーなんかもあるみたいだな。これもみんなこういう音質なんだろうか。

おー、よく見るとエルヴィン・ジョーンズのアルバムのピアノは辛島文雄じゃないか。んー、気になるなあ。

(The New Woody Shaw Quintet At Onkel Po's Carnegie Hall Hamburg 1982 / JAZZLINE N78045)

by god-zi-lla | 2018-01-05 08:35 | 常用レコード絵日記 | Comments(2)

25年熟成のPink Vinyl



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近ごろはうれしいことにレコードブームだというので、好きなミュージシャンのニューアルバムのLPレコードが普通にプレスされて発売になる。こんなこと言っちゃナンだけど昔のレコードの復刻ばかりで「ブーム」と言われたって、そんなもなぁひと渡り売れセンの復刻が終わればオシマイで、げんにその兆候はあちこちにある。

まあしかし、ニューアルバムがレコードで(しかもリアルタイムで)登場するのはまるで別のハナシってやつだ。是非ともUSBに刺さったりWiFiでぶっ飛ばしたりすることのできる安いポータブル電蓄のようなものが当たり前のように売れて、現役の音楽家のアルバムがどんどんレコードとして出てきてほしいもんである。

デジタルで録音されたものをレコードにプレスしたってそんなモノどーなのよ、なんてしたり顔で言う人もいるようですけど、CDが登場する前だって70年代のなかばくらいからデジタル録音のLPはいくらでも出てたわけだし、逆にCDだって最初、器はデジタルなのに中身はアナログってのが珍しくもなんともなかったじゃんか。

そういや最近、レコードは柔らかい音がするから好きというコメントをよく見聞きするんだが、そうと限ったもんでもない。というより、ガチガチに固い音のするレコードなんて山のようにあるし、それをCDにしたのがふにゃらふにゃらに柔らかい音がすることなんて珍しくもなんともない。

音にかぎらず人間の感覚というのは、こういうふうに受容したいと思うように(それが錯覚にせよ、そのように意図して『加工』したにせよ)受容するものであるから、レコードの音は柔らかいと思いたい人がヨノナカには多いから、そのようなコメントが多いというだけのような気がしてならない。

音ってのはそう判りやすく割り切れるものでもないしなあなんて、世間から見えないところで人知れずレコードを聴き続けてきた古狸は独りごちるのであった。

なんつて。

先週末Amazon.comから$27.40で届いたルシンダ・ウィリアムズのニューアルバムはピンクの2枚組なのだった、というかPink Vinylと書いてあったからわざわざ3か月くらい前に向こうのアマゾンで予約して待ってたんだけどね(日本のアマゾンにはピンクって書いてなかった)。

いやあ、カヴァーデザインと2枚色違いのスリーヴとピンクのヴァイナルの垢抜けなさ加減が最高じゃないか。古ぼけたポンティアックの助手席で革ジャン羽織ってこっちを向くルシンダ姐御がもう恐ろしいくらいの貫禄で、それがピンクのレコードと案の定すごく似合ってる(と、おれには思える)。

これが〈This Sweet Old World〉というタイトルなんだが、ルシンダ姐さんには25年前〈Sweet Old World〉つうよく似たタイトルのアルバムがあって、じつは今回その四半世紀前のアルバムの収録曲をまるまる再演しているのだった。

詳しいことはよくわからないんだけど、当時まだ駆け出しだったルシンダはレコード会社とプロデューサーの方針に抗することが出来ず、自分の思うようなサウンドに仕上げられなかった25年前の「遺恨」をこんかい晴らしにかかったらしい。

いやすごいことをするもんだ。

しかしアレだよ。こんなふうに古ぼけたセダンの助手席から振り返って、こんどのアルバムはあたしのやりたいようにやらせてもらうからね、なんてルシンダ・ウィリアムズに言われて言い返せるようなプロデューサーがそうそういるとは思えない。

だけど、聴いてみるとやっただけのことはあると思うね。

むしろ25年前思い通りに出来なかったことが幸いしたんじゃあるまいか。
新旧ふたつのアルバムを聴き比べてみると、この深みと味わいには25年の歳月が必要だったとしか思えない。

