神はどーだっていいとこに宿る


by god-zi-lla

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アレのストレスで衝動買いしたわけではない、と思いたい。つか、そういう物欲を刺激するテのブツじゃないし(お題も長いがマクラも長いうえにサゲはない)_d0027243_22571464.jpg


なんか最近、めずらしくこのブログ更新が頻繁になってんなー、たいしたネタでもないのに。と訝っておられる方もいらっしゃいましょうが、そうなんです。お察しのとおりこれはストレス解消策のひとつでございます。

どーでもいいような話題をあーでもないこーでもないとこねくり回してれば、その間はアレのことを考えないですむからね。

あ、そうそう。今後このブログでは「アレ」のことを「アレ」の脅威が去るまでのあいだ、直接「アレ」の名前を記さないで「アレ」と表記することにしたんです。もう決めてしまったので「アレ」がなんのことなのか、もう書くわけにはいかない。

でもまあ、イマドキ「アレ」といえばアレのことに決まってるから分かるでしょ(つか、かえって煩わしいか)。

つうわけでトランスが上の写真である。トランスといってもステップアップトランス、電灯線100ボルトを115ボルトに昇圧するトランスです。いわゆるひとつの外国の電化製品を日本で使うためのアレね(『アレ』といってもむろんあっちのほうの『アレ』ではない)。

つまり別段オーディオ専用のキカイつうわけではない。だからこいつにアメリカ製の電気炊飯器なんかを繋いだっていっこうにかまわない。かまわないんだがウチにゃそんなモンないし(どこならあるのかUSAの電気釜)、アメリカの家電品(って呼んでいいのか迷いますけど)ちゃあおれんちではアンプである。

でコイツを秋葉原に買いに行ってもよかったんだけどアレのこともあるしさ(不要ではないが不急ではある)。それにどう考えたって金属のカタマリだから重たいので、ラジオデパートにあるトランス屋さんのネット通販で買って宅配便で届けてもらったんでした。

でもそれがさ。配達に来た宅配便の人は若いニイチャンでなくて、もうちっと年配の、つか、ずっと年配の、ひょっとしたらひょっとして、おれとあんましトシの変わらないふうに見えるおじさんでしかもやや弱っちい雰囲気の、どう見たっておれのほうがいかついガタイのおじさんなんである。

我が身を振り返り、ビミョーな罪悪感を感じる。

このおじさんにこんな重たいもの持たすんだったら、アキバへおれが行ったほうがよかったのではあるまいか。おれってなんか人の道を外したことしてんじゃないのかって。

話は変わりますけど、ちょっと上等なホテルなんかでチェックインするとベルボーイがさっと寄ってきて荷物を持ってくれたりなんかするでしょ。まあ、それはそういうモンだからそれでいい。でもさ、近ごろはそれがベルボーイじゃなくて「ベルガール」だったりすることが結構多い。

あれ困るんだよな。お客さま、お荷物お持ちしますったって、お嬢ちゃん、アタシがアンタに持たすのかい? こっちがもう足元もおぼつかないようなヨボヨボのじいさんならいいけどさ。どう見たって荷物持ってやるのはこっちのほうだって。お嬢ちゃんに荷物持たしたら、ほかの人が見たらまるでおれが虐待してるみたいじゃんか。

これが若いニイチャンだったらひょろひょろだろうが青瓢箪だろうが、腕の太さがおれの半分だろうが、おう頼むぜって遠慮会釈も情け容赦もなくドンと持たせるんだけどさ。

って、そういうのないですか? かりに吉田沙保里や浜口京子のような人なら別だけど、なぜかそのようなベルさんを見たことはない。

いやいやそんなことじゃないんだって。

もう、かれこれ12年近くにもなりますか。marantz 7をステップアップトランスを使わずにずっと使ってきたんだよ。こいつのリアパネルの電源コードの生えてるあたりには117ボルトと印字されています。まあ本来こいつはその電源電圧で使うべきモンであることは承知のうえで、しかしトランスを介さずに使い始めたんであった。

