神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

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ガキのころのおれの勉強机のようにとっちらかった_d0027243_18010489.jpg




このランサーのトップボードを見たら、こんなことするヤツぁオーディオマニアの風上にも置けんわ! なんつってお怒りになったりする人がひょっとしているかもしれませんけど、いいんですべつにアタクシ風下でじゅうぶん。

いやーロジャースstudio 2aの天板の上は広くてよかったねえなんて一瞬思っちゃうくらいラグ板取り付けたベニヤ板は大理石のケツより後ろにハミ出してるし、T90Aの前面がオフサイドラインだとするとアッテネーターも作りかけのヒコーキも向こう側に見える中2のときに作ったF4Fワイルドキャットも、みーんなオフサイドで、ゴジラだけがプレイアブルだもんなー。

でも、いいのいいの。プラモもゴジラもほかに行き場がないから、ここでずっと肩寄せ合って生きていくんです。

それにさ。コイツらを全部きれいさっぱりどけてみても、音の違いをおれはぜーんぜん聴き分けらんないのね。だからスーパートゥイーターも一緒になってみんなで仲良くやってくれ玉へ。

つうわけで先日こさえた『減衰器付きハイパスフィルター』(馬子にも衣装、俗ブツには肩書き)をおとつい取り付けてみたのであった。

スーパートゥイーターT90Aをいったん外してから2週間ちょい、いろんなものを聴いてみたけど正直なとこスーパートゥイーターがないとちょっとなあっつうアルバムや曲はほとんどない。

古いジャズやなんかはいい音で鳴るに決まってんだからべつにまあいい。新しいジャズだって楽しく鳴ってます。LP買ったらすっかりヘヴィーローテーションになっちゃったヴァン・モリソンの去年のアルバム〈You're Driving Me Crazy〉だってめっちゃ楽しくてウルサい音がする。

(あ、そうそう。その『楽しくてウルサい音』ってのが最大のキモなんですけど、説明しようとすると自分でもわけわかんなくなるので説明省略)

しかしたまに、あまり新しくない、かといって古いと言い切れるほどでもない70年代の主としてクラシックのLPレコードのなかにウルサいんじゃなくてキツい音がして楽しみにくいのがあってさ。まあこの時代のレコードには珍しくない傾向だから、どうやったってキツいのが治るわけじゃないんだが、それにしてもコイツが多少でも和らぐのであればそうしたいとは思うわけだ。

こういうヤツらはコンデンサーで切っただけのT90Aが乗っかってたほうが、キツいとはいえまだマシな感じだったんだから、んー、このへんのキツい音のする(しかし音楽としては気に入ってるから見放したくはない)アルバムを少しでもマシな音で聴くためにはスーパートゥイーターがあったほうがいいよなあっていう感じがしてね。

しかもやや存在を主張しすぎな気分のしないでもないT90Aのレヴェルをちょっと絞ってやったらさらにいいんじゃなかろうかって予感もしたわけだ。

それに、そもそもT90Aを外してランサーだけにしたほうがいいっていうレコードや曲もとくになかったのと、T90Aを外してみると例えばウッドベースのぶうーんって感じの余韻とかオーケストラの低弦の合奏がホールの空気をぶわっと膨らますような感じがほんの少しだけ薄まったような気もしてさ。

そういうわけで、とりあえずアッテネーターの目盛りで3デシベル見当絞った状態で聴き始めたとこなんだけども、まあこういう素子が回路に馴染むまで多少の慣らし時間も必要なんでしょうが、いまんとこ3デシベルまで絞ることはないのかなっつう感じでさ。もうちょっとウルサくてもいいんじゃあるまいか(すまんね。ウルサいウルサいと、ウルサくて)。

アッテネーターのツマミをグリグリやるのはいつだって出来るから、もうしばらくこのままいろんなレコードやらなんやら聴いてみることにする。



by god-zi-lla | 2019-02-15 15:12 | オーディオもねぇ… | Comments(0)
新しい(もっと古い)スピーカーが来てひと月たちましてね_d0027243_18561202.jpg






届いたその日に置いたその場所から1ミリも動かさず、毎日毎日アンプのスイッチを入れてレコード聴いたりNASに貯め込んだ音楽聴いたり、たまにはCDをかけてみたりしながらひと月ちょい。

そしてきのうアコリバのベースごと、おれとしたらかなり大胆に動かした。

写真におとついまで長年アコリバのベースが置かれてた跡が写ってる。床にワックスかけるときにスピーカーを動かしたくないもんだから毎度毎度そこだけ塗り残し、こういうふうに輪郭が残っちゃった。

この残った輪郭の位置よりほんの少し前へ出したあたりに最初はAE2Rを(もちろんあのクソ重たい鋳鉄製のスタンドに乗っけて)置いてたわけだ。前後の位置はそのまま左右5センチくらいの範囲で何回か微調整した覚えがあるけど、しかしまあ動かしたといったってそのくらいなもんだった。

それからAE2Rを売り払ったあと短期間同じ位置に4412Aを置いて聴き、そのあとStudio 2aがやってきてしばらくしたところで、たぶんベースごと5センチくらい後ろに下げた。以後そこが「定位置」になって5年、それが写真に写ってるかすかな輪郭のところだな。

で、このベースの奥行きが46センチだから、およそ50センチばかり後ろに下げて背後の壁ぎりぎりでこれ以上は下げられないというところまで一気に動かしてみた。さらに長年ずっとスピーカーを内振りにセットしてたのを正面に向けた。

よく覚えてないけどAE2Rを正面向けて置いたことはなかったんじゃないかしらん。なにしろAE2Rは近ごろ震度6強の地震で倒壊の可能性が高いと評判の魔窟・ニュー新橋ビルにダイナミックオーディオがあったときに買ったんだから、かれこれ25年は遡るであろう前世紀後半のハナシである。

AE2Rを使ってたとき、後ろの壁とスピーカーの背面の距離は80センチくらいあったんじゃないかな。さらに、それ以前の横浜の住まいではそれが1メートル近かった。つまりまあ、長年そういう音を求めてそういう置き方をしてきたってことだ。

それがStudio 2aになって、これはちょっと違うなと少しだけ後ろの壁に近づけたのは、こいつが元来そういうスピーカーではないし、そういう音をこちとらが求めなくなってきたってことでもあったわけだ。

でL101ランサーが届いてひと月。やっぱりこの位置ではやっぱりだということがわかったから、まあこうすることになるだろうなあと最初に思ったところに動かしたんでした。まあ、いわゆるひとつの「歴史の必然」とでも申せばよろしいのでございましょうか(あくまで『自分史』上ですけど)。