(HIWAY 20 RECORDS H2005-1)

by god-zi-lla | 2017-11-30 12:20 | 常用レコード絵日記 | Comments(0)
ボックスセット海底二万哩(ニコラウス・アーノンクール/ベルリンフィル:シューベルト交響曲全集)_d0027243_23470371.jpg
エサ箱から引っこ抜いたわけでもなくネットオークションで落としたわけでもなく、Amazonで予約してたわけでもないのにある日ふと気づけばこんなレコードを手にしていた。いやまったく縁は異なもの味なものとはよく言ったものだねえ、なんつうレコードのことをちょっとやってやろうかと思うのであった。

題して「盤は天下の回り持ち」。
いかがじゃな。

ニコラウス・アーノンクールがベルリンフィルを振ったシューベルトの交響曲全集8枚組ボックスセットが写真である。DGGなどメジャーレーベルの制作じゃなくて、ちかごろ流行りのオーケストラの自主制作盤で箱の裏には「461 / 1000」とあるので限定盤のようだな。

じつは少し前に話題になったサイモン・ラトル指揮のベルリンフィルがダイレクトカッティングで作ったベートーヴェン交響曲全集っていうすごいボックスセットがあったでしょ。あれを知人がベルリンフィルのサイトで予約注文したわけである。

待つこと数か月、ベルリンで密かに荷造りされた国際小包がキールの軍港からUボートに積み込まれ北大西洋から喜望峰を経由して遙かインド洋から東シナ海を経、極秘裏に入港した横浜港山下埠頭で陸揚げされたのが今年の初め。そこからクロネコヤマトの宅急便によってその知人宅へ届けられたわけだがこれが開けてビックリ、どこでどう入れ違ったのか中から出てきたのはアーノンクールのシューベルトなのであった(輸送経路などについては想像のため事実と異なる可能性があります)。

知人がさっそく品違いの旨をベルリンへ緊急打電したところ「そりゃあすいません。すぐに正しい品を送るので間違った品を返送してくれれば返金しますんで。へえ」という返電があった。しかしそうそう都合良く横浜からキールへ戻るUボートや伊号潜水艦なんてのがあるわけもないので、非常に面倒に思ったその知人は周囲のレコードと聞いただけで異常反応する浅ましい連中に声をかけたところ、なかでも一番浅ましいおれがまっ先に手を上げたのである。

ところでシューベルトといえばおれにとっちゃ室内楽(と若干のピアノソナタ)なんです。なかでも五重奏曲〈鱒〉だけでどういうわけだか10数枚のレコードが棚の一角を占めている。しかもその半分以上はウェストミンスターレーベルにあるB=スコダのピアノが加わった2種類の〈鱒〉なんだった。どうしてああもモノに憑かれたように何枚も何枚も買っちゃったんでしょうか。

それから同じウェストミンスター盤でB=スコダ、J. フルニエ(Vn)、ヤニグロ(Vc)の3人によるトリオの第2番op.100 D.929(Westminster WL5121)もおれの人生の重要盤だな。いつの頃からか、ココロが疲れたときにこれを聴くと「まあ、そういうこともあるしな」というような気分になれるとっても大事なレコードになっている。

そうそうシューベルトといえばもうひとつ。ピーター・ピアーズが生涯のパートナー、ブリテンの伴奏で歌う〈冬の旅〉のDECCA盤も忘れちゃいけない。これを聴かせてもらったときは中学生のころ国語の若い女の先生にビンタをくらったときのようなインパクトがあって、翌日さっそくレコード屋に探しに走ったくらいである(聴くまではF=ディースカウのモノラル盤1枚があればじゅうぶんだと思ってたのに)。

それはともかく、知人からこの話があったとき念のためと思って自分のレコード棚(CDの棚も)を点検してみたんだよ。そしたら驚いたことにシューベルトのシンフォニーというのをおれはきれいさっぱり1枚も持ってないの。こりゃまたどうしたことか。「未完成」と「運命」がA面B面になった廉価盤LPの1枚くらいどっかのすき間に刺さってたっていいじゃんか。

それがほんとに1枚もないの。〈ザ・グレート〉のイントロだって鼻歌で歌えるのに。じゃあおれはいったいどこでその旋律を覚えたのだろうかと一瞬戦慄が走ったくらいなもんである。不思議だ。

んー、まあいいや。とにかく実際1枚もないんだから、この際シューベルトのシンフォニーが一気に揃うってのも悪くないじゃんか。アーノンクールは嫌いじゃないし、なによりオーケストラはベルリンフィルだもんな。