その前にね、そもそも我が家の電灯線にはいったい何ボルトの電気が来てるんだろうかとテスター突っ込んで調べてあった。そしたらいつ計っても105ボルトより下になることがないんだ。だったらまあいいんでないかい? 昔のアメリカの家庭用電源ってのはけっこう大ざっぱで高かったり低かったり、そもそも117ボルトなんて中途半端な数字そのものがアヤシイ。

marantz 7を100ボルトで使うと音がナマるとか優しくなるとかという話はいくつか耳にした。そうなのかもしれない。でもウチは105ボルトだしって開き直ったりなんかして。

それからしばらくしてプレーヤーとかプリアンプとか、システムの上流を屋内配線からアイソレートさせる用にプライトロンのトランスを入れたんだよ。ステップアップするんじゃなく1対1のタップから引き出してコンセントボックスを付けてさ。

で、間違いなく1対1のタップなのにテスターで計ったら107ボルトくらい出るんだよ。でもまあいいや。マランツもここに刺そう。それが11年前のことで、それ以来ときどきテスター突っ込んでみましたけど107ボルトより下だったことはないから、わがmarantz 7はずっと107ボルトで鳴らしてたわけだ。そしてそれに、なーんの不満もないまま幾星霜。

でもさ。そこはそれ。なんとなく長年にわたって「定格」117ボルトで鳴らすとどうなんだろか、とか。やっぱご老体だからちゃんと定格電圧で使ってやったほうがいいでないか、とか、そういうことを折に触れ思わないではなかったんだ。でも、やってみようってとこまで行ったことは一度もない。横着だから。

それがいまさらなんなんだと言われれば、そう「アレ」のせいなんである。言い換えるなら「アレ」のせいで小人が閑居してたら、つい不善を為しちゃったんである、ポチっと。現代の「不善」はまさに一瞬のデキゴトである。

そして届いてみると前述のごとく、宅配便のおじさんに持たすのが悪いと一瞬思うくらの重さがあるし、段ボールから出してみると(あらかじめ寸法を確認してから注文してるのに)思ったよりもデカい。んー。そういえばウチにはもうこんなブツを置く場所なんてないじゃんか。でもね。来ちゃったものはもうしょうがないんだよ。

来ちゃったものは使うしかない。まずはコイツを何か板っぺらに固定してやろう。

こういうものは経験上なるだけ厚みと重さのある材料に固定してやったほうがいいと分かってる。それに、ともかく「台座」に取り付けてやんないと、取り回すときあちこち傷つけたりして危ない。ちなみにプライトロンのトランスは東急ハンズで買ったカリンの端材に2口のコンセントボックスと一緒に固定した。いっときカリンの端材が横浜ハンズの材木コーナーにいっぱい積んであってさ。そのときにけっこう買い漁ったんだよね。

でもさすがに10年以上前のことだから、家じゅう探してもカリンはもう風呂の焚き付けにもならんようなカケラしか残ってなかった。そのかわり21ミリ厚のシナ合板の端材が残ってたから、これから切り出して台座をこさえ木ネジで固定してみたのが写真である。

そしておもむろにコイツを壁のコンセントに繋いでテスターを刺してみたんであった。するとテスターは119ボルトを表示する。ちなみにトランス自体の定格表示では「input 100V / output 115V」となっている。

いや、そもそも壁のコンセントに105ボルト出てるんだから「100→115」のトランスなら117ボルトくらい出るよなーとは思ってたんだけどね。んー、こんだは定格より高めかあ。まあでもアメリカの電源電圧は115ボルトから120ボルトの範囲ってことのようだからオッケーってことで(だから『なか取って』117ボルトなんてハンパな表示になるんだろうな)。

それでも念のため(オッケーとか言いながら内心気になってる)、「April 1959」と末尾にクレジットのあるmarantz 7のインストラクション・マニュアル(ネットで見つけたPDFファイル)を見てみると、

Pulg the power cord into source supply 105 to 125 Volts, 50 to 60 cycles AC only.