そしてまだ半日だが、おれの居る場所はこっちだろうなとランサーは言っている。

しかし不思議なもんで、長い間内振りにしたスピーカーを睨み続けてきたもんだから真っ正面を向いてるハズの左右のランサーが僅かにそっぽを向いてるように見えちゃうんだよな。何度も何度も確かめたんだが、目の錯覚なのよ。

まあでも数日すればこの正面向きにも慣れちゃうんだろう。それからこの音にもだんだん慣れてくる。ややハイ上がりのバランスだったのが大分落ち着いたので、そのうちこのバランスに慣れてくればまた違う印象を持つようになるかもしれない。そしたらもう少し低いほうがバランス的に出たほうがいいのか、このへんでいいのか。もしかするとそういうこととは関係なく、日々音楽を聴いてウーファーを動かしてるうちになんらかの変化が生じてくるのかもしれない(エッジを貼り替えたばかりらしいし)。

どっちにしても急ぐ旅じゃないからな。こうなったらこうするか、この場合はああするか、みたいなのはオーディオマニアですからいろいろ思わないでもないんだ。でもまあ、これでいいんじゃないのということになったら、もうそれでいいんじゃないのってことにしたい。

でも好奇心としては例えばパワーアンプを別室のQUAD 405にしたらどーか、とか、マルチのリアに使ってるエレキットのKT88シングルだとどんな音になるか、なんてのは元手いらずだからそのうちやってみたい。

それから、スーパートゥイーターを乗っけてみるとどんなもんだろうかなんて、どうしてもアタマから追い払うことのできない邪念以外のナニモノでもないね。

でもまあ、これでいいんじゃないのという音になったら、もうそれでいいんじゃないのってことにしたい。

出来れば、のハナシですけど。






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by god-zi-lla | 2018-06-05 11:29 | オーディオもねぇ… | Comments(0)

新しい(もっと古い)スピーカー来ました_d0027243_12303429.jpg



マレーネ・ディートリヒはこのスピーカーで聴きました。

まあ、こうなるにはいろいろイキサツもあるんだがJBL L101ランサー国産箱なのであった。ちなみにRogers Studio 2aはわが家で6年ちかく妙なる調べを奏で続けたあとランサー購入の資金の一部となって、いまはすでに新しい未知のお宅に運ばれたようである。

いや、いつかJBLに戻るつもりだったんだよ。それがなんであるかは決めてなかったけどね。現役のスピーカーなのか古いヤツなのか、それも決めてなくてとにかく死ぬまでのいつかJBLにおれは戻るであろうと半分くらいは決めてたのね。

それが今年の今月ということはあんまり考えてなかった、つか、思いもしませんでした。

さすがにこのトシになるまでステレオ装置で音楽を聴き続けてれば、自分の音の好みがどの辺にあるのかわかってくるというもんである。なにしろ44年ですから。初めてメーカー製のスピーカーシステムを買ってからでも37年くらい経っている。そろそろ自分にとって何が大事で、何がどうでもいいかくらいは判ってこないと人生終わっちまうじゃんか。

もうずいぶん前のことになっちゃったけど(2005年だったか)、インターナショナル・オーディオショーのオルトフォンのブースで今は自分でケーブルの会社をやっている当時の社長さんがJBLの15インチウーファーに、たしか375にホーンの付いた中域と、それから075がそこに乗っかったシステムでブルーノートのオリジナル盤を爆音でかけてたことがあったんだよ。

おれはまあブルーノートのオリジナル盤にはそれほどココロ動くほうじゃないんだが、このオールドJBLのスピーカーにはちょっとばかりじゃなくぶっ飛んじゃった。

あのときあそこで社長さんが自分勝手に鳴らしてた音を、たとえばの話だけど100人のオーディオマニアに聞かせたとして、良い音だと思う人が49人を超えることはないんじゃないかっていう音だった(げんに、あれはヒドい音だったねとおれに言った人もいた)。

あれがキッカケだったな。あの爆音で耳からウロコが落ちた。

おれはその後AGIの511つう古いプリアンプとQUAD 405つうもっと古いパワーアンプを買い込んだ。そしたらゴールドムンドの√SRアンプよりずっと気持ちいい音がしたもんだから、きれいさっぱり売り払った。

それからウーファーのエッジ張り替えるほど使い続けたアコースティックエナジーのAE2Rをどけて、息子の部屋で朽ちかけてたJBL4412を引っぱり出して再び使い始めた。

そしてその後AE2Rも売っ払った。それがたしか2010年だったと思う。

以上じつは全部あの日聴いたJBLのせいなのだった。

ぶっちゃけ申し上げれば、おれにとって現代ハイエンドオーディオ系の装置は猫に小判、ハイエンド系の音がしても馬の耳に念仏ということだったんだな。

スピーカーの向こうの壁が突如消え去って、そこに見えるように広がるオーケストラとかさ。カテドラルに鳴り渡るパイプオルガンの、その建物の高さまでありありとわかる空間表現とかさ。

いや、ああいうのを聴かせてもらえばすげーなーと思うんだ。それは間違いない。現代のオーディオ技術というのはたいしたもんだと素直に感動する。だからそういう音を自分ちでも聴いてみたいと思ってたわけだ。

だけどそれはガキのころ、親父がどっかで買ってきたディズニーの覗き眼鏡のオモチャでピーターパンやドナルドダックの立体写真を見たときの感動と、おれのなかでは同じもんであるってことに突然気がついた。

まさにその、社長さんのJBLの音によってだ。

このへんの事情についてはまた後日続けますけど、そういうわけでわりかし小さめのバスレフ箱に14インチのLE14AウーファーとLE175DLHツイーター(と呼んでいいのかな)が取り付けられた1960年代に設計された古いスピーカーを、とりあえずStudio 2aの置いてあったアコリバのオーディオベースの上にそのまま置いてみたんでした。

いわゆるひとつの、ポン置きってやつ。

なにもしないで、そのまんま音を出してそろそろ20日くらい経つかな。

Studio 2aよりもずいぶん背が低くて小柄で、意外なくらい自己の存在を主張しないヤツである。音さえ出さなきゃじつに慎ましやかで、あっという間におれんちの居間の風景に溶け込んじゃった。これにはウチの奥さんも、ちょっとクラシックなカタチねなんつって思わずウフフである。

この姿カタチを半世紀以上前に考案したJBLのデザイナーの意図も、きっと「オーディオマニアの奥さんがウフフ」というようなところにひとつはあったんではないかという気がしますね。