つうわけでおれは知人にお代を払い、地球の裏側から海の底づたいにはるばるやってきたシューベルト交響曲全集は紆余曲折のすえ我がものとなって、おれのレコード棚初のシューベルトの交響曲コレクションになったのであった。

ところで横浜山下埠頭に停泊していたUボートはその数日後、オビ付き国内盤中古LPを艦内のあらゆる隙間という隙間に詰められるだけ詰めて帰途についたということである。

どっとはらい。


by god-zi-lla | 2017-09-24 17:09 | 常用レコード絵日記 | Comments(4)
ジョー・ヘンリーだっていうんで(Lizz Wright / GRACE)_d0027243_09543342.jpg
トンネル掘削機はとりあえず置いといて、さいきん聴いたニューアルバム。

リズ・ライトってアメリカの歌手をウィキペディアで見ようとすると日本語版には項目がないんだよ。ようするに日本じゃその程度の知名度ということなのかもしれないんだが、英語版を見るとLizz Wrightは「ジャズとゴスペルの歌手」ということになっている。

まあジャンルなんてのは何かを説明してるようで何も説明してないようなもんである。カサンドラ・ウィルソンはジャズ歌手と呼ばれることがあるが阿川泰子もジャズ歌手と呼ばれることがある。しかし、ふたりの「ジャズ歌手」は共通点よりも相違点のほうが多いとしか思えない。

だから誰かがウィキペディアのリズ・ライトの項目に「ジャズとゴスペルの歌手」と書き込んだのであれば、彼女のことをソウルシンガーと呼ぼうがブルース歌手と呼ぼうがなんの差し障りもないと言ってるのと同じことだ。

ところでカサンドラ・ウィルソンはCD屋さんの棚の都合なんかもあるでしょうからジャズ歌手ということになってるけども、聴いてみりゃあわかるとおりカサンドラ・ウィルソンの歌は「カサンドラ・ウィルソン」つうジャンルの音楽なんですとしか、もう言いようがなくなっている。

同じことは多分たとえばボブ・ディランにだって当てはまりそうで、ディランはロックミュージシャンかもしれないけど昔はフォークシンガーと呼ばれてたこともあるわけだ。

しかしスタンダードを自分勝手に歌ったりするって行為はロックでもないしフォークでもない。やっぱりディランの歌は「ボブ・ディラン」つうジャンルの(唯一無二の)音楽なんですね、というしかないんだろうと思うんだよな。

でリズ・ライトの歌が「リズ・ライト」ってジャンルの音楽なんですっていえるかってば、それはやっぱ言えない。そりゃまあそうだ。カサンドラ・ウィルソンだって若いころは「M-Base派のトンがったことやってるちょっとキレイめの若い黒人ジャズ歌手」なだけだった。だからまあ若い芸術家にそこまではだれも求めない。

たまに何かでリズ・ライトの歌がかかることがあると確かになかなかウマいひとだなあとは思ってたんだけどね。だけど、いつ何を聴いてもあまりアクの強くない万人受けしそうな、なんだかブナンな感じがしてね。

それでもいっぺんまとめて聴いてみようと思ってたら去年だったか前作〈Freedom & Surrender〉がLPでも出てるのに気づいてさ(レコード盤に弱いのよね)。ちょうどいいから買ってときどき聴いてはいたんだけど、アルバム1枚まとめて聴いてもやっぱり印象は変わらなくって、すごくウマいんだけどガツンとくるというか、ザラっと引っかかるというか、とにかくそういう印象があんまりない。

で、それっきり忘れちゃうところだったのが、次回作はあのジョー・ヘンリーがプロデュースするんだかしたんだかってニュースを何かで見たんだよ。

なーるほど、その手があったか。

正直いってジョー・ヘンリーのプロデュース作にはちょっとばかし食傷気味なんではあるんである。いやたしかに好きさ。アラン・トゥーサンの遺作〈American Tunes〉だってボニー・レイットの〈Slipstream〉だって〈Dig In Deep〉だってエアロン・ネヴィルの〈I Know I've Been Changed〉だってモーズ・アリソンの〈The Way of the World〉だって、よーするにおれのツボをジョー・ヘンリーは押してくる。