なーんだそうだったのか、おれんちじゃ最初っからずっと許容範囲だってことじゃんか。今ごろ気づいてどーすんだ。すいません、英語苦手だもんでちゃんと目を通してませんでした(しかし、これって当時のUSAの家庭用電源事情を反映してるってことですかね。大変だねアメリカの家電メーカーは)。

つうわけで、めでたくmarantz 7は公称115ボルト、実測119ボルトで稼働し始めたのであった。スイッチオンするとパイロットランプが以前より心なしか明るく輝いているような気がするが、多分気のせいだろう。

音のほうはといえば、107ボルトのときより気持ちバリッと張りのある音になって低域の輪郭が少しはっきりしたような気もするが、気のせいかもしれない。いっぺんトランスの有り無しを比較してみればいいんだが、なにしろ横着者だもんでね。一体いつのことやら、ホントにやってみるのやら一向にわからないのであった。

つうわけでマクラばかし長くてすいません。ちなみにトランスはゼネラルトランスのU-1500EDで「オーディオや音響、ギターアンプ向き」と紹介されてます(『オーディオ』と『音響』はどう違うのであろうか)。ゼネラルトランスはアキバの老舗「ノグチトランス」を引き継いだ会社のようだね。








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by god-zi-lla | 2020-03-23 12:48 | オーディオもねぇ… | Comments(0)
バカの馬鹿力にゃホトホト困ったもんぢやとGEの#49は言った_d0027243_10130342.jpg



marantz 7のパイロットランプが切れた。

ふつうの白熱電球だから寿命が尽きれば当たり前のように切れるんです。

パイロットランプの交換の実際についてはこのときこのブログにしちゃあ珍しくウソ偽りなく懇切丁寧にレポートしてるので、必要な人はご参照あるべし。

11年前、marantz 7本体と一緒に予備の電球も2本譲ってもらったんだが、その後米国製の古い電子部品のデッドストックを買い集めちゃ商売をしているパーツ屋さんのサイトにGE製の#49つう純正品があるのを発見(純正ったってmarantz 7のバックパネルには単に#49と規格表示があるだけだけどね)。何十個も買うようなモンでもないので、とりあえず10個買ってみたんでした。

で、いただいた予備球も尽きていた今回、初めてそのデッドストック品を取り付けることになった。それが写真のビニール袋に入ってるヤツね。古いもんだから真鍮の部分に少し錆びが浮いてたりするのは仕方ありません。

でまあ、前掲エントリーのごとき手順で電球を交換、新しい電球の付いたソケットをフロントパネルに装着する前に電源を入れて点灯を確認、その後フロントパネルから突き出た金属板にソケットを差し込みボンネットをネジ止めしたうえでmarantz7本体を棚に戻して元通り結線したのであった(せっかくだから接点やらなんやら掃除したけどその話は省略)。

そしてあらためて電源投入。
しかし点灯しません。

え? なんで。

なんかやっちまった、おれ?
とうとうmarantz 7をぶっ壊した?

なにしろつい何分か前に点灯を確認してるんだから、真空管の足だのソケットだの掃除してるときに致命的ななんかをやらかした可能性がないとはいえない。血の気ひく。冷や汗すこし出る。

とにかく確かめるしかありません。パイロットランプは点灯しないけど電源スイッチはONの状態のままパワーアンプの電源を入れて、そこいらへんにあったCDをかけてみた。

そしたらちゃんと音が出る。なによこれって。しかもあちこち掃除したおかげでしょう、最前よりもフレッシュでクリアないい音がするんだよ。んー。つことは、なんなんだろか。

もう一度電源落として、しばし考えた。

んー、そういえば古い電球を外して新しい電球をソケットに取り付け、光り漏れを遮断する白い樹脂カバーを電球にかぶせてからソケットをフロントパネルから出っ張ってる金属板に差し込んだ。