だから、できればこの「ポン置き」のままにしたいもんだと今は思ってるんです。

なにしろStudio 2aはあの図体をさらにタオックのゴツい鋳鉄ベースのうえに乗っけてたこともあって威風堂々、なんだかすごい存在感だった。

だから、できればああいうふうな使い方をせずにすめばうれしいなあと思いながら、あれやこれや聴き馴染んだレコードを取っ替えひっかえしつつも、ああしようこうしようなんて極力考えないようにボンヤリ聴き流す今日このごろなのであった。

それでもスピーカーが徐々に部屋の空気とおれに慣れてくるのと同様に、おれのほうもだんだんとコイツの出す音に慣れてきてるのは間違いないね。




(待て次号)

新しい(もっと古い)スピーカー来ました_d0027243_14260864.jpg

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by god-zi-lla | 2018-05-19 11:15 | オーディオもねぇ… | Comments(4)
「スピーカーの足」モンダイ その4_d0027243_13271429.jpg
コトのイキサツ→(あらすじ

つうわけなのだったが、じつは「その3」をアップした直後に「本紫檀」の木っ端同サイズで4本つうのをネット上で発見してしまったんである。35ミリ角の長さ43センチ。1本1600円税別。さすがに木っ端とはいえ紫檀の上に「本」まで付くんですからお高い。しかしただの木っ端だと思うからやけに高いけど、これがいちどオーディオ製品だと信じ込んでしまえばあーらフシギ。しめて6400円税別、とってもリーズナブルプライスに見えてくるのであった(オーディオマニアなんてものはホント、ちょろいもんさ)。

まあでも、せっかく額に汗してスピーカー持ち上げAETの固いほうをアングルの上に乗っけてみたわけだからね。この状態の音がどんなもんか、それからさらに3か月ばかり様子を見てたんであった。悪くなけりゃそのままにしといたっていいんだしさ。それに、こういう挟み物のたぐいというのはパッと聴きの印象で決めちゃうと、その後あんまり長続きしなかったりする。

で、これもやはりしばらく聴き続けてるうちにおれが求めてるのとはちょっと違う感じがしてきたのであった。AETの中くらいの固さのヤツ(VFE4005H)からいちばん固いの(4005U)に変えて少しコツっとして欲しいと思ったんだけども、じゃっかん引き締まったようではあるものの「コツっ」までは行ってくれてない。

んー。このAETの挟み物って厚さ5ミリあるんですけど、同じ素材の厚さ1ミリとか2ミリってのがあったら試してみたいんだけどなあというような隔靴掻痒感がね、どうしても残るんだよ。

でまあ、そういう薄い素材を探すって手もこの際ないわけじゃないんだけど、せっかく手に入った「本紫檀」ですから。まずはコイツを試してみるに如くは無し。

つうわけで鉄製アングルとAETの挟み物を外して紫檀の角棒に替えたのが写真なんでした。すでにこの状態になってから2か月、替えた当初はアングルにStudio 2a直乗せしたときの状態に戻ったようなカツンとした音に聞こえ、こりゃあ材木とはいっても紫檀では硬すぎたかと思わないでもなかったんだが、少し耳が馴染んでくると脳天を直撃するような厳しい音はとりあえずしなくなっている。しばらくこのままでいってみましょうかね。

それにしてもこの程度のことでコロコロと変わってくれるもんです。もしかしすると、きょうびの1本100キログラム近いような金属製重量エンクロージュアのスピーカーシステムだったらこんなことないのかもしれない。ところがこちとらはペラペラの木箱だからさ。ちょっと押さえたり挟んだりするだけでも、顕微鏡的に見ればエンクロージュア全体がすごくネジれたりタワんだりしてるのではあるまいか。そしたら、それが音に出ないわけがない。

しかしまあ上を望めばキリはありませんけど、とりあえず紫檀の木っ端4本で落ち着いて聴けるような音になってきたから「スピーカーの足」モンダイは一応これでお休みということにしとこう。どうせまた他のどっかをいじったりしたら「足」に戻ってこなきゃならなかったりするからさ。ナニかやれる状態に選択肢を残したままお終いにするというのが、あとあとの楽しみにもつながりそうですしね。

by god-zi-lla | 2016-09-19 12:03 | オーディオもねぇ… | Comments(0)
スピーカーの「足」モンダイ その3_d0027243_11125397.jpg
というわけで今年の関東地方の花見はこの雨で終わったな。
ここ何年か続けて行ってた目黒川も、じつは今日出かけてみようかと思ってたんだけど、この雨空じゃあちょっとねえ。ま、こういう日はおウチの中で遊びましょうね。

で、オトナの室内遊戯といえばオーディオでございましょ。なんつて。

前回までのあらすじ→前回を読んでください。

そういうわけで中途半端な間隔で取り付けられた2本の足(というか桟というかハカマというか)をいかにさばいてstudio 2Aをすっくと立たせようかと日夜悩むところなんではあるんだが、ふた月ほど前から写真のようなことになっているのであった。

モンダイはこの足というか桟というかハカマというかstudio 2Aの底部に取り付けられた材木2本の間隔と、タオックの金床スタンドの奥行きのミスマッチにあるわけです。だけどまあこいつはstudio 2Aのために買ったもんじゃないから仕方ない。しかもタオックの金床でもロジャースがきっちり乗っかってくれるサイズのやつがちゃんとあるってこともじつはわかってる。だけどそれを買うのはヤなの。なぜって、それがあたくしの人生だから。

で前回の状態にしてから1年半以上も経っちゃったけど、横向いてスネてるタオック金床をなんとか正面向かせてニッコリさせるにはコイツの奥行きよりも長いモノを渡してやりゃあいいだけのことなんだ。だけどそれに適したものはなんだろうか。

最初に思いつくのは当然のことながら材木だな。ムクの角材に限らず合板を重ねて角棒状にしたようなのでもいいかな。合成樹脂系はたわむからちょっとムリかもな。でもアクリルの角棒の超ぶっといのならいけないこともないかしらん。だけどそんなのあるのかしらん。それから金属の棒というのも考えた。ハンズの金属材料コーナーなんかで探すと使えそうなものがありそうだな。

なんていろいろ考えてるうちにふと、頑丈な金属のアングルなんてのはどーだろうかと思ったんだよ。それとほぼ同時に、もしかしたらアレが使えるんでないかとアタマに浮かんだのがスチールラックを支える支柱のパーツでバラ売りされてる「足」。たしかあれってスチールのアングルじゃなかったかしらん。あのほら、よく倉庫とか物置とかで見かけるヤツ。インテリア性とかそういうのがまるで念頭にない蹴っ飛ばしてもキズつけても惜しげのないようなアレ。