しかし、だからこそ食べ飽きるってことが往々にしてあるでしょ。

でもさ。そうはいってもやっぱりジョー・ヘンリーならこの無難な歌姫をどうするんだろって、なんとなく気になるじゃんか。しかも見れば新作もLPがリリースされるっていうしさ。んー、なんだかんだ言ってもジョー・ヘンリーとLPに弱いおれなのであった。

で1週間ほど前にレコードが届いたんですけど、上の写真ジャケット左肩にステッカーが貼ってあってそこには'SOUL OF THE AMERICAN SOUTH'つうアルバムの惹句とともに

PRODUCED BY AMERICANA ICON
JOE HENRY

うわー、とうとう「アメリカーナのアイコン」にされちまったじゃんかジョー・ヘンリーの旦那。こうやってシュリンクラップに貼られたステッカーに麗々しく印刷されちゃうくらいだから、今や名前で客を呼べる大プロでデューサーなんだな。なんかすごいよな。いまどきほかにそんな大物プロデューサーって幾人いるんだろ。それだけレコード会社の期待も大ってわけか。

そもそも発売元の〈CONCORD〉って会社がおれなんかの印象でいえばブナンの権化みたいなジャズレーベルだからさ。それがリズ・ライトのニューアルバムにジョー・ヘンリーを起用したってのは、さすがのブナン派レーベルも彼女のブナンさをなんとかせにゃイケマセン。そこをブレイクスルーしないことにはこの先の展開が望めないと思ったってことなんだろうな。

いやまあそんな会社都合はどうだっていいんだが、ジャケットの写真を見てるとどっかカサンドラ・ウィルソンを意識してるようなとこもあるんでしょうかね。このシチュエーション(ミシシッピ・デルタのどこかなんだろうか)、この衣裳でドレッドヘアのカサンドラ・ウィルソンが写っててもぜんぜん違和感ない気がするんだが、ようするにそっち方面へのブレイクスルー希望ってことか。

いやまあそんな外身の問題はいいんだけどさ。レコード出して針を下ろしてみますと、あちゃーA面最初の〈Barley〉からいきなりジョー・ヘンリー全開じゃないですか。これはもう予備知識なしに聴き始めたってプロデューサーがジョー・ヘンリーだってわかる。

この〈Barley〉って曲、なんかメイヴィス・ステイプルズが似た感じの曲を歌ってたような気がするんだけど思い出せない(不親切にもジャケットに曲のクレジットが一切ない)。ちょっとダークないい感じのブルースなんだけど、メイヴィス・ステイプルズにはジョー・ヘンリーがプロデュースしたアルバムなんてあったっけな(プリンスやウィルコのジェフ・トゥイーディーがプロデュースしたアルバムはあるけど)。

聴き進んでくと、これはやっぱりジョー・ヘンリーらしい「一部フィクション含むアメリカン・ルーツ・ミュージック」つう感じのアルバムになってて、アラン・トゥーサンの〈Southern Nights〉もちょっと変わったアレンジで歌われてたりする(そういえばこれを歌ってヒットさせたグレン・キャンベルも亡くなったねえ)。

さすがジョー・ヘンリーといいましょうかブナンな感じをたしかに超えた音楽を聴かせる、おれには前作よりもずっと聴き応えのあるアルバムになってて、1年前に買った前作よりも届いたばかりのこの最新作のほうをすでに数多く再生してると思う。これはいいよ。

だけどブレイクスルーしたのかっていえば、そこまではたぶん行ってない気がする。もしかしてこの人の「ブナンさ」ってのはレコード会社の方針やプロデューサーに押しつけられたものじゃなくって、意外と頑固な「個性」だったりするのかもしれない。この融通の利かない生真面目さみたいのが、ひょっとしてリズ・ライトというシンガーの本質なのかしらん。

だとしたら、「ブナン」侮り難し。

たんなる思いつき以外のナニモノでもないんですけど、せっかくジョー・ヘンリーまで来たんだからいっそのことメイヴィス・ステイプルズをプロデュースしたジェフ・トゥイーディーに頼んでみたらどうですかね。もう少しオルタナっぽい、混濁感と清涼感が両立してるようなサウンドでもってさ、もうちょっとザラっとした感じの曲を歌ってみるとか。まあコンコードレーベルとは水と油かもしれないけど、聴いてみたい気がするんですけどね。



(CONCORD RECORDS / 8 8807203318 4)

以下、ネットで見つけた各曲の作家クレジットと収録時間のコピー

1)Barley
Allison Russell(5:07)