そのとき、ちょっと以前やったときよりもグイっと奥まで行ったかなという手応えがあったのを思い出す。

ちょっとだけグイっと。グイグイとかグリグリまでいかない。

もしかしてもしかすると、アレか。

また血の気ひく。また冷や汗。

恐る恐るボンネットを外し、ふたたびソケットを引き抜く。一瞬電球は無傷のように見えた。

しかしそれはたんにおれの老眼のせいで、小型のマグライトで電球の先を照らしながら凝視すると、たしかにアタマのところが割れて小さな穴が開いている。ちょうどエッグスタンドに乗せた半熟卵のアタマを、スプーンの背でトントンと叩いて開けた穴のように。

それにしてもこれってすごく薄いガラスだな。顕微鏡用のプレパラート作るときに使うカバーグラスよりも薄いんじゃあるまいか。いやいやそんなことに感心してるばやいじゃないだろ。あー、きっとあの時チカラを入れすぎてフロントパネルに当たって割れちゃったんだ。しまったなあ。

しかしモンダイはその先にあったのであった。

なにしろそんなに薄いガラスの豆球の、しかもアタマのところに穴が開いてる。じつに脆い。ちょっとつまんでみるとピッと亀裂が入った。外して新しい球を付けるためには、とにかくこの割れた球をヒネってソケットから抜かなきゃなんない。けど、このモロさではそんなことは到底できっこない。そのままヒネれば球は粉々に砕けるだけでソケットから抜けないばかりか、こちとら指をケガするのが目に見えてるじゃないか。んー。マズイ。超マズイ。

しばし考えた。

意を決してガラスの球の部分をラジオペンチの先で全部叩き壊すことにした。とはいえシャーシの中にガラス片が飛び散るのはなんとか避けたいから、ティッシュで球を包むようにしながら慎重に砕いていく。

そして根本の真鍮部分だけになったのをラジオペンチで咥えてヒネり、ようやっと取り外すことが出来た。

ったくもー、なんてこったい。

クソの役にも立たない馬鹿力で余計なことをしやがって。ほんとバカバカ、おれのバカ。

つうわけで写真では10本あったエジソン翁直系ゼネラルエレクトリック製豆電球はあっちゅーまに在庫8本になってしまったのであった。あー、こんなことならもうちょっと買っとけばよかったかなあ。

それでまた考えたんである(今日はよく考える日だ)。手に入るんであればもう少し予備をストックしたほうがいいんでないかと。では、どんくらいあれば用が足りるんでしょう。

たしか、おれが交換したのはmarantz 7がウチにやってきて以来11年でこれが3回目。だいたい4年くらいは持ってる感じだろうか。そうするといま新しくしたのを含めて9本だろ。その9本であと何年くらい持つもんであろうか。

4年 × 9本 = 36年。そうか36年くらいは行くんだな。

つことは、おれがいま63歳だから、

63 + 36 = 99。 

なに? 99歳?

わはははは。もういらねーじゃん。





*marantz 7のパイロットランプ交換をお考えの諸賢は、くれぐれも押し込みすぎにご注意くだされたく

by god-zi-lla | 2019-11-28 23:35 | オーディオもねぇ… | Comments(5)
marantz7のトーンコントロール_d0027243_1747881.jpg
こいつのトーンコントロールのこの絶妙な効きかたってのは、いったいなんなんでしょう。
こういうのをセンスっていうのに違いないね。
ソウル・マランツさんのセンス。

JBLについてる左右合計4個のアッテネーターとこのトーンコントロールをぐりぐりやってるうちに、なんだか落ち着くべきところに落ち着く日はかなり近いような感じになってきた。

とくに低音のつまみをワンステップ上げたときの快感てのがもう「うーたまりませんこの絶妙なハイファイ加減」て、まるでお風呂みたいな感じでね。その絶妙さがたんに「ここ動かすとなんデシベル変化します」なんてモンとは天と地ほども違う何かなのでした。

AE2Rが売れて1か月ちょっと。
壊れかけの古いJBLを引っぱり出してから5か月。

うふふ、だな。
by god-zi-lla | 2011-03-09 17:47 | オーディオもねぇ… | Comments(0)
marantz7のパイロットランプ交換_d0027243_202434.jpg
切れた。