で、すぐに近所のホームセンターへ行ってみたら、やっぱりありました。黒と白のスチール製のアングルが組み立てラックのコーナーに長いの短いのいろいろと。しかもいちばん短いのが長さ40センチメートルである。1本216円税込み。4本買って千円払うとオツリまで付いてくる。なんて安いんだ! オーディオ用って売ったら五千円だってへいちゃらだぞ。なんちて。とにかくこれなら失敗したってあんまり悲しくならない気がする。

ウチに持って帰ってさっそくやってみましたね。ほーらごらん、これなら大丈夫。なんの問題もない安定感ではないか。モンダイは音だ。んーむ、予想してなかったわけじゃないけど、アタマのてっぺんにかつーんと響くような刺激が高域に乗っかるじゃんか。いや硬い響きそのものがキライなわけじゃないんだ。カツーンという要素はやっぱないといけないですから。だけどこれは行き過ぎってもんだった。おれはふつう何か新しいことをしたら最低ひと月はそのまま様子みてみるんだけどさ。さすがにちょっとこれはなあという感じでね。じゃあ、足とアングルの間に何か挟んでみましょう。

まあこのあたりまでは予定の行動だな。そこで、たしか何かに使ったセーム革の切れっ端があったはずだよなあ。あれなんかどうかしらと探し回ったものの見つからない。一瞬アマゾンで買ってやろうかと思わないでもなかったけど、出来ればウチのなかにある何かでやりたい。

それで思い出したのが、AETのれいの安いハサミ物VFE4005Hつう厚さ5ミリメートルの黒い四角いヤツ。セーム革からしたらちょいとぶ厚いけども、とりあえずあるものでやってみようじゃんか。たしかあれを余分に買ってたはずだよなあと探したらお誂え向きに8個ある。さっそくコイツを足の下に押し込んでやったところ脳天のヤなところに響くカッツーンはなくなったのであった。

で、ひと月。悪かないんだけど、なんかこうカッツーンが少し余分になくなっちゃったような気がしてきてね。金床スタンド横向きより音の広がり感も増えたし見た目の落ち着きもあるから、また横向きに戻そうとは思わない。それでうだうだしてたらAETのハサミ物にはもう一段硬いのが出来てたんだね(4005Uだったかな)。おー、そりゃあいいかもしれない。これは4個セットで千円くらいと安いうえに使い道はいくらでもあるから全然無駄にならない。よっしゃ、いっぺん試してみよう。

というのが上の写真なのでありました。この状態になってすでに1か月ちょっと経過。たしかに少しだけ硬度の増した音になってきた。悪くない変化なり。

だけどもうちょっと硬くてもいいかな(ハサミ物じゃなくって音が)。そうすると何かほかのものを挟んでみるか、たとえば最初に思いついた薄いセーム革のようなものとか。そういえばずいぶん前にアンプだとかなんかの足元のガタを取るためにごく薄っぺらい防振ゴムみたいのを切り刻んで使ってたけど、あれはどうしたっけな。

いや、それよりもこのアングルはとりあえず外して硬い材木を探すってのはどうだ。黒檀とか紫檀とかローズウッドとかカリンとかっていうようなヤツらは硬くて重いんだけどマトモに買ったら高いから、ちょうどいい寸法の端材がないか探してさ。だけどそんなに都合良く4本揃うかどうかわかんないけどなあ。

なんてことをまたぞろ考え始めたんですけど、こういうことをあーでもないこーでもないって試してるのが面白かったりするんです。つうわけで次回材料が揃います頃までto be continued
by god-zi-lla | 2016-04-07 10:18 | オーディオもねぇ… | Comments(2)
バイワイヤリング始めました。_d0027243_8551269.jpg

冷たい雨が降っている。
なんてことを言う季節にあっという間になってきちゃったな。

いまどきバイワイヤリング端子付きのスピーカーシステムなんて珍しくもなんともないわけで、90年代なかばに買って長年愛用してきたアコースティックエナジーAE2Rにもバイワイヤ用の入力端子が備えられていたから少なくともこの20年くらいの間に普及したもんなんだろうくらいには思ってたんだけどね。じゃあAE2でそれをやってみたのかといえば二つの端子の間に挟まっていた真鍮のプレートをAET製のジャンパーケーブルに取り替えただけで、バイワイヤにしてみようなんて思ったことすらなかったね。

と、ここまで書いたところ異様な不安にとらわれたんである。なんかAE2でバイワイヤリング、ためしてみたことがあるような気がしてきた。いやそんなわけないでしょ。いやいや、そんなわけあっただろ。んー、こーゆーときは過去のブログ見てみるにかぎります。なにしろもう10年もダラダラ続けてんですから、それ以降やったことなら書いてないともいえない。

そしたら、あちゃー、やってたじゃんか。ここんとこにQUAD405の出力端子にケーブル2本入んないからバイワイヤリングやめましたって書いてあって、そのエントリのなかほどにバイワイヤ始めましたっつうエントリへのリンクが付いている。

けど、バイワイヤリングがどーだったかって全然書いてないじゃんか。いったいおまえさんはどのくらいの期間そいつをためしてみたんだ、言ってごらん正直に。

それでね、ブログの日付から辿ってみましたんですがバイワイヤリングを始めたのが2006年の11月でQUAD405を借りてきたのもこの月で(すぐに返したくなくなって譲ってもらい、そのままわが家に居着いて早9年)、しかし405の出力端子に2本のケーブルは入らないってことはナニやってたのか。考えられるのは405と当時まだ持ってたゴールドムンドの√SR MONOとでバイアンプにしてたってことだ。

だけど翌月12月に405を修理に出して、どうも405が戻ってくるまでのひと月弱はゴールドムンド単体でバイワイヤリングをやっていた模様。しかし年明けて2007年の7月にはとうとうゴールドムンドのプリ/パワーを売り払っちゃってるから、やってたとしてもそこまでだな。

んーむ、ややこしいことになってきた。
書きかけた文章に合わせてAE2Rでバイワイヤリングなんてやったことなかったってことにすりゃあコトは簡単なんだが、そういう歴史の改竄はいけません(けっこう自分のHPとかブログとかイジっちゃう人いるらしいけどね)。だけど困った。ぜーんぜん覚えてないんだもん。そもそもバイワイヤリングやったことをまるで覚えてないんだから、どんな音してたのかなんて覚えてるわけがありません。