2)Seems I'm Never Tired Lovin' You
Cortez Franklin(4:43)

3)Singing in My Soul
Rev. Thomas A. Dorsey(3:46)

4)Southern Nights
Allen Toussaint(4:14)

5)What Would I Do Without You
Ray Charles(3:17)

6)Grace
Rose Cousins / Mark Erelli(4:55)

7)Stars Fell on Alabama
Mitchell Parish / Frank Perkins(3:52)

8)Every Grain of Sand
Bob Dylan(5:29)

9)Wash Me Clean
k.d. lang(4:34)

10)All the Way Here
Maia Sharp / Lizz Wright(3:47)
ジョー・ヘンリーだっていうんで(Lizz Wright / GRACE)_d0027243_09544780.jpg
ちなみにメイヴィス・ステイプルズの次回作もジェフ・トゥイーディーのプロデュース(これで3作目)で、LPをAmazon.comに予約注文済みなり。

by god-zi-lla | 2017-09-18 09:10 | 常用レコード絵日記 | Comments(2)
ピアノのうしろでシャラシャラいってるのが(Tigran Hamasyan / AN ANCIENT OBSERVER)_d0027243_16505178.jpg
暑いねえ。まったくブログどころじゃないよ。

もうずいぶんと前、ティグラン・ハマシアンつうファーストネームもファミリーネームも「ン」で終わる名前がみょうに気になってね(もちろん何か雑誌とかで話題になったから名前も知ったんだけど)。そのとき聴いてみたのが〈Shadow Theater〉ってアルバムなのだった。これはバンドで演奏していて女性のヴォーカルが時折入ったりもする音楽なんだが一応「ジャズ」ということになっているものの、本人もジャズかどうかなんてあんまり気にしてないんじゃないかというか、むしろ「え、ジャズ? おれのやってるこの音楽が?」みたいに思ってんじゃあるまいかというふうにおれにはきこえた。

アルメニアの人だそうで、そういわれれば西アジアふうに聞こえるような気もするしギリシア正教圏のひびきを思い出させるような感じもある。いずれにしろ少なくとも東アジアには聞こえないし西ヨーロッパとはずいぶん遠い感じがする。もちろんアメリカっぽいところはないしステレオタイプなジャズのイメージとはまるでちがう。

いっぽうでエレクトロニクスが音楽のなかにあることがごく自然でアコースティックなものとエレクトロニクスなもの(ヘンな言い方だけど)が当たり前のように混ざり合う、これは明らかに若いひとたちのやってる新しい最近の音楽だって雰囲気がバンバン出てたりする。

なるほどこれはなかなか良いね、ジャズつうよりプログレだけどね。
というわけで時折引っぱり出しちゃ聴いてたのであった(いまはもうリッピングしたので引っぱり出しませんけど)。

そして先日、そういう音楽を引き続きやってるんだとばかり思ってエサ箱に2千円台つうイマドキのLPとしたらうれしいお値段で刺さってた写真のニューアルバム〈AN ANCIENT OBSERVER〉を買い求めて聴き始めてみたらば、あれれ今度はピアノソロじゃないですか。しかもちょいとリリカルな。

どうもリリカルなソロピアノ、みたいのに抵抗感があってね。ひょっとして40数年前キース・ジャレットのケルン・コンサートを聴きすぎたタタリか後遺症もしれない(78年武道館でライヴまで聴いちゃったし)。

んー、バンドじゃないんだ。しかもアコースティックピアノのソロで。正直一瞬ちょいとガックリきたのである。

だけど聴いてるとなにかシーシャラシーシャラ、スネアドラムをブラシで擦ってるようなサウンドがバックに入ってるんだよ。あーソロピアノってわけでもないんだ、と思ってジャケット見るとハマシアンのクレジットしかなくてpiano、voice、synthesizer、Fender Rhodes 、effectsとクレジットされてる。スネアをブラシで擦る人はいないし、スネアもブラシも表記がない。

聴いてるとこれはけっこう一筋縄じゃいかないような音楽だって気がしてきた。リリカルだけど単純にリリカルなだけじゃない悪巧みが透けて見える。もちろん本人写真のイメージどおり腕力に自信のあるピアノ弾きがチカラ任せに作り出す音楽じゃないってことだけは間違いなくてね。