さてと
by god-zi-lla | 2009-06-15 20:03 | オーディオもねぇ… | Comments(2)

ぼちぼち終わりかな

ぼちぼち終わりかな_d0027243_8244161.jpg
marantz7の内蔵フォノ回路でレコード聴き始めて1週間。ホントにただの1枚のCDもかけてないしZYXも取り外したまんま。AGIも離れたとこでひとりぽつねんと佇んでおられますね。

この1週間というものジャズでいえばコルトレーンの〈VILLAGE VANGUARD AGAIN〉とかウディ・ショウの〈BLACKSTONE LEGACY〉とかマイルスの〈JACK JOHNSON〉とかクインシー・ジョーンズの〈QUINTESSENCE〉とかハンプトン・ホースの〈MIDNIGHT SESSION VOL.3〉とかその他いろいろ。クラシックだとグヮルネリ四重奏団のドヴォルザークとかドラティ/LSOのフランス近現代管弦楽曲集とかジークフリート・パルムのクセナキス他とかその他いろいろ。あとスティーヴィー・ワンダーの〈KEY OF LIFE〉とか浅草で買ったアトランティックのレイ・チャールスとかポインターシスターズが4人だったころの〈THAT'S A PLENTY〉とかその他いろいろ。

いやーポインターシスターズは何10年ぶりかで引っぱり出したような気がしますが、うまいねえこの人たちは。あらためて感心しちゃったよ。このレコードはいつものソウル系とはちょっと違って、たとえばディジ・ガレスピーで有名な「ソルト・ピーナッツ」とかサンハウスの古いブルースとか、なんというか少し古いアメリカ音楽を中心に歌ってんですけども、いやそれがまたいいんだな。

って、そーゆー話じゃなくてですね。

じつは借りてきた翌日CDを聴いてみて、まあその時点で勝負あったという状態だったわけですけど正直言って先週木曜日に初めて内蔵フォノでレコードかけた音ってのは切れ味鋭いとかスパルタンなとかそういう形容を通り越した音でした。

marantz7てのは「絶叫マシン」ですか。

いやーこれはどうしたものかなあ。とにかくCDを鳴らしたときのあのシャープだけど陰影の深い、ああこりゃちょっとAGIとくらべるとオトナとコドモだよなあと思わざるをえない音からは想像のできない許容範囲を超えたキビシイ音だったのよ。

で、まあオーディオマニアっぽいこともやってみました。アームケーブルを取っ替えるわけには諸般の事情でいかないもんだから、一緒に借りてきたAudio Interfaceのトランスとmarantz7の間のケーブルをもともとのAETから手持ちのもう少し穏やかな音になりそうなやつを取っ替えひっかえしてみたんだけどね。どーもその程度のこっちゃダメな感じなんですなこれがまた。

ああもうこれはとにかくフォノ回路に音楽信号どんどこ流し込んで待つしかないと。そう思ったわけです。marantz7が機嫌良く鳴ってくれるのを待つしかなさそうだなあ。待てば回路の日和ありっていうしね。あ、海路ね。

そう考えたのにはほかにも理由があってmarantz7のフォノ回路だけを単独のフォノイコとして使ってる人もあるくらいだって話はよく耳にするし、なによりもともとCDなんか存在する以前のプリアンプに対する音の評価の大部分てばレコードを聴いてのもんでしょ。そりゃ2トラ38やらFMやら聴いての評価がないわけじゃないでしょうけど、でもやっぱそれはちょっと特殊だよな。

だからしょっぱなレコードかけてみてギャって音が出たときに、こんな音でこのアンプが神棚に祭り上げられたわきゃないと思ったんでした。こりゃなんか事情というか都合というか問題というか、なんかあるなと。

それでとにかく聴いてて変化のわかりやすい盤にしようてえわけで、たとえばグヮルネリ四重奏団のドヴォルザークとかね。そもそも一般的に弦楽四重奏のレコードってのはどれもキツい音が出やすいわけで、とりわけこのグヮルネリ四重奏団のドヴォルザークがまたデッドな録音でどーしてまあこんなに辛口な録音するんかと思うような盤なのよ。