ただアレですね。すごくいい音だったらそう書きとめたでしょうし、なんらかのカタチで続けようとしたと思うんだよ(自分のことを他人事のように述懐してすみませんけど)。だから少なくともそれほど良い印象を持ったわけじゃなかったに違いないんだ。まあ忘れちゃうくらいだからどっちにしたってインパクトはそれほどなかったってことだよなあ。

でも困った。
とりあえずto be continueってことで。
出直してまいります。スミマセン。


(久しぶりに更新したと思ったらこれだもんな)
by god-zi-lla | 2015-10-17 08:57 | オーディオもねぇ… | Comments(0)
スピーカーの足モンダイ その2_d0027243_1711865.jpg
前号までのあらすじ→前号を読んでください(笑)

なんか、タイトルの「読み」は前回とおなじだけど「字」が違ってた気がする。まあいいか。

で、わかりにくいでしょうけど底板に打たれた2本の桟の間に内向けにしたタオックの金床スタンド2つがポコっとはまり込むように乗せてあるので、桟はスタンドに触れてないです。もちろんこの桟の部分を横向けたスタンドに乗っけてしまうっていう手もあるわけだけど、ふと、桟でなく底板が「面」でスタンドに乗っかるということになれば当然底板の鳴きが抑制されるんではあるまいかと思ったんだよな。

なにせStudio 2aはバッフルも背中も天地も左右も、板という板が全部ペラペラだからね。当然ハコ全体が鳴ることを前提に設計してあると思うんだよ。べつにハコ鳴りがしてイヤだとかそういうことはこれっぽっちも思わなかったんだけど、底板だけでもそれを少し押さえたら音に変化はあるのかないのかというたんなる興味本位でとりあえずこうしてみたのだった。

やってみると見た目からしてそうですけど、これはかなり大きな変更をしたんだなっていう実感のある音の変わり方だった。やっぱりね、低音のそれもうんと低いとこじゃないあたりの量感がじゃっかん押さえられたようで、いままであった少しおっとりとした育ちの良さみたいのが減ってシャープといえばシャープ、ちょっとキツいといえばキツい方向に間違いなく振れてきた。

じつはここにあるステレオサウンド誌の新製品紹介記事に添えられた商品写真に写ってる純正スタンドをしげしげと眺めてみると、どうも桟と桟の間にスタンドがはまり込んでいるように見える。この写真だけではスタンドとスピーカー本体がどうやって接してるのかまったくわからないんだけど、もしかして「面」で接してるのであればおれがいまタオックを置いているのと似たような底面を制動するような効果が純正スタンドにあったかもしれない。

しかし純正のスタンドでここまで床面から持ち上げちゃうというのは、やっぱりスタジオでプレイバックモニターとかで使うようなことを考えてたんだろうかね。あのB&Wの801シリーズなんかもスタジオで使われてる写真を見ると結構高さのあるスタンドに乗せられてるもんな。だけどちょっと家庭用としては座りが悪いというか、おれの感覚だといくら音が良くなったって、これはあんまりブザマな感じがして出来ればカンベンしてほしいなあっていう気がするんだけどね。

そして桜はとっくに散り黄金週間もとうに終わり気がつけば梅雨だ。Studio 2aをこの状態にしてもう3か月近くが過ぎちゃったんだな。じつは以前のアコリバ直置き状態の音を聴いてくだすったうちのお一人には4月なかばにこの状態で再度聴いていただいたんだが、やっぱり前の状態よりもバリっとしたという印象だったようで、おれもこれがいいのかそうでないのかよくわからない。だけど、そのあともまた少しずつ変化してきてるようで、とくだん何をしたというわけでもないのにちょっと馴染んできた気がするのはこっちの慣れもきっとあるんだろう。

さてこのあとどうしたもんかなあと思うんだが、とりあえず秋口くらいまではこれでいってみよう。とにかくこの状態で聴くと気持ちいいレコードが多ければこのままでいいわけだし、そうじゃなかったら考えてみるというしかないわけだからさ。あと、この状態のまま、それほど余地があるわけじゃないんだけどベースごと少しだけ前後左右に動かしてみるっていう手もあるわけだしね。ただ高さなら高さ、前後なら前後、どっかひとつは固定しとかないとおれのようなシロートはわけわかんなくなっちゃうからさ。これからしばらくはそのあたりのとこで遊んでやろうかと思ってんです。

だけど、やっぱカッコは悪いよな。見た目、不安定な感じだし。
そこんとこがちょっとなあ。これも宿題だな。
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by god-zi-lla | 2014-06-10 16:52 | オーディオもねぇ… | Comments(0)
「スピーカーの足」問題その1_d0027243_8504086.jpg
↑現状(2014年4月26日撮)
「スピーカーの足」問題その1_d0027243_8505559.jpg
↑先月まで(2013年3月9日撮)
「スピーカーの足」問題その1_d0027243_12515897.jpg
↑直置き(2012年9月12日撮)

すいませんけど「初しぼり」に目がいかないようにしてくだいましね。来た当初のStudio 2aの足元が写ってる写真さがしたら、酒の向こうにかすかに背中の見えてるこれしかなかったんです。

3枚のうちまんなかの写真見てもらうとわかるんだけどロジャースStudio 2aの底板には桟というかハカマというか、およそ幅3センチ厚さ2センチ長さ40センチほどの角材に面取りしたものが、内のり28センチちょいの間隔で2本幅46センチ弱奥行き40センチ弱の底板に取り付けてあるんです。で「初しぼり」のうしろに見えてるのは背面バッフルでその足元にボヤっと写ってるのが、2本のうちの後ろの1本なわけだ。

まあ直置きったってそもそもアコリバのRST64というスピーカーの底面よりも大きなオーディオボードを置いてあるわけなんだけども、これを挟まないということをおれのばやい最初から考えない。つうのもかれこれ30年ちかく普通の鉄筋コンクリート集合住宅暮らしを続けてきますと、イマドキのフローリングって呼ばれてる床材がいかにぐにゃぐにゃと脆弱で不安定で平面性を欠いたモンかってことが骨身に染みてんです。あのね、いわゆる昔ながらの板敷きの床、板の間といったやつとこれはまるっきり別もんです。