メインで鳴ってるのはピアノだけど、そのまわりをいつもいろんな音が取り巻いてる。本人の声がするときもあるけどそれは別に弾き語りをしてるっていうんじゃなく、あくまでピアノを取り巻くサウンドのひとつになっている。そうしたサウンドはジャケットのクレジットにあるようにほぼすべてエレクトロニクスによるものなんだろうな。

で、そのシーシャラシーシャラいうブラシで擦るスネアドラムみたいな音はさまざまに変化するエレクトロニクスのサウンドに混ざって、最初から最後まできこえてくるんだ。

しかし少なくともモノホンのスネアドラムをブラシで擦ってる音じゃない。あくまで「ぽい」だけで、それはハッキリしてる。んー、もしかしてこれ、口で言ってんじゃないのかしら。なんつうか「くちブラシ」つうか。

グールドみたいにピアノ弾きながら鼻歌うたってるとか、キース・ジャレットや菊地雅章のように唸るというか喘ぐというか、そういう無意識の自然発生的な「ノイズ」じゃなく、あくまでトータルサウンドの一部として別に録音されて重ねられたか、あるいは録音した「くちブラシ」をループしていろいろに使ってるとか(そっちのような気がする)。

ところでウィキペディアを見てみるとこの人は10年くらい前に〈セロニアス・モンク・コンペティション〉ていうコンクールで優勝してるんだってね。んー、そうすると本人自分のやってる音楽がジャズだっつう認識があるってことなのかしらん。あるいは10年前はもっとフツーにジャズピアノ弾いてたのか。まあいいや、そんなこた。

でさ、このレコードを買ったすぐ後に当のハマシアンが日本でソロツアーするっていうのを知ったんだよ。東京は築地の浜離宮朝日ホールでやって、その後地方へツアーするっていうんだが気づいたときにはすでに東京はソールドアウト。いやー、しくじった。このアルバムのような音楽をステージやライヴハウスでやったんだろうか。まさか浜離宮朝日ホールがクラシックのホールだからってオツにすましてピアノ独奏したなんてことはないと思うんだけど。

「次」があったら是非ナマで聴いてみたいもんだ。
あの「くちブラシ」も。

ピアノのうしろでシャラシャラいってるのが(Tigran Hamasyan / AN ANCIENT OBSERVER)_d0027243_16510763.jpg
さすがクセ者ナンサッチレーベル。音は当然いいです。
(Nonesuch559114-1)


by god-zi-lla | 2017-07-16 08:29 | 常用レコード絵日記 | Comments(0)
こんなやりたい放題を宇田川町でやってたのか(Marc Ribot  THE PHILADELPHIANS LIVE IN TOKYO)_d0027243_14055928.jpg
こんにちは。レコード買ってますか。ぼくは今もときどき買います。

ときどき、じゃねーだろ。

マーク・リーボウがザ・ヤング・フィラデルフィアンズなんてバンド作って、おれくらいのトシならどっかで聴き覚えのあるようなフィリーソウルの有名曲ばかりを東京のライヴハウスでやって、しかもそれをアルバムにしてたなんてつい先日〈僕が選んだ「いい音ジャズ」201枚 オーディオファンも聴いておきたい優秀録音盤〉(田中伊佐資著/ディスクユニオン刊)つう本を読むまでぜーんぜん知りませんでした。

あちゃー、なんて楽しそうなことやってたんだマーク・リーボウ。しかも渋谷のクアトロじゃん。知ってたら行きたかったよなあって、もう3年前のハナシなのか。くそおー。

それはともかくマーク・リーボウといえばジョー・ヘンリーがプロデュースするアメリカーナ系ミュージシャンのアルバムの常連メンバーとして、いまは亡きアラン・トゥーサンのアルバムにもモーズ・アリソンのアルバムにも加わってますけど、基本的にはバリバリのアヴァンギャルド(ノイズ系ですかね)ギタリストだと思うんだよ。そのリーボウ選手がどう考えたって水と油なフィリーソウルというんだから一体全体ナニやってるんでしょうって、これはもう聴いてみるしかないじゃんか。

バンドのリズム隊はジャマラディーン・タクマ(b)にG・カルヴィン・ウェストン(ds)というオーネット・コールマン人脈なり。んー、ノイズ系ギターにフリージャズの総元締め的大御所バンドの元リズムセクション。それが70年代フィラデルフィアの実用ダンスミュージックとどう繋がるってんだ。なんだかよくわからないが、なんだかよくわからない。