これは絶対ヤバい音するだろうと思ってしょっぱなにかけてみたんですけども、案の定死ぬかと思うような音が出たもんね。

コルトレーンも別の意味で厳しいよ。コルトレーンよりもファロア・サンダースのテナーの咆吼が耳の許容範囲を超えるか超えないか。ウディ・ショウの盤もショウとゲイリー・バーツとベニー・モウピンのフリーキーな音がちゃんと聴けるかどうか。

しかし叫ぶオーディオを前にして厳しいレコードをかけるってのはなかなか辛いけど楽しいもんでもあるよ。最初はやっぱ逃げ出したくなるような音がしてるんだけども、同じ盤のA面からB面に移ったくらいの時間経過でも変化はある。

やっぱりフォノ回路に長いこと信号が通ってなかったせいなんでしょうかね。たんなるシロートの当てずっぽうで始めたんですけども、いやーどんどんマトモになってさらにどんどん良くなってくんのがわかるんですよ。

で、ぐるぐると同じ盤かけたり違う盤にしたりしてるうちにふとハンプトン・ホースの〈MIDNIGHT SESSION VOL.3〉をおれとしちゃやや大音量でかけてみたら、いやーこれがいいの。この数寄屋橋のハンターで買って以来何回聴いたかわからない70年代プレスの米盤が文句なしの自己ベストの音で鳴るんですよあなた。ZYXだとこういうハードヒッティングな音にはたぶんならない。よーわからんけどハンプトン・ホースはアメリカ人だなあって音がする。正直ちょっと感動しました。

ようやっと本調子が見えてきたかなこれは。

念のためグヮルネリ四重奏団に戻ってみたら厳しい音は厳しい音なんだけど筋の通った太い音っつう感じが出てきた。もとがもとなのでとても美音とはいえないんだけど、至近距離で聴く弦楽四重奏ってのはもしかしたらこんな感じかもしれないと思わせるような音に変化してきてたね。

いやこれでZYXを処分してmarantz7の購入資金(つうかすでに支払ってるから『穴埋め』だけどさ)の一部にメドが立ってきましたね。

ZYXの妖艶な音の魅力ってのもすごいものがあって、これはこれで大変な実力者だということは間違いないんだけどね。でもこのmarantz7のシャープな感じっていうのがもしかして歪みっぽさと紙一重みたいなとこもあるのかもしんないけど、それを含めておれには非常に好ましい。

さてぼちぼちおしまいかな。
by god-zi-lla | 2008-10-26 08:45 | オーディオもねぇ… | Comments(9)
続きをいかないとな あるいは恥の上塗り_d0027243_948935.jpg
Now, Back to Marantz 7 !! わはははは。ん?

てなわけでございまして、もうしばらく古いアンプのお話でお付き合いをいただきます。

まあmarantz7について持ってた印象といやこのパネルデザインだな。
ぱっと見左右対称のように見えるけど丸いツマミの直径が左右のブロックそれぞれではっきりと違ってて、小さい直径のブロックの端にパワースイッチの黒くて四角いツマミが付いてる。こいつを右端につけるために右ブロックのツマミ4個の径をひとまわり小さくして全体の均衡を図ったんだろうねソウル・マランツさんは。

平々凡々にみえてじつは非凡というか。
たんにシンメトリーにするだけだったら簡単だもんな。

これ以上どこをどうさわっても崩れてしまうようなギリギリの危うさのうえに成り立ってるデザインだと思うんだけどね。

ラックスマンがSQ38FD以降ながい間基本にしてたデザインとか70年代ある時期のデンオンのプリメインをはじめとしてmarantz7を下敷きにしたと思しきデザインの国産アンプって山ほどあったけど、それだけインパクトあったってこどなんでしょうね。