まあそういう安直な内装材しか使ってないマンションに住むのが精一杯なおれら庶民には仕方のないことなんだ。なのでせめてちょいとだけお金を張り込んでぶ厚くて重たいボードをスピーカーの下に敷き込み、あたかもそこだけは頑丈で平面性に優れた床になってるってことにしたい。そのように信じるわけです。イワシの頭も信心からっていうアレだな。あのね、オーディオはある意味信心みたいなモンだよ。どっか1か所くらい理屈抜きで信じ込めるとこがないとやってられない。おれにとったらそのひとつがこの「仮想床」だな。

それはともかくとしてだな。前にも言った気がするけどおれはどうもこのスピーカーに見下ろされてるってのが苦手でさ。まあスピーカーから5メートル以上も離れられるようなリスニング環境だったらそんなことあんまり気になんないんでしょうけど、こちとら自慢じゃないが高校生のころからスピーカーと2メートル以上離れたことがないのだった。

加えてこのスピーカーはおれが買ったなかではダントツに巨大だからね。ウチに来たとき、うひゃあこんなにデカかったのかと一瞬後悔しかかったもん。だからなるべく低く低くしたい。できれば足元になにも挟まず「仮想床」のアコリバボードだけですませたい。

なのでそうやってかれこれ半年は聴いてたわけです。その状態で何人かのオーディオ仲間にも聴いてもらったし、まあまあかなってね。だけどそのうちなんとなく全体にもちょっとシャキっとさせてやりたいような気分になってきた。ごく穏やかで真っ当な音ではあったんだけど、もう少しシャープに鳴るスピーカーなんじゃあるまいかってさ。というのもいまから8、9年も前Studio K'sで同じロジャースのStudio 1aをヤマモトさんがびしびし鳴らしてるのをさんざっぱら聴かしてもらってたから、その兄貴分の2aもけっして柔らかく穏やかな音のするだけのスピーカーであるわけないと思ったわけだ。じゃあ手始めにいっちょう何か足元に挟んで少しだけ持ち上げてやりますか。

挟みモノのお品書きはここんとこに写ってるヤツらです。渋谷のハンズで買った木っ端とブラックなんとかのカーボン円錐(中古)とTAOKの金床状スタンド(これも中古品)の三種盛り合わせ、新規の設備投資ナシでとりあえずなんとかしましょう。それでます三種盛り合わせのなかからカーボンの円錐をアコリバボードに乗せて、そこに幅3センチの桟が乗っかるようにおそるおそるスピーカーを動かしたわけだ。

これをね、一人でやったの。まず前のほうを少し傾けて円錐を2つ前の桟に滑り込ませておいて、そおーっと手を放す。それから背後に回ってこんだは後ろ側を慎重に持ち上げて同じように円錐を2つ挟み込む。Studio 2a、ナリはでかいが重さはたいしたことがない。スピーカーが軽いとこんな芸当が一人で出来ます。イマドキの耐火金庫みたいなスピーカーじゃムリだね。

そうやって一人で黒い炭素繊維円錐の挟みモノをしてみると全体に少し見通しのいい音になった。低音が少しすっきりしたというのもあるけど、それよりもなんというか空気の流れが良くなったような何かがちょっとだけほぐれたような変化がたしかにあった。んー、これでけっこういいじゃん。見た目もほとんど変わらないし、このまましばらくの間、まあ最低半年くらい足回りについてはあれこれしないでいってみましょう。

で結局また半年以上この直径4センチくらいの黒い円錐のうえに乗っかった状態で聴いてたんですけど、とくに不満ていう感じもなかったんだ。だけどせっかくあるわけだしねタオックの金床とかハンズの木っ端とかがさ。やってみてウマくなかったら元に戻せばいいんだしウマくいったらめっけものだもん。

というふうにオーディオマニアごころが疼いたのが桜の咲く直前、とりあえずハンマートーン塗装も頼もしいタオックお得意の鋳鉄製スピーカーベース、高さ20センチメートルに乗っけてみようと思い立ったのだった。視覚的にいうとこれくらいがおれの許容範囲すれすれじゃないかな。なんといっても横幅だってそこそこありますからリスニングポジションとスピーカーの距離が2メートルを切る現状だとけっこうな圧迫感だしさ。

ところがコイツ、すなおに乗っかってくれないのだった。

タオックの金床スタンドの奥行きが30センチのとこへもってきてStudio 2aの底板に取り付けられた2本の桟の間隔が内のりで28センチちょい。ようするに2本の桟それぞれがスタンドにかかる部分は1本あたり1センチ弱、しかもこの桟の角材は面取りが施されてるもんだから実際にはせいぜい7ミリあるかないかの部分しかスタンドと桟が接しないってことが、実際に計ってみてわかったのだった。

7ミリ弱じゃあ、乗っかってるっつうよりか引っかかってるって感じだもんなあ。これじゃあちょっと押したり引いたりチカラがかかるだけで外れたりしかねないよ。んー。まあどうしても音質改善のために試してみなきゃなんないということでもないからヤメとくかって一瞬思わないでもなかったんだけどね。せっかく思い立ったんだから、とにかくタオックのうえにいっぺん乗っけてみようというのがいちばん上の写真の状態なんでした。

to be continued
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by god-zi-lla | 2014-05-06 08:53 | オーディオもねぇ… | Comments(0)
あらゆるネジは緩むためにある_d0027243_175547.jpg
居間の掃除をすると、たまにStudio2aのフロントグリルを外してウーファーをそおーっと羽ハタキで撫でてホコリを落としてるんだけど、それがきのうはなんの拍子かとくに意味もなくコンコンとバッフルを指で叩いてみたんだよ。なんか叩くでしょ、オーディオマニアってさ。スピーカーといわずアンプのボンネットといわずターンテーブルといわず壁といわず床といわず自分ちといわず人さまのお宅といわずショップといわずフェア会場といわず、ふと我にかえるとコンコンこつこつやってたりするでしょ。しない? そうかなあ。

でフロントバッフルのあちこちを医者が打診するようにこつこつコンコンやってたら、場所によって音がいろいろなんだ。いや、ただいろいろだったらまあそれはそんなもんでしょうからいいんですけど、ある1箇所にかぎってちょっとだけ音が濁ったように聞こえたところがあってさ。そうだな、コンコンに10%くらいジンジンが混じったような音かな。

ところで、買って初めてわかったんだがStudio2aってスピーカーはハッキリ申し上げてあっちもこっちもベコベコである。ベコベコっつうかぺらぺらっつうかとにかくイマドキのスピーカーとはまるで正反対というか別世界というか別次元の代物でさ。バスレフポートから手を突っ込んで確かめてみた感じでは、たぶんフロントバッフルでさえ板の厚みは15ミリとかそんなもんだと思う。ことによったら12ミリかもしれない。