正直言っておれはべつにフィラデルフィア・ソウルが好きなわけでもなんでもないの。好んで聴いたこともないし、そういうとこ行って踊るなんてこともしない。だけど当時はどこ行ったってああいう音楽が聞こえてきたし、〈ソウルトレイン〉なんてテレビショーをたまにチラチラと見ないわけでもなかったから意外に聴き馴染んでたりするんだ。

Amazon.comから届いたLP(その時点ではco.jpのほうでLPは見当たらなかった)をかけてみると、どの曲も聴いたことのあるメロディが聞こえてくる。たしかにこれ聴いたことあるよなあとは思うんだけどそこに一転本性を現したかの如きディストーションが割り込んできたりする。

で、ときどきヴォーカルも入るんだ。けどこれがまたソウルっぽい超甘々なファルセットのコーラスなんかじゃなくてリーボウとタクマとウェストンの、なんだかもう中学生のガキどもが音楽の授業にヤケクソで合唱してるようにしか聞こえないヘタっぴいな歌声でさあ。ほんとにクアトロかよ。じつはガッコの体育館じゃね?

そこへもってきて甘ったるいソウルミュージックにはある意味付きもの的なストリングスが、どんちゃん騒ぎのすき間を縫ってひよひよとオフぎみに聞こえてきたりしてさ(もしかしてマジメにフィリーソウルを再現するつもりだったのか?)。

これはパロディなのか、はたまた大勘違い大会なのか。元の曲がフィリーソウルだって以外ぜんぜんフィリーソウルでもなんでもないじゃんか。いやーなんのつもりなんでしょうかこの人たちってば。けどなんか、へんに楽しい。つか、きっと本人たちが一番楽しんでる。

ちなみにここでやってる6曲の元歌全部Apple Musicにあったのでプレイリストにして聴いてみました。あーやっぱりタイトル見てもよくわかんなかったけど、どれもみんな聴き覚えのある曲ばっかりじゃん。B面最初の〈TSOP〉ってスリーディグリーズの歌が入ってるソウルトレインのテーマ曲だったよなあ。ヴァン・マッコイの〈The Hustler〉なんて耳タコでウンザリだ。

けどあのセクシーな3人のおねえさまたちスリーディグリーズの面影もヴァン・マッコイのちゃらちゃらした軽さもゼロ。これはオサレなダンスフロアじゃなくてやっぱりあの(いちおうミラーボールが回ることもあるけど)ちょっと小汚いような渋谷のクアトロによく似合う、ぐちゃぐちゃとしたカオス的音楽なのであった。

しかしこのレコードの音がまたじつにクアトロっぽいのね。500人だか600人だかのお客がスタンディングですし詰めになった狭いフロアに響く(というか人体に吸音されて響かない)詰まったような爆音をよく再現して溝に刻んだもんだと感心するような音なんだよ。ある意味超ハイファイ録音(ちなみにレコーディングはオノ・セイゲン、マスタリングはJoseph Branciforte)。

調べてみればジャマラディーン・タクマとG・カルヴィン・ウェストンはフィラデルフィアの人なんだってね。それで「マーク・リーボウとヤング・フィラデルフィアンズ」か。ヤングはヤングでもジャケット裏に書いてあるとおり'Forever Young'なのね。それにタクマはおれと同い年ウェストンは二つ三つ下だから10代のときにイヤというほど聴いて育ってんだなフィリーソウル。ニッポンのおれですら耳タコなんだから地元は推して知るべし。なーるほどなあ。

そういえばジャケット裏にはさらにこんなMC口調の文句が、
Ladies and Gentlemen... the hardest working musicians in punk/funk/soul/noise: THE YOUNG PHILADELPHIANS !!!
パンク・ファンク・ソウル・ノイズ! たしかに!
イエーイ!

(YELLOWBIRD/ENJA 7 6752277601 0 EU盤)

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ところでサイドギターのMary Halvorsonて人も初めて聴いたけど、ニューヨークのフリージャズ・ギタリストの新鋭(いや80年生まれだと中堅か)なんだね。

ジャンル不問のギター姐御好きのあたくしとしては気になりますね。

by god-zi-lla | 2017-05-22 20:33 | 常用レコード絵日記 | Comments(2)