個人的にはJBLのSG520やSA600の、こっちはまた左右非対称なところで徹底勝負したデザインのほうが好きだけどね。とくにSA600はいいよねえ。大好き。

まあそういうわけで、いい機会だからウチで聴いてみっぺ。くらいな軽い気持ちで借りてきたんです。AGIのプリだってまだ使い始めて1年だしさ。もともとオーディオ装置をつぎつぎ買い換えるような趣味なんてまるっきりなくて、アンプをセパレート化して以来20年プリアンプはAGIで3台め。それもようやっと馴染んできたとこだもん。

もっと申し上げればだね。AGI Model 511ってプリアンプは隠れた逸材といいますか、相当な実力者だと思ってんですね。少なくとも我が家ではGOLDMUND SR PRI2をこいつが追い出しました。まあこういう比較は主観ですからいろいろご意見もあろうかとは存じますけど。

だからmarantz7がいかに伝説の名機だっつったってAGIがイチコロなんてことあるわけないと正直思ってたのよ。
「まあマランツ君もけっこうではございますけど、大枚叩いて買い込むほどAGIと差があるわけでもないやね。やっぱ湯島のスタジオであんだけの音で鳴ってたってなあ山本さんのスキルのなせるワザてえもんでしょ」ぬあんて結論を予定稿として用意してたくらいなもんです。

それが買い込んでしまったんだよな。
よーするにイチコロだったってことです。
なにごとも先入観で決めつけちゃいけませんです。

しかしまー毎度毎度思うことですがオーディオ機器ってなあ自分ちで聴いてみないとわかんないもんだねえ。こんかいもまたつくづくそう思ったんでした。雑誌広告の惹句やら雑誌記事やら世評やら風評やら伝説やらネット上のおれのこのブログのような無数の無責任な言辞の垂れ流しやらなんやら。そういうもんによって自分のアタマん中に形作られた先入観がいかに役立たずなもんか。

だから書いてる本人がいうのもナンですが、このブログを読んでくだすってるみなさまにおかれましても、こいつバッカだなあとか笑って面白がってくださるぶんには人畜無害ですけど、けっして書いてることを信用なさらぬようにお願い申し上げる次第でございますもんね。

なんたって書いてることの9割方はその場のデマカセですから。
だからmarantz7買ったなんていうのもさ、ホントかどうかわかったもんじゃないよ実際問題。

なんてミもフタもないこと言っちゃあいけません。

肝心のとこになかなか辿り着きませんが、とりあえず話の筋道(そんなもんがあったのか!?)はちょっと置いといて、今週はずっとレコードをかけ続けてます。それもなるったけ厳しい音のするやつを選んでターンテーブルに乗っけてんだよ。

なぜかといえば湯島の親方はZYXのフォノイコをもっぱら使ってmarantz7のフォノ入力はぜんぜん使ってなかったということ。おれもZYXの同じフォノイコ使ってますが(ただしウチんちは伊藤式巨大AD/DCアダプター使用)、マランツ使うんなら内蔵フォノ回路でいきたいと思ったのね。

だってZYX売らないとマランツ購入資金が調達できないんだもん。
それになりより、そもそも
to be continued
by god-zi-lla | 2008-10-24 20:36 | オーディオもねぇ… | Comments(2)
なんでこういうことになっちゃったんでしょうね あるいは事故の顛末。_d0027243_1527093.jpg
先週の水曜日に朝からAGI(AIGじゃないからね)をどけてセット。その日はずっとCDを聴いて木曜日はZYXのフォノイコ経由でレコード聴き、金曜日になってZYXを外して内蔵フォノ回路でレコード聴き始めて以来こんにちに至るまでずっとレコードばっか聴いてます。

そもそもおれはこのmarantz7てやつに特別な思い入れなんてぜーんぜんなかったのよ。だいたいおれがオーディオに興味持った70年代なかばにはすでにこいつは現役選手じゃなかったもんな。マランツってブランドはもうソウル・マランツさんの手を離れて日本のスタンダード電子(日本マランツの前身)が国内生産始めてたんじゃないですかね。