材質はもちろん木です。木かそれに類するMDFみたいなもの。
マジコとかみたいな金属じゃなくてね。
マジすか。なんちて。

そのぺらぺらのバッフル板が周囲四辺の側板に取り付けられた桟と、それに加えウーファーの上下を横切る位置に2本、つまり『目』の字に組まれた桟に数えてみるとじつに22本ものネジで組み付けられているということに、きのうつらつらと観察して初めて気がついたんであった。

スピーカーユニット、とくにウーファーは使ってるうちに取り付けネジが振動で緩んでくるので定期的に締め直したほうがよいと、たぶん雑誌などで広く提言したのは亡くなったオーディオ評論家の井上卓也さんが初めてだったんじゃないかという気がするんだが、もちろんおれもその教えに従って20数年前から年に一度くらいはウーファーの取り付けネジを軽く締め直してました。

しかし、そういえばそれ以外のネジを締め直したことってなかったよなあ。もっとも、これまで使ってきたJBL4412にもAcoustic Energy AE2Rにも、Studio2aのようないかにもこのネジでバッフル板を取り付け締め上げてますっていうネジはなかった気がするんだな。

で、コンコンに10%のジンジンが混ざってんのは写真わずかに見えているバスレフポートの右下あたりなのだったが、もしやと思ってこのあたりにある2本のネジをドライバーで軽くひねってみたところ、んー、2本が2本とも緩んでるじゃないか。締め付けるというとこまでチカラ入れてないのにどちらのネジもドライバーが軽く1回転してしまうのだった。あちゃちゃちゃちゃー、これが10%のジンジンのもとだったわけね。んー。

写真じゃちょっとわかりにくいかもしれないけど、Studio2aのウーファーユニットはフロントバッフルの裏側から取り付けられてます。それからリアバッフルは側面と同様に突き板でキレイに仕上げられてなんのデコボコも1本のネジもなくて、中央部分に真鍮製のターミナルが4本(バイワイヤリング用)バッフル板に直付けされているのみ。ということはつまりフロントバッフルに露出している22本のネジというのはメンテナンス作業にそなえてフロントバッフルを取り外してエンクロージュア内部にアクセスするためのもので、だから当然接着剤などは使われずこのたくさんのネジのみでフロントバッフルは取り付けられてるってことなわけだ。

こうなるともう全部が全部のネジというネジを、見えてるやつは片っ端から締め直さないわけにはまいらない。で、やってみるとまあ締まる締まる。ネジによって程度の差はあれ、気持ちいいくらいに、いや、気持ち悪いくらいにどのネジも締まるんだなこれがまた。もちろんウーファーの取り付けネジもトゥイーターの取り付けネジも締め直しましたけど、こっちはさほどには締まらない。

しかし、と思うわけだ。
このスピーカーが日本に紹介されたのは89年、だとするとその時に作られて日本に渡ってきた1組がウチにあるこのペアだったとしてもそれから24年になるわけだ。それがウチに来るまでの23年くらいの間どこでどのように鳴らされてたのか知る由もないのではありますが、そのかん、だれもこの22本のネジを締め直すことなく23年の歳月をかけて(笑)左右あわせて44本のネジはゆっくりゆっくり緩んでいったんのでありましょうや。

だけどね、考えてみたらそんなことあるわけないの。
これを買った店が劣化してたネットワークのコンデンサーを取り替えたって言ってたからね。エンクロージュアの中にあるネットワークにアクセスするにはどうしたってフロントバッフルを取り外さなきゃならないわけで、ということはこの数年の間に全部のネジが締め直されてたってことなわけだ。わははは。なーんだ。

じつは冒頭からずっとネジと書いてるんですけどこのネジが木ネジなのか、あるいは受ける側に鬼目ナットが打ち込んであってこのネジは鬼目ナットに締め込まれたビスなのかもしれないんだが、実はわからないの。わからなきゃ1本抜いて確かめりゃいいようなもんですけどもしかして木ネジだったら、木ネジを繰り返し締めたり外したりするって行為はそのネジが通ってる材料そのものを間違いなく壊していくからね。べつにこのスピーカーの生死に関わる問題でも起きりゃ別ですけど、確かめるためだけに抜いたり締めたりはしたくないもん。だからわからない(締めた感じだと鬼目ナットとビスのような気がする)。

とにかくこの数年のうちに一度は締め直されたはずなのにもかかわらず、ここまで緩んだんだろか。まあ締め直せ締め直せったってこういうネジはあんまりギチギチに締めるもんじゃないからね。木ネジの場合はもちろん、鬼目ナットにビスだってあんまりチカラ入れて締めるのはやっぱり良くない。だから店がコンデンサー取り替えたときだってそれほどギッチリは締め上げなかったとは思うんだが、それにしてもここまでユルユルな感じにしといたとも思えない緩さだったんだよな。

つことは、おれが使い始めて1年とちょっとで、ここまで緩んじゃったってことなのか。
だとしたらこれは1年に一度といわず、半年にいっぺんくらい締め直さないといけない感じがするけど、まあ、とにかく一度締め直したんだから3か月くらいたったとこでいっぺん様子を見てみましょうかね。

そしてもちろん音は変わった、これはもう言うまでもない。
だから言わない。

つうのもなんですからひとつだけ書いとくと、ネジを締めて最初に聴いたのが、さいきんダウンロードしてあんまりな音に驚いて以来繰り返し聴いてる24/192データのKind Of Blueでね。その1曲目So Whatのイントロにあるポール・チェインバーズのベースがいきなりまるで別物に聞こえるんだ。そうでなくてもこのハイレゾデータはおれが持ってたレコードとはてんで別物に聞こえてたのが(聞くところによるとCDともSACDとも別物に聞こえるらしい)、さらにいちだんと別物にきこえてしまったんだからじつにまったく困ったハナシである(困らないけど)。

このたびの教訓。

あらゆるネジは緩むためにある。
緩んだネジはすべからく締めよ。

以上、解散。


(そういえばせんだって緩まないネジを作ってる会社の社長さんが新聞に載ってたな)
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by god-zi-lla | 2013-11-27 17:55 | オーディオもねぇ… | Comments(2)
あんまり情報がないからSTEREO SOUND誌のバックナンバーを_d0027243_9514871.jpg
朝晩多少涼しくなってきてるったって朝6時のウチの居間は28度だもん。
ふつう気温28度を秋とはいわんよなあ。