あ、おれ学生のとき相模原の日本マランツで長期バイトしたことあるんです。関係ないけどね。当時の親会社の米国スーパースコープ社のトランジスタ・ラジオの補修用基盤なんかの生産。

本社からテレックス(古いなあ)で「アレを何個作れ。コレを何個」って少量の発注があるので、それを量産ラインとは別棟の事務所の片隅でもって手作業でハンダ付けしてこさえてたんです。最後のころはプリメインアンプやレシーバーのわりかしデカい基盤もやりました。ヤバいよねえ。おれが生産してたんだぜ。しかもまるまる2か月間。全米大混乱だったんじゃないかね。わはははは。

まあそんなことはともかくとしてだな。
べつに相模原でバイトしたのだってマランツに憧れてたからじゃなくてたまたま相模大野駅に貼ってあった求人ポスター見ただけの話で、だいたいそのころはmarantz7なんて名前も知らなかったと思うね。

それからだんだんオーディオにのめり込んでって「名機」marantz7の名前も知るようになりましたけど、ふーん、て感じ。当時のオーディオブームのさなかアキバの大きな店にいきゃジムラン(こう呼んでたよな)の4341だってパラゴン(現行製品だった)だってアルテックのA7だって、マッキン(こう呼んでたよな)のアンプだってマークレヴィンソンのLNP2だってなんだって店頭に並んでて、運がよけりゃおれら若造が聴くチャンスもあったもんね。

しかし白モノ家電売ってる量販店にマークレヴィンソンも売ってたんだよなー。いま思えば信じらんないような光景だよな。そういやおれシュア−のV15/III買ったのって今は亡きダイエー藤沢店の家電売り場だったもんなー。

そーゆー時代だったのね。

でもmarantz7なんてなかったよ。
すくなくともアキバの表通りにはなかったですもんね。そういうヴィンテージオーディオってのはきっと深く静かに潜行してたんでしょうね。おれら若造のあずかり知らんとこでさ。

いや大昔のことはともかくとして、最近だってぜんぜんなんの思い入れもなかったのね。もしかしたら今だってmarantz7つう「ブランド」に特別の思い入れなんてないかもしんない。

Studio K'sで聴いて「こいつは古いくせにすげープリだなあ」と思っても、いっぽうで「けどこの音ってば、山本さんが出してる音であってマランツの寄与するところ大だとしても、でもやっぱこれは山本さんの音というべきもんでマランツの音ってわけじゃないよな」とまあ、そのように思ってたんでした。

だから興味ないわけじゃないけど、だからどうってことでもなかったのね。

そしたら先週の火曜日アヤシイ料理教室でStudio K'sに行ったら山本さんはすでにmarantz7をシステムから外してしまっていて、そこにはフェーズテックの新しいプリアンプが鎮座してた。興味ってことでいえばこの時点じゃマランツよりかこのフェーズテックの新しいプリのほうによっぽど惹かれるものがあったりしてさ。

でロールキャベツなどやっつけた料理教室も終わって夜遅く、山本さんが「マランツ持ってって聴いてみる?」って聞くもんですから、まあそりゃこんな大それたシロモノを自宅で聴ける機会なんてえものは多分金輪際ないだろうし、ハナシのタネにエアキャップに包んでもらってトートバッグ借りてえっちらおっちら雨んなかを担いで帰ったんでした。

だから1週間くらい試聴して、ほんらいならば1週間後のきのうのアヤシイ料理教室のときには「いやーいい経験さしてもらいましたあー」かなんか言いながら返してたはずのもんだったのよな。

それがまあ
to be continued
by god-zi-lla | 2008-10-22 18:22 | オーディオもねぇ… | Comments(1)

まあそういうわけで。

まあそういうわけで。_d0027243_17151695.jpg
きみもうちの子になったんだから、うちの子らしくおなんなさい。

これがなかなかなんないんだな。

待て次号
委細後日
by god-zi-lla | 2008-10-21 17:15 | オーディオもねぇ… | Comments(12)