とかブツブツ文句言いながら今朝もヤカン1杯麦茶沸かした。
麦茶も麦酒も満載で冷蔵庫のなかはまだ真夏のままだ。

Rogers Studio 2aってネット検索してもほとんど情報がないんだ。
それも検索したら自分のブログがいの一番に引っかかってきたりして、思わずこういうのも循環参照っていうんですかねえなんて、まったく困ったモンだぜ。

べつに情報がなくったってげんにスピーカーは元気に鳴ってくれてるわけだしさ。いいっちゃあいいんだけどいちおうどういう素性でどういう仕様のスピーカーなのか知っときたいっていうのがあるわけです。それがなんかのときに役立たないわけでもないからね。

このStudio 2aってスピーカーがどんな音がするっていう印象や評判や伝聞なんて実際にもう1週間も聴いてるんだからまったく不要なんですけど、そういう情報だってほとんど引っかかってこない。

つうことは、あんまり売れてなかったんだろうな。
とくに日本国内で。

まあそうだよな。
このいかにも時代遅れな四角四面で愛想もクソもない風采で黙って突っ立ってるだけだったら、店頭でもフェアの会場でも全然注目されそうにないもんなあ。

なんたってオーディオに限らず、だれかが言ったとおりヨノナカ見かけが九割だから。

じゃなかったら、だれも「モノゴトの本質を見よ」とか、
「ヒトは外見で判断しちゃイケマセン」なんてことは言わない。

それはともかくとして、とにかくよくわからないモンだからこういう場合は雑誌のバックナンバーに当たってみるにかぎるだろうと調べてみたらステレオサウンド誌No.90、1989年春号の新製品紹介欄に載ってることがわかったので、中野のほうの古本屋さんから送ってもらったのが写真です。

筆者は故・山中敬三さんだ。

Studio 2aはBBCモニターLS5/8のコンシューマー版という位置づけなんだ。
なるほどなるほど、それでこんなふうに無愛想で四角いジミな2ウェイなのね。

ウーファーは自社開発の30.5cm口径ポリプロピレンコーンユニット。
素材がポリプロピレンてことは冷蔵庫に入ってる麦茶のポットと同じだぜい。
なんか親近感わくなあ(わかねーよ)。

トゥイーターはセレッション社製の3.4cmアルミドームユニット。
おー、さいしょに見たときおれの弟が長年愛用してるセレッションのSL6sのツィーターとそっくりだと思ったんだけど当たりだったか。そういや、あれもすごく良い音のするスピーカーなんだよなあ。弟がくれるといったらすぐもらってくるつもりなんだけど、絶対言うわけないよな。

ん? 出力端子は「同社が強く推進しているバイワイアリング方式の結線に対応できるものとなっている点も見逃せない」。そうだったのかロジャースがバイワイヤリングを進めてたのか。そういえばそうだったのかもしれない。つうことはこの端子はたんに「できまっせ」じゃなくってもっと積極的に「オススメ」してるわけね。

ようするに、こういう種類の情報が意外と有用なわけです。

そういやこのバイワイヤ端子ってリアバッフルから直出しで真鍮ムクの万力式ネジ込み端子が4つ出てて、しかもバナナプラグに非対応でさ。なんかクセ者っぽいよなーと思ったんだよね。そうかそうか、このクセ者端子にぜってーバイワイヤ接続しろよなってジム・ロジャースは言ってるわけだな(もう、いなかったのか)。

たんにバイワイヤリングやろうと思えば出来ますっていうだけのことだったら、まあそのうちやってみましょうかねなんてってるうちにすぐ10年くらいたっちゃってそれっきりだったりするのがおれのばやい普通なんですけど「こっちが本筋」って言われちゃったら、それじゃあいっちょうやってみなきゃいかんなーってことになるじゃんか。

イマドキのスピーカーだとバイワイヤリング端子付きのほうが標準で、どれも同じように見える汎用品のプラスティック製バイワイヤ端子板を付けてることが多い。むしろシングルワイヤ専用端子が付いてるほうがメーカーの個性や主張を感じちゃったりするでしょ。だけどやっぱり1989年当時はそうじゃなかったわけだ。

しかしこの足だな。
写真に写ってるこの足、つかスタンド。
別売り専用スタンド、ペアで48,000円。
高さ30センチ以上はありそうだな。

かっちょ悪いなあー。

専用となってるけど、これ純正かなあ。
もしかして日本の代理店が作ったんじゃないの。
なんか取って付けたようだし、すごく不安定に見えるし。

まあ適当な高さのスタンドに乗せたほうが、たとえフロア型スピーカであっても良質の低音が出せるというのがオーディオのセオリーなんでしょうし、ツィーターの高さをリスナーの耳の高さに揃えるってのもまたセオリーなんだろうとは思いますけど、まあセオリーはたんにセオリーってもんで王選手は一本足打法だし野茂投手はトルネード投法だ。

とにかく、かっちょ悪いのはヤダ。
なにせオーディオは見かけが九割ですもんね。

ウチはいまのとこアコリバのアンダーボードRST64に乗っけてるだけですけど、とくにこの低音マズいなあと思うことは全然ないし、おれはスピーカーは見上げるより見下ろしていたい。いままでの人生なんでも見上げて暮らしてきたんだから、たまに音楽聴くときにスピーカーくらいは見下ろさしてよね。なんちて。

しかしこのステレオサウンドN0.90、おれ間違いなく出たとき買って読んだな。
傅さんが日本に1台しかないウィルソンのWAMMを聴きに行った記事、これ覚えてるもん。

だけどStudio 2aを山中敬三さんが紹介してたなんてまったく覚えてないよ。
きっと読んだにちがいないんだけど、このスピーカーに興味なかったんだろうな。

89年ていうと平成元年か。
あの年の初めは仕事がすごかったなあ。
いやホントはあの冬じゅう、大変だったんだ。

1月6日、仕事を終えて帰ったのが翌7日の午前4時。
ほとんど寝る間もなくウチを出たのが午前6時。

ついさっきまでおれとあと3人くらいしかいなかった仕事場に着いたらそこはもう恐ろしいような修羅場で、そのまま息をするヒマも目の回るヒマもないくらい働きづめに働いて気がついたら外はまた暗くなってた。

おれが32歳のあの年の春に出た、これはステレオサウンドだったんだな。
あのころウチで鳴ってたのが、先週Studio 2aと入れ替わりに出ていったJBL4412だった。

Studio 2aのリアバッフルには小さなチェックシートが貼ってある。
それを見るとこいつが工場を出たのは89年12月6日だ。

関係ない話になっちゃったな。
by god-zi-lla | 2012-09-14 06:57 | オーディオもねぇ… | Comments(